
9/29(SUN)
朝日新聞本社高松ビル完成記念イベント
コブクロライブ in 四国村
●THE
BOOMが四国村の歴史に新たな1ページを刻んだ衝撃的なLIVEから約1年と4ヵ月、
まさか同じ場所で、コブクロのライブを見る事ができるとは…。長い石畳の坂を登り、風
に吹かれサワサワと優しい音を立てる竹林の横をゆっくりと歩きながら、私はふと昨年2
月の事を思い出していた。『YELL-エール-/Bell』でメジャーデビューが決まった、高
知でのキャンペーン&ライブで2人に初めて接触した時の事。まだ荒削りながらしっかり
としたメロディと歌唱力、そして歌に優るとも劣らない絶妙なMCで会場全体を熱くしたあ
の光景は、今でも鮮明に記憶の中にあった。暫く会わないうちに彼らはどれほど成長して
いるのだろう?…。大きな期待が心を高ぶらせる中、2人は農村歌舞伎舞台に現れた「今
まで皆が参加したコンサートの中で一番一つになれるライブをしたい!」そう言って、デ
ビュー曲「YELL-エール-」からスタート。軽快な小渕のギターにのせて「Bell」「新しい
場所」と3曲を立て続けに演奏。ギター1本、あるのは2人の肉声だけ、華美な装飾などは
一切ないし、派手なライトアップすらここにはない。なのに、彼らのパワフルさ、スケール
の大きさといったら、マイクすら必要ないものに思えてしまうほど。そして大爆笑連発のマ
シンガントークでは、四国村にいる虫たちまでも登場人物に仕立て上げ、エンターティナー
性も十分アピールした。これこそが、ストリートで培ったライブ魂、コブクロの人気の理由
だろう。NEW AL「GRAPEFLUITS」を中心に、前作のALから激しさを出した「Ring」や小
渕が母親に当てて作った「遠くで」などを組み込み、緩急つけた構成も後押し、ライブ進行
に比例して会場もヒートアップ。そして本編ラストではあの名曲「風」が。クライマックス
から最後フェードアウトするように、アカペラになって会場全体で大合唱となったあの瞬間
は、まるで夢の世界に引き込まれたようで、『感動』という他、言葉は見当たらない。歴史
の重みに負ける事なく全力を出し尽くしたライブは、もう成長したねとか、そういったレベ
ルではなく、「コブクロ」というアーティストが作り出した全く新しいパフォーマンスを一
緒に堪能したという充実感でいっぱいだった。「耳とか頭で聴くよりも、心で伝えたい…だ
から絶対ライブに来て欲しいんだ」そう言った昨年の2人の言葉が現実となり、多くのファ
ンの心を掴んだあの日…もしかしたらこの光景は、ずっと前から2人には見えていたのかも
しれない。コブクロってどんなアーティスト?と聴かれれば間違いなく私は、こう答えるだ
ろう。「ライブが全てを教えてくれる」と。
SET
LIST
M1. YELL
M2. Bell
M3. 新しい場所
M4. GRAPEFRUITS DAYS
M5. 太陽
M6. 彼女
M7. アンブレラ
M8. Ring
M9. 遠くで
M10. 翼よあれが巴里の灯だ
M11. 光
M12. 願いの詩
M13. 風
EN1. ゆらゆら
EN2. 轍 |
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