大盛況だった高松テルサでのライブ…その興奮も冷め止まぬうちに早くも次回のライブが決定!3/17には5枚目となるMAXI SG『生きとし生ける物へ』をリリース。壮大な世界観に包まれたダイナミックな作品からは、また新たな森山直太朗を感じる事ができるはず。

text●aco nagata



「生の歌声を聴いて頂けることが、聴いて頂ける方との最大で唯一のコミュニケーションの場だと思っております」

―昨年はどんな1年でしたか?
「生の歌声を一対一の関係のもとに全国に送り届ける。原点回帰ではありませんが、あらゆる便利なメディアが当たり前のように表現の伝達場として用いられ溢れている今日、現状であるかとは思われるのですが、これまでストリートをその場として活動してきました僕自身にとって、“生の歌声”を聴いて頂くことが、聴いて頂ける方との最大で唯一のコミュニケーションの場…一カ所でも多くのそんな場の開拓、地道な全国行脚をひたすら続けておりました。過酷ではありましたが、充実した一年だったと思います」

―2/3の高松テルサでのライブは、まるで舞台を見に来ているような新しさを感じました…
「もともと舞台には興味があるんです。昔、とある劇場でバイトをしていた事もありますし、台本等に目を通し、そこからイマジネーションで世界を構築してみたり、表現の無限の可能性というか、そんな経験が根底にはあるんだと思います」

―昨年は『夕暮れの代弁者』今年は『起き抜けの革命家』その心は?
「昨年は活動のテーマとして“郷愁感”だったり“季節感”、そして“日本語の美しさや面白み”等といったキーワードを基盤においていたのですが、今年はその土台から、例えばみかん箱一つ分、自身の立ち位置や目線を上に設定し、そこから見える世界や自身の思うところを表現して行きたいな、と思います。自身の気持ちの持ちようの部分と言うのか…新たな佇まいを構築して行かなければいけないと思っています」

―3/17には早くも5枚目のMAXI SG『生きとし生ける物へ』が発売となります
「今年の活動のテーマとして、一言では漠然としているのかも知れないのですが、“生命力”と設定しておりまして、生きている事、万物の存在意味、そんな周囲に当然のように成立している風景を見つめ直し噛み砕いてみた時に、そこに見えるバランスだったり意味合いの部分、“森羅万象”をコンセプトの基盤に構築した楽曲になります」

―MVも非常に完成度の高い作品でしたし、壮大なイメージでした
「“森羅万象”が基盤になっています。万物の鼓動、息吹、躍動感、そんなイメージや風景、言葉が有する力強さを表現して行くにあたり、これは僕自身も体を張らなければと思い、雨にも打たれてみました(笑)。この映像が楽曲が伝わるひとつの表現物としてあれば、嬉しいですね」

―今回アーティスト写真も含め、MVもモノクロですね
「一言で“森羅万象”と口にしてはみても、何かとてつもなく壮大な風景でして、そんな多量な情報を網羅し表現して行くにあたり、そこに更に多種の色情報が加わってしまいますと、単純に情報量過多になるかと思いまして。また質感の部分におきましても、モノクロですと“潔さ”も“力強さ”も表現力として増すかとも思われましたし」

―ジャケットのてんとう虫は?
「万物の代表として、どんなに小さくても光を浴びて輝かしく存在している、そんなイメージを脳裏に描いた際、浮かんだ絵がてんとう虫だったんです」

―今年の目標を教えて下さい
「目標と言うより希望としてですが、これまで通り変わらず、一人でも多くの人と、最大で唯一のコミュニケーションの場、その輪を広げて行くことですね。僕自身、表現者としても更に磨きをかけて行かなければと思っております」

―6月の公演を楽しみにしているファンへ…
「生の歌声を聴いて頂けることが、聴いて頂ける方との最大で唯一のコミュニケーションの場だと思っておりますので、有意義なその場が持てますよう頑張って行きたいと思っております」


●5th MAXI SG『生きとし生ける物へ』
NOW ON SALE!

●LIVE 決定!
6/8 愛媛県民文化会館・サブ       
6/9 香川県県民ホール・アクト