
一見色物か?!と驚きを隠せないネーミングからは想像もつかないだろう。彼らがどれだけブルースで、ソウルフルで、男臭いかを!!待望のフルアルバム『工場の月』が9/22にリリースとなり、キャンペーンにて来高したフロントマンVo.シュトウケンイチをキャッチ。幾多の困難と試練を乗り越えて完成した涙無くしては語れない全12曲!!ロックンロールがロックンロールだった頃のロックンロールを聴ける作品集完成也。
interview●aco nagata
『ブルースとかって伝統芸能みたいなもんやと思うんです。
歌い継ぎ語り継ぐもんやと思うので・・・
いい音楽は、俺が守ったる!!』
―現在のメンバーになるまでにはどんな経緯が?
「結成当時僕以外3人が別のバンドだったんですよ。僕が以前やっていたバンドを辞めて1人になった時、1からバンド組むのって面倒臭いじゃないですか?やから3ピースでやってるバンドで唄いたくない奴がおったらそのままそこに入ったら早いかなと。で、ちょっとアタックしてみたら1発OKやって…」
―いきなりそれで?!楽曲の方向性とかでトラブルはなかったの?
「それで面白いエピソードがあるんですけど…ドラムのコンドーの家でCD整理をしていた時に、昔に録ったインディーズバンドのデモテープが沢山出てきて、まぁ僕とコンドーはそれを酒の肴に飲んでたわけですよ。その時独特のこう歌詞のサムさみたいなのってあるじゃないですか?(笑)で、このテープ何やろ?って入れてみたのが案外良くて…コイツら将来期待できそやな〜って言ってたら、“あーコレ俺らや!!”って(笑)。だから多分バンドを一緒にやる前からお互いの感性みたいなのが実は似てたんやろなーって」
―なるほど。その感性=音学性はシュトウさんが加入する事で、より強調された部分ってあります?
「そうですね…僕がコテコテのルーツミュージックが好きやから、特にブルースやソウル。他のメンバーがやってた音楽よりももっとディープなというか…だから一緒にやる事で、楽曲自体の深みが出て来たのかなという部分はありますね。で、僕が持っていないPOPなセンスとかを奴らが持っていたので、それで凄く調和が取れて」
―それが今のキャバレーの核になってるわけですね。ただこのAL『工場の月』が出るまでには色々とあったようですが…
「ええ、まぁ(笑)。今年の3月に実は一度リリースの話が決まってたんです。ところが結成当時のBaが脱退しまして…で、血眼になってベーシストを探して10日間でレコーディング、マスタリングを終えた頃、レーベル消滅の事態で白紙に!!」
―それってかなりのダメージですよね?
「まぁ運良く2週間くらいして新しいレーベルが立ち上がったのでそこからリリースができるという話しになったんですけど」
―その音源が『工場の月』
「そうですね。レコーディング期間が短かったので、作り込んだという作品ではないですけど、言葉のなまりだとか、その時の感情みたいなものをバーンと詰め込んだ作品ですね。今までずっとライブでやってる曲に+αした…言ってしまえばベスト的な内容です。そこから僕らの熱さや温もり、冷めたところやったりとか、そういう温度みたいなものが伝わればいいですね」
―歌詞はシュトウさんとモーリさんお2人で書いてますよね?決め事みたいなものはあるんですか?
「特にはないんですが、最初はやっぱりアイツの曲・オレの曲、別物のように感じてたんですよ…お互いどういう方向性で歌詞を書けばいいのか悩んだ次期もあったりして。それが今回の作品を作る前辺から意識せずに作ってみたら意外といいバランスになってて…。」
―意識してない中にも“男臭さ”みたいなものはテーマにありますよね?
「そうかもしれないですね。男ってもんは結局カッコ悪いもんやと思うんです。でもそれでええやん!最低イェ〜イ!っって感じですよ。そのくらい開き直った気持ちで行こうかなと」
―楽曲からもそのカッコつけてない=生な感じは伝わってきますよ!
「ブルースとかって伝統芸能みたいなものやと思うんです。唄い継ぎ語り継ぐもんやと思うので、いい音楽は俺が守ったる!!くらいの気持ちでやってます。その中でいかに自分を表現できるかが勝負なんですけどね」
―確かウルフルケイスケ氏とも交流があるとか?やっぱり目指すところにいい先輩がいるっていうのも今のモチベーションを保てる要因?
「そうですね。そういう先輩達とこれからも繋がって行きたいです。ケイスケさんとは凄くルーツが似ていて…だから僕らの音楽にも興味を持ってくれたんですよ。普段からよく気にかけてもらってて、野球しようよとか(笑)今回のレコーディングも時間が合えば参加させて!って言ってくれてたんですけど…期間が短くて。だから次回は是非お願いしたいですね」
―リリース後は怒濤のライブスケジュールが待ち受けてますね!
「はい〜。正直不安の方が大きいんですよ。50本くらいあるんですけど、四国来るのって40本目あたりで…最高の状態かボロボロの状態かですね(笑)できれば最高の状態で臨みたいですが…」
―移動日以外OFFは無さそうですもんね
「でもやっぱり、四国初めてだし、ちょっとでもいいものを見せれるように日々積み重ねて行きます!」
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