interview

 


CUNE

あの名曲“SAMURAI DRIVE”誕生から約1年、更なる名曲『リフレイン』でメジャーデビューを果たしたCUNE。久々に感じた楽曲から受ける大きな期待感に彼らの生の声を聞くのが待ち遠しかった。今回はキャンペーンにて四国を訪れた、G.生熊耕治とBa.中村泰造にマイクを向けた。



●全ての始まりは何気に始めたアコースティックライブからだった…。当時は別々のバンドにいたコウジ(G.)とキミト(Dr.)、リョウゾウ(Vo.)とタイゾウ(Ba.)だったが…
「元々は僕ら同じレーベルに所属してたんですが、その時からお互いのバンドをシブイなーって目をつけてたんっすよ。で、ある時リョウゾウにアコースティックライブをやらへん?って誘われて、始めてリョウゾウと音を出したんです。すごく感触が良くて…それをバンドサウンドでやりたいなーって」(コウジ) 
皆で飲んだり、喋ったりするうちに意気投合、新しいバンドが誕生するまでにそう時間はかからなかった。幸い今までやっていたビートロック系の音楽的な方向性も似ていた事から楽曲作りもスムーズ、地元大阪・心斎橋では彼らの噂が徐々に広まって行った。CUNEに代表され、俗に言う“心斎橋系”という言葉の発端は、実は彼らの行動パターンから誕生。
「僕らもよー分からんですよ。(笑)ただ心斎橋が活動の拠点だったと言うか…」(タイゾウ) 「ホームグランドって感じ?インディーズ時代にお世話になったライブハウスもあったし、よく飲みに行ったお店もあったし…それを見てた周りのスタッフが、お前ら心斎橋系やん?っていう風になってきて。で、5/22心斎橋でデビュー記念のゲリラライブをやったんですけど、その時に初めて、あ、俺ら心斎橋系やんけー!って思いました」(コウジ)
今まで自分達が良く歩いていた場所で、今度はそこを歩いている人に向けて演奏している…、地元で、胸を張ってライブできることの素晴らしさに“心斎橋系”を実感したのだとか。
 ところでCUNEと言えばhitomiがカバーした名曲、SAMURAI DRIVEでもお馴染みだが、
実はこの曲、まだ彼らがインディーズ時代に制作られたもの。
「皆さん名曲だっておっしゃるんですが、特に名曲にしてやろうと言うので作ったわけではなく、スタジオでリョウゾウを待ってたんですよ。そしたら曲ができたってやって来て、ラララ〜で歌い出して…」(コウジ)
「そうそう歌詞はできなかったみたいですけど(笑)先に曲とメロディは完成してて。でも
レコーディングの日に来ないわけですよ…ヴォーカルの人が…(笑)」(タイゾウ) 「僕ら
とり終わってるのに来ないわけですから…、お前えーから来いって感じで呼び出して…そしたら来る途中の車の中で歌詞を思い付いたそうです(笑)」(コウジ)

合わす顔がなくて近所をウロウロしていたというリョウゾウらしいが、気心知れた仲間達だからこその誕生秘話。今回のデビューMAXI SG『リフレイン』でもVo.リョウゾウは生みの苦しみを味わっている。
「見たくなかったですよ。ギリギリすぎて(笑)。レコーディング始まって、歌どりの時も歌詞が無くて…だからこそ出来上がった時リョウゾウの嬉しそうな顔見たら僕らも本当に嬉しかったです」(コウジ) 
難産だっただけに完成度の高い詞には、リョウゾウの胸の内が全てさらけ出されている。そしてCUNEが作り出すソリッドかつ切ないメロディに乗って私達の元に届く時、そこには今まで感じた事のないような風が吹き、爽快な感覚が生まれるのだ。それが私達が惹き付けられてしまう理由、彼ら自身が描く“良いメロディ、良い楽曲”なのだろう。
「僕ら飽き性なんですよ。やっぱ一曲作ったものに対して越えて行きたいんで。それは曲を大事にして無いとかじゃなく、その曲をさらに超えたくて活動してるんで。ま、リョウゾウとよく喋っているのは正直にやりたいと…。ウソを付いた言葉とか、自分達にウソを付いて作ったフレーズとかは多分何も届かない。前にあったものよりも上を見て自分達に正直に作っていく事。それが、僕らが描く“良いメロディ”」(コウジ) 
自分達が一番のリスナーであり、CUNEのファンだと誇らしげに語ってくれたコウジとタイゾウ。そんな気持ちが込められたMAXI SG『リフレイン』にはその“良い楽曲”達が顔を並べている。『リフレイン』よりもいいものを…と制作された『流れ星』、そしてスロウテンポながら心に残る『特急列車』。アレンジの違う3曲に秘められたCUNEの可能性をあなたの心でも感じ取って欲しい。きっと新しい感動に出会えるはずである。
「四国でもぜひライブをやりたいので、遊びに来て下さい」(タイゾウ) 「沢山の人に会いたいです。で、パワーをもらってパワーをあげたいです。もちろんライブで来たいですけど、普通に遊びに来たいですね」(コウジ)





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CUNE are… 小林亮三(Vo.)/生熊耕治(G.)/中村泰造(Ba.)/大北公登(Dr.)
バンド名CUNE(キューン)とは胸キュンのキュンに由来。大きな意味で切ない時も嬉しい時も悲しい時も胸はキュンとすることから命名。夏には2nd SGもリリース予定、また秋には学園祭出演なども控えているとか。これから増々彼らの露出が増えそうだ。