林宗應 interview

シンプルでいながらも、劇的な進化を遂げたAL『2nd coming』、そして2/20にリリースされたばかりのSG『あなたがここにいて欲しい』。ココ最近のPENPALSの成長ぶりが、とにかく気になる今日この頃。4/19(金)の高知キャラバンサライでのライブに先かけて、バンドのフロントマンでもある林宗應(Vo,B)に、今の心境を語ってもらおう・・・。
 

●AL「2nd coming」を始めて聴いた時、「アレ?今回のアルバムって何か、ゆるいな」と思いました。今までのPENPALSらしくないというか、少なくともライブで感じていたような疾走感みたいなものが得られず、ファンとしては少々物足りなく感じたのを覚えています。PENPALSは一体このALで何を表現したかったのか?私は、はがゆさにも似た気持ちで、もう一度ALに耳を傾けたのです。聴き込んでいくうちに、ある1つの感情が湧きあがってきました。懐かしさにもにたような…もっと深い部分での熱い感情です。林君の歌う90%以上の日本語詞、そして上条ブラザーズが叩き、弾くリズム・メロディからは、まるでバンドブーム全盛期の中にいて怒りや、喜びや、悲しみを発してきたブルー・ハーツの面影が見え隠れし、初めてロックンロールを耳にした時のようなあの、感情が湧き上がってきたのです。それらがスルッと心の中に入ってきた時、全身の穴という穴からアドレナリンが沸いて出て、心臓がバクバクして、まるでブラックホールの出口でも見つけたような…そんな気持ちになりました。PENPALSはロックという原点にもどったのか!!そして、このALがいかに重要であるか、ということに私は気づきました。「ロックンロールをもっと…こんなもんじゃないだろ?俺たち…」。そう、答えは一曲目から、林君が声高らかに歌っているではありませんか!今までの贅肉を削ぎ落としたかのような、アンプラグドでかつローファイ、心に直接コンタクトしてくるような歌詞…これこそが本当のロックンロールではないのかなと…バンドブーム世代である私は、改めてPENPALSの魅力を再確認した次第です。
長くなりましたが、AL「2nd coming」によせての思い、PENPALSが描くロックンロールについて、アツク語って頂けますか?


『それが"ロック"という言葉であっても、"パンク"という言葉であっても構わない。というか同じ事だと思うんだけど、「声」と「ギター」と「ドラム」があれば他に何もいらないし、何でもできるんだ、って素直に思えることを歌う事が"全て"だと思う。"2nd coming"を作っている時は、本当にそれが感じられたから、"ロックンロール"って声に出して叫んだ。もちろん今でも感じられる。特にライブではいつも。』