No Reason Coca−Cora Presents
桑田佳祐全国ドームツアー2002
「けいすけさん、色々と大変ねぇ」
in 大阪ドーム

2001年大晦日、恒例のカウントダウンライブ(横浜アリーナ)で、一旦バンド活動を休止した サザンオールスターズ。2002年からメンバー個々のソロワークを開始する中、桑田は同年初夏 にリリースしたSG「波乗りジョニー」がソロプロジェクトとしての幕開けとなった。この約2年 間には、シングル「白い恋人達」のリリース&ロングヒット、札幌でのクリスマス・スペシャル ライブも精力的にこなすなど、2002年に突入してからもその勢いは留まらず、4枚目のソロアル バムのレコーディング、夏の「ロック・イン・ジャパン・フェ
ス」への出演と、若い世代へのア プローチも見せた。そしてこの2年間の活動の集大成とも言える全国ドームツアーへと続くヴィ クトリーロードへのシナリオを完成させたKUWATA。2002年も押し迫った12月14日、僕は大 阪ドームのライブに足を運ばずにはいれなかった…94年のソロライブを観て以来、果たしてどの ようなステージを見せてくれるのか…期待に胸は膨らんでいた。いよいよ、ライブが幕を開けた …ド頭はどの曲が飾るのか非常に注目していた中、「HOLD ON」からのスタート!NEWアルバム 「ROCK AND ROLL HERO」の一曲目をさらりとやってのけた。ライブ展開は、「ROCK AND R OLL HERO」「孤独の太陽」「keisuke Kuwata」などのソロワークの代表曲を中心に構成、集 まったオーディエンスを十分に魅了させる内容で、息つく暇もないほど歌い込んでいく様子には 圧倒されっぱなし。アンコールラストの曲「祭りのあと」まで約30曲近くを熱唱!あっという間 に3時間が過ぎてしまった。この2年間のソロワークスを終えての2003年。この後、どのように 21世紀のサザンオールスターズ・KUWATAが展開されるかを個人的にも注目していきたい。

text by J.AKIYAMA