interview●aco nagata

2003年のORANGE RANGEは、暗いニュースばかりが流れる貧弱なニッポンの中でも実に元気であった。デビュー約半年で立続けに4枚のシングルをリリース。そのどれもが高いクオリティを放っていた事に驚いている頃、今度はフルアルバムをリリース!!秋の学園祭には確か引っ張りだこだったよなぁ…と考えていると、彼らが如何にパワフルに活動してきたかという現実に悪寒を覚える。そんなハードスケジュールの中、一体どこにアルバム制作の時間があったのか驚いてしまうが、とにかく作品は素晴らしい!の一言だ。アグレッシブな彼らを彷佛させる1st AL故に『1st CONTACT』。KATCHAN(Dr.)とYHO(Ba.)に聞いた。





 

2003年は20年間生きて来た中で一番ハイスピードな1年でした (YHO)

―2003年はORANGE RABGEにとって実に飛躍的な年だったように思いますが、如何でしたか??
YHO(以下Y)「20年間生きて来た中で一番ハイスピードな1年でした」
KATCHAN(以下K)「忙しすぎてあまり覚えていないです(笑)でも充実した1年でした。でももうちょっと遊びたかったなぁ」

―学園祭だとかライブも充実していましたよね?
K「行った事の無い所へ行っても、お客さんが沢山来てくれたから自信がつきましたね」
Y「ライブも安定して来たと思います。やっぱりオレンジレンジにとってライブはメインなので!」

―11/27リリースのSG『落陽』は今までとかなり作品のイメージが変わって落ち着いた感じでしたね
K「もともとのテーマは、『ループものでしっとりとした曲』ってところから作っていった感じです。常にウラをかきたいっていうのもあるのですが、今まで割と遊びの要素が多かったので、アルバム前はちょっとまじめに行こうって」
Y「アルバム前のけじめみたいな感じでしょうか。とにかく狙ってはいました。とりあえず素直にやればいいと思ったので、歌詞も皆が共感できるようシンプルに仕上げました」

―そして完成度の高い1st AL『1st CONTACT』がリリースされましたが、制作過程は大変だったのでは?
Y「実質2週間くらいでやりました。短期間でよくできたなぁって思います(笑)ほとんどホテルとスタジオの往復だったので外に出てませんね。ドラム→ベース→ボーカルと録ってNAOTOとRYOは忙しい中、土日だけ出てハイスピードで頑張っていましたよ!」
K「とにかくやるしかねぇ!って感じだったんだけど、心の中では“このスケジュールはありえない”って思ってました。ただ、完成してみてなかなか面白いアルバムが出来たなって(笑)ナイスです!グッジョブ!」

―制作時の面白いエピソードなんかは?
K「YAMATOがDragon Ashさんの曲をかけてヒトリLIVEをやっていました。翌日がボーカル録りだったんだけど声が枯れてて…(笑)ションボリしてた」
―世の中ではOKINAWAという言葉が一つのブランドのようになっている部分があると思うのですが、皆さんにとって生まれ育った沖縄とはどんな存在ですか?
Y「やっぱり落ち着きますね。のんびりしている島だから…」
K「素に戻れるっていうか、間違いなくリラックスできる場所です。最近気付いたんですが、沖縄という土地は知らず知らずの間に自分達の引き出しにある感じですね」
Y「何だか分からないけど、分からない所で僕達の音楽に影響してるんでしょうね」

―ズバリ2004年の目標は!
Y「今年は四国にライブしに行きます!」
K「ゆっくりしたいです(笑)四国でライブが決まれば是非遊びに来て下さい!」

ORENGE RANGE
●2001年結成。沖縄県・嘉手納基地近くのコザ在住の、3MC,G,B,Drの6人BAND。High Vox: YAMATO 、Mid Vox: HIROKI、Low Vox: RYO、Gu: NAOTO、Ba: YOH、Dr: KATTCHAN (※RyoとYOHは兄弟) 2003年6月4日 gr8! recordsより『キリキリマイ』でメジャーデビュー。

 

 

●1st AL『1st CONTACT』
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