さよならLIVE HOUSE ZE/YO企画

8/31(木)高知LIVE・HOUSE ZE/YO

数々のアーティストがここで熱いライブを繰り広げ、そして多くの足跡を残してきたZE/YO。
が、しかし、残念ながらDUKE高知オフィス移転に伴い、惜しまれつつも閉店することに…。
そこで、BOOD-BYE ZE/YOメモリアル企画第一弾として行われたのが8/31の「Bright Lights “BONGO”City」。集まってくれたのはそれぞれ接点を持つ「フラワーカンパニーズ」、「THE PRIVATES」、そして「MUSHA×KUSHA」、特別出演として「サニーデイ・サービス」が駆け付けてくれた。約4時間に渡って行われたDJ&SHOW TIMEは、訪れた人々の心に深く刻み込まれるステージとなった。
今回のステージの模様と、各バンドの近況をあわせて紹介します!
 

 

ライブ中、圭介のテンションは最高潮に!カメラが追いつかないほど、とにかくよく動き回る。

フラワーカンパニーズ

「最初にZE/YOでライブをやった時は酸欠で死にそうだった。だからもう二度とここではやりたくないと思ったんだ…。でも四国で一番最初にワンマンライブをやったのもここだったから、最後もやっぱり僕らが締めくくらないとね(笑)」(Vo.鈴木)。あれから月日は流れ、彼らも今年結成11年を迎えた。昨年は約1年間の充電期間を経て(実質ちゃんとお休みを取っていたのは1ヶ月とのこと)今年4月にはアルバム「怒りのBONGO」をリリース。そして全国21箇所を巡ったツアーも無事終了したフラカンだが、10年という節目を迎えた彼等の心境は意外にあっけらかんとしていて、ある意味ニュートラルな感じであった。いらないものがいい意味でそぎ落とされ、確実に何かが変わっている…そんな印象を受けた。実際彼等の中でもこのアルバムを作ってツアーを終えたことで今までの壁をとっぱらい、成長できたとメンバーは語っている。そういう意味で転換期を迎えたアルバム「怒りのBONGO」は彼等にとってもファンにとっても重要な一枚となっただろう。今年からはまた新たな気持ちで(1年目なんだという気持ち)頑張っていきたいというフラカン。現在はニューアルバムに向けて曲作りに没頭中。来年をめどに熟成された質の高いサウンドが期待できそうだ。

 

 


大人の魅力!上質なロックンロールを聞かせてくれたプライベーツ。オーディエンスを盛り上げる話術と、ビートはさすが。

THE PRIVATES

8年振りに高知を訪れたプライベーツ。「8年も経ったっていう感覚がなくて、2〜3年振くらいの気分。
町もあんまり変わってなくて…」と懐かしそうに昔を振り返ってくれたVo.延原氏。今回は7月にリリースされた歴史的一枚ともいえる2枚組アルバム「Bright Lights Beat City」を引っ提げての出演。新曲が詰まったdisc1とセルフカバーを収録したdisc2、「ライブはずっとやってて、その中で必ずやるレパートリーみたいなのってあるじゃないですか、アルバムも枚数が増えてきてたし、初めて僕らのライブを見る人達のためにも一つまとまった感じのものがあるといいかなと…」。そういったライブの道しるべ的意味も持つアルバムは、彼等の新しい部分と根っこの部分が両方味わえる濃厚な作品。今のプライベーツのグルーヴ感やたたずまいが一気に伝わってくる。ライブのごとく、家でも大音量で聴いて欲しいとか。圧倒的なロックンロールを武器に、リスナーの心を捕らえてはなさない彼等のライブは今回も健在、本当は毎月でもライブのために高知へ来たいと、嬉しいメッセージも。

 

 

あまりにもサラリと溶け込んでいた曽我部氏のDJ。
曽我部氏ならではのサウンドチョイスがとても心地よく、自然と体がリズムを取っていた。

サニーデイ・サービス

今回はDJとして曽我部氏がイベントに参加。ライブという出演ではなかったが、その存在感はさすがという感じだった。10月には高松でのライブを控え、ニューアルバム「LOVE ALBUM」の方も好調。ファンには『嬉しい!』続きの秋。新たなサニーデイ・ワールドが堪能できる「LOVE ALBUM」、気になるタイトルの“LOVE”だけど…「これはどちらかというと人類愛に近いというか、全世界を愛するっていうか、いろんな要素が含まれていると思うんだけど…」(B.田中)※Vo.曽我部氏はあえて深い意味はないと強く否定…それはさておき、今回のアルバムで注目すべきはプロデュースが高野氏と杉浦氏という部分+いい意味で力の抜けた曽我部氏のヴォーカル&サウンド。「プロデューサーに関してはあんまり深い意味はないんだけど、唱い方としては楽器とまぜて気持ちいいところでやりたいって思うんで、声も楽器の一つだからね。コントロールはしています。ただ、最終的に音をミックスする人が違うんで、声のいじり方っていうのもいろいろでしたね」(曽我部)。ツアーでは新旧折まぜてリスナーを楽しませてくれるようだが、見る側・やる側共に感動があるステージにしたいと気合い十分!コンサートでは新たなサニーデイの魅力に心を奪われそうだ。