 
TOUR 2004 『ビッグ ブラック ストア(全員集合!!)』
9/30@高松オリーブホール
text●aco nagata
●B-DASHというバンドが、俗に言う頭角を現わしたのは99年5月のSG『ENDLESS CIRCLE』。軽快なリズムに乗せためちゃくちゃ語の放つ何たるや不思議なパワーに脱帽…それでいてメロコアな部分を主軸に、かと思えばパンクでありスカな部分もあったりして。確実に新しいジャパニーズロックの形を作り出したパイオニア的バンドだと私は思う。しかしながら前面にあまり出て来ない謎めいたビジュアル性や、キャラクター・トニオ君の存在、Vo.GONGONのニヒルさ…理解不能なめちゃくちゃ語録などから、なかなか核心の見えない近寄り難さを感じ取っていた。そのベールが、まるで油膜の付いたフロントガラスをピカピカに磨いた時のようにクリアになったのは、つい最近のこと。今年3月に『ビッグ ブラック ストア(連絡しろ)』のインタビューでGONGONに会った時のことである。楽曲作りにあたっての“謎”を詳しく聞けたということはもちろんなのだが(この人は天才なんだなとメカラウロコだった)、何より彼の人間性にノックアウトであった。果てしない程にナチュラル“自然体”なのだ。それは、緊張しまくってガチガチだった自分が馬鹿らしく思える程に…。
この時感じた“自然体”というヤツは高松オリーブホールでのライブにおいても感じたことである。カッコを付けてないとか、肩の力が抜けているとか、気の利いたMCをしないとか、そういった次元ではなくて、もっと深い部分で身近に感じる何か…。例えて言うなら高校時代や大学時代の文化祭での真新しい香り。気の知れた仲間達を前にステージに立ち『皆ちゃんと聴いてくれよ〜!』なんて好き勝手に…でも本当に音楽が好きだからこそライブをやっているというバリアフリーな感じ。そんな温かいバイブレーションは今日、ここに集まったお客さんにも充分すぎるくらいに伝わっていて、会場全体が驚く程一つになっている…このライブ会場の一体感が、今のB-DASHそのものを映し出しているんだろうなと改めて実感した。
途中、興奮したお客さんがステージに上がってしまうという稀なパプニングもあったりしたが、3人共にどこ吹く風。(実は後から話を聞くところによると、こんな体験は初めてだったとかで、GONGONの中では誰かにもっとちゃんとやりなさい!と注意されたような感覚だったらしい) 台風の影響で前日の松山が数える程のお客さんだっただけに(逆に緊張したそう)、今日はちょっとリラックスしてできると、ゆる〜いMCを決めるGONGON。そんな中、久々に落ちてくるようなダイブが繰り広げられる会場で、10/14にリリースとなったベストAL的ベストなセットリストに興奮しながらも燃え尽きた一時だった。
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SET LIST
M1.Get It Way
M2.KIDS
M3.HOHOI
M4.ボンゴ
M5.やまびこ
M6.ENDLESS CIRCLE
M7.野球
M8.子供心
M9.人造ライダーイマーン
M10.目覚めよニッポン!
M11.烈風さん
M12.ROOF TOP |
M13.SECTOR
M14.フーファイ
M15.ハーコー
M16.情熱たましい
M17.愛するPOW
M18.ちょ
M19.平和島
EN1.炎
EN2.WATER POW
EN3.Race Problem |
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