もう、誰もが御存じでしょう。この人、山咲トオルちゃん。独特のキャラクターと、喋り方、 生っ粋のブリッ子オーラで見事にお茶の間の老若男女のハートを掴んでいる時の人。東京都 生まれの沖縄育ち、松田聖子や天地真理が大好きで、芸能界を目指していたのに気付けば売 れっ子ホーラー漫画家!?というのは有名な話。そんな彼が、学園祭のトークショーで香川 を訪れる…というのだからファンとしては放っておけない。(実は私も大好きだったりする) 趣味は料理にアイロン、メイクという乙女座のAB型。DOMOとしては、やっぱり気になるト オルちゃんの音楽観について、お話を伺ってきました! 


 ―もともと芸能界を目指していた理由を教えて下さい。 
山咲:私は24歳まではアイドル歌手になりたかったの。でも今の歳になって、テレビに出さ せて頂いてる状況になって更によく分かるようになってきたんだけども、それはもともと目 指していたものが間違えていたということに、私は気が付いた!(←キッパリ!)もちろん そのために6年間オーディションとか受けてたんだけど、全部落ちてたってことは、やっぱり 雇用したく無い何か気持ち悪いオーラを、審査員の方が感じたからであって(笑)

―でも歌う事はお好きだったんですよね? 
山咲:歌はもうちっちゃい頃から大好きだった。 

―聖子さんに憧れて…というのは有名な話で、トオルさんのバックボーンにあるのって今で もやっぱり聖子さん? 
山咲:そうね。ルックスと類い稀な性質と、それまでの人間にはなかったあの仕草。あと、 発言と、普遍的な歌のウマさ。全てもうバッチリ、ドンピシャ!ってとこが私は凄いと思う。 今でも新鮮さっていうのが全然変わらないから。フレッシュよ!あと天地真理ちゃんもいま だに好きよ。岡田有希子ちゃんとかもね。 

―天地真理さんは年代的にちょっと違いますよね?どこでストライクゾーンに入ったんでしょう? 
山咲:それは幼稚園の頃、叔母が『平凡』『明星』世代でね、遊園地とかでよくあるアイドル ショーにしょっちゅう連れてってくれてたのね。そこで私は天地真理ちゃんに魅せられてしまっ て…。それが取っかかり。 

―所謂男性アイドルは全く興味無かったんですね。 
山咲:うん。全くないの。ピンとこないわ。

―なるほど。やっぱりそういう幼少時代の音楽が今のトオルさんを作ってるって感じですね。 
山咲:うん。歌謡曲ね。3〜40%くらいのパーソナルな部分を占めてしまっているっ!って感じ。

―普段はどんな音楽を聴いてらっしゃるんですか? 
山咲:昭和のね歌謡曲ばっかり聴いてる。やっぱりね、アイドル歌謡。でもね、ディスコ何とか ってのも聴くかも。 

―最近はどんなCDを買いましたか? 
山咲:そうそう、この間誕生日にね、友達がプレゼントで好きなCDを2万まで買っていいよって 言ってくれたのね。で、わ〜いって言ってHMVに行ったのね。それでその時に買ったのが『河合 奈保子ちゃんベスト』1万いくらと、『前川清/ひまわり』、そして夏川りみニューアルバム。 「おい、お金渡すからお前レジ行ってこいよっ」って(笑)。「いねーよ、こんなコーナーにず っといる奴。何だよお前歌謡曲って」。すっごく恥ずかしがられたわ。でもね、昔の音楽のいい ところは、聴いてて邪魔にならないの。打ち込みとかも無いしね。アイドル、アイドルっていうと ちょっとオタクっぽいイメージになるけど、そのアイドルの歌を作ってたのは今のニューミュージ ックを代表する方達ばっかりだったわけだから。やっぱりいい曲が多いですよ。だからね、改 めてまた聴くと「何だこんないい曲だったんだ!」って、また新しい発見があったりして。 

―トオルさん自身CDを出してたこともあったりして、今後はそーゆー企画ってあったりするんで すか? 
山咲:そーねー。なんかいい機会があれば…。来年とか?懐かしい感じの。今のオシャレな洋服 とかじゃなくて所謂昔でいう衣装を来てやりたいわね! 

TEXT by aco nagata