いよいよ4年振りのホールツアーで香川を訪れる相川七瀬。メンバーにはメガデスのギタリスト、マーティ・フリードマンという世界的なプレイヤーを迎え、ステージは更に勢いのある熱いものへ!見どころも充分なLive Emotion 2004、「気負わず、自然体でいいライブをしたい!」という彼女に、最新作『7 seven』について語ってもらった。

text●aco nagata

2年半振りのアルバム『7seven』。カラーセラピストでもある相川さんのスキルを生かした作品に仕上りましたね!「コンセプトはズバリ色です。私自身がカラーセラピーの講師を2年前から始めてて、業界の方々を対象としたクラスをやっていたんですが、たまたまそこで色と音を融合させたようなコンセプトでアルバム制作してみたら面白いのでは?という意見がありましてそこからきっかけが生まれました」―前作から制作期間が空きますが…「そうですね。ファンの方達にはお待たせした感じですが。自分が満足するものを作らなければ!!という思いが強くて。それが=根本に戻ったというか…自分がやりたい事というシンプルな欲求に戻って、私自身が楽しみながらレコーディングした作品です。その楽しさがファンの人にも伝わっていけばと思います。そういう意味でこの3年間は、自分の為にどれだけ丁寧になれるかを考えていた期間でした」―今回プロデューサーには岡野ハジメ氏が抜擢されていますが「岡野さんは織田さんの大学の先輩で、私も織田さん以外の人で一緒にやるとしたら岡野さんしかないなと思っていましたし。岡野さんは凄く私に近い方で、制作していても無理辞意されないんですよね。プロデューサーっていう自分のカラーをアーティストに与えないというか…。だからこそこんなにもいろんなカラーが出せた作品になったと思います」―それぞれの曲に色があって、しかもその色が持つ特性をセラピスト・相川七瀬が解説してくれるという歌詞カード。非常に面白味がありますよね「そうですね。詞を書く時にあった色彩のメッセージに合う主人公像っていうのをイメージして1曲1曲を書いているので、何でその曲にその詞になったかっていうのを付けたくて。ほんの少しカラーセラピーを垣間見れるものにしたかったんです」―コラボレート陣も豪華ですね!「Coccoに楽曲提供している柴草さんとは、知り合いの方を通じて出会い、一緒に楽曲を作る事になりました。Puffyの由美ちゃんとは昔からバンドをやりたいねって言ってて、口だけになるとダメだからレコーディングを取り敢えずしよう!!と言って参加してもらいました。アルバムの中で一番最初にレコーディングした『ダリア』は室姫さんというギターリストの方の曲で、あの曲があったから全てが始まったという感じです。皆さんのお陰で個性豊かな作品ができました」―事後報告になりますが、『世界ウルルン滞在記』では、また違った相川さんの一面を垣間見ました「インドに関しては、昔から興味がありました。日本にいると凄く色んなものに溢れていて…でもインドの人は無駄を持たないというか、感情も凄くシンプル。生きる事に貪欲で、生かされているという感謝もあります。自分はなんて無駄な人間関係を持っているんだろうって考えさせられましたし、何よりも、精神的に貧しい事が一番辛い事だなぁって。インドに行くと人生観が変わるってよく言うじゃないですか、本当にそういう経験でしたね」―来年はデビュー10周年という事で、やっぱり色々と意識したりしますか?「今10年目に向かってのプロジェクトっていうのが始まってるとこで…でも10年って早いですよね〜。上京して10年、自分がまだ音楽活動をやってる事に驚きますね。次にまたアルバムを作るんですけども、次回はもうちょっと大人のバラードアルバムを作ろうと。ジャズやロッカバラード、ブルースなど大人の匂いのするもの、雰囲気のあるものにトライしていきたいですね。楽しみにしていて下さい。」

●AL『7 seven』NOW ON SALE!LIVE
●2004/5/27香川県県民ホール・アクト