スタレビがこの夏、志度(さぬき市)に帰ってくる!!この朗報を聞きつけて、感極まったファン達がどれほどいるだろうか?そのファンのほころんだ顔を想像するだけで、私の胸もいっぱいになってくる。少しでも早くメンバーの気持ちを伝えたくて、去る2/11香川県県民ホールで行なわれた彼らのコンサートに足を運んだ。STARDUST REVUEというバンドが、志度をどれだけ大事にしてきたか…今更ながらその熱には、頭が下がる思いでいっぱいだった――――――。
「僕らは毎回毎回その日のお客さんのために何かを歌いたいなっていうのがあって、今まで忘れたステージがないというくらい、毎回毎回のステージが楽しいんだ…」という要さん。日本中どこに行っても、会場にはたくさんの笑顔が溢れていて、数え切れないほどのドラマが生まれてきたのも頷ける。そんな中でも、四国という土地は彼らにとっても、取分け思い入れが深いようだ。「ヒット曲のない僕らがココで、これだけのお客さんを集められるようになったのは、ずーっとコンスタントにライブをやりつづけてきた結果。それがこんな形で、ちゃんとお客さんや、街に根付いてきたのは嬉しいよね。だからこそ、毎回ツアーには行きたい!!普通はね、志度っていう町の名前も知らないわけで…コンサートに来て、目に見えるものは自分達で学んでいくけども、何も言わなくてもお客さんがいろんなこと教えてくれるわけ。だから僕らもこの町に興味が湧いてくるし、この町と僕らの距離も縮まっていくんだと思う。いっそのことだから、俺ら香川出身になっちゃえ!っていうくらい、何度も足を運んでいるからね(笑)」MCで印象的だった、「地元出身!」というオチャメなセリフにはこんな意味も含まれていた。
昨年は結成20周年ということもあり、多忙な一年となったが、志度の野外コンサートが開催されなかった事はいささかメンバーにとっても心苦しかったよう。「今年、志度でやれるってことで、僕らもすごい安心している。あのロケーションっていうのは、他にはないわけ。日本全国いろんな野外コンサート会場があったんだけども、その中でも俺は志度が一番だと思う。アーティストっていうのはそういう自分達の聖地を持つべきだと思うんだ。東京でも大阪でもなく、(お客さんもここまできてごらん?ここまでおいでよ!)という気持ちで、皆に楽しんで欲しいんだ。だけど、俺は四国のためにテアトロンでやるのではない。こんな場所で俺たちがやったらあっちこっちからファンが来てくれるんじゃないか、こういう場所で見るスタレビはここでしかないから、来てくれるんじゃないかな?その土地土地で見る面白さがあるでしょ?そういう場所が音楽で利用されないっていうのは、やる側にも問題があるんじゃないかなって(笑)」なるほど…彼らの強さはここにあるわけだ。こよなく歌を愛し、ライブを愛し、ファンを愛しつづけてきたからこそ成せる業。それこそが、いわゆるSTARDUST REVUEというバンドのSTYLE。他のアーティストが同じ場所でこれだけのヒトを集められるか?と、考えたら私には疑問である。
「一応地元出身のバンドですから…だから帰ってきます!っていうコメントが正しいかな。本当にココでしか見られないスターダストレビューを僕らは志度でお見せします。野音は周りが開けてるから明るいわけだよね。それが夕方から始めて、日が暮れて…要するに時間の経過が環境で分かるわけ。夕暮れから夜になって照明が入ってきて…この時間の良さ。歌以上に環境とか、空気とか、景色とかがどれだけ音楽を素晴らしいものにしてくれるか。僕らだけじゃない、それは誰がやってもそうなんだろうけど、僕らは最大限にその環境を利用するので」目を閉じると、山間から開けたテアトロンの風景が目の前に広がり、深呼吸すると、海から吹いてきた汐の匂いが蘇る。夏のあの場所がとても恋しく、とても愛しかった。
TEXT by A.

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−さぬき市
市制記念−
楽園音楽祭2002
STARDUST REVUE
in
テアトロン
2002/7/27(土)
さぬき市野外音楽広場テアトロン
<旧・志度町野外音楽広場テアトロン>
開演/18:00(16:30開場)
指定席\6300 芝生自由\5800
●シャトルバス及び駐車場に関してのご案内はこちら。
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