圧倒的な歌力と、骨太なギターロック。聴き手の心を捉えて離さないメロディーと詞。松山出身のフォーピース「ミゾオチ」が掻き鳴らす音には、メインストリームをも飲み込んでしまうような懐の深さがある。これが若干20歳の創り出す音なのか?!既に大器の片鱗を見せる彼らの今に迫る!
 
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interview●aco nagata
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MONSTER baSHでは、ツアーで成長した自分達をしっかりと見せるように頑張りたいです。

●「最初は文化祭の出し物でバンドやろうかっていうのがきっかけなんです」(Vo.&G.高橋) 2002年、松山南高のギターマンドリン部だった高橋と太田(Dr.)を中心に結成されたミゾオチ。その日限りだと思っていたバンドはいつの間にか彼らの生活の中心に。度重なるメンバーチェンジを経て'03年には当時から付き合いのあった和田(G.)が加入、大学に入った'04年には安倍(Ba.)が加入し現在の形へと落ち着いた。気軽に始めたバンドを続ける決意をするにはさぞかし大きなきっかけがあったのだろうと思いきや「やっているうちに徐々にですね〜」(高橋) と、返ってきたのはゆる〜いコメント。メンバー間も和気藹々とした感じで実に和やかムードが回りを取り巻く。しかしながら鳴らしている楽曲は全くと言っていいほど緩くない。日常に溢れる悲しみや矛盾、排泄したい想いを熱すぎず、冷たすぎず、絶妙な温度で描いた詞、乾いた大地や曇った空を思わせるような哀愁漂うメロディーには真の強さすら感じてしまう。「やっぱりなんちゅうか、辛かった時とか言いたい事がある時とか、話すよりも歌にして吐き出した方が僕は楽なので」と言うのは楽曲の殆どを手掛けるフロントマン・高橋。そう、多くを語るよりも歌に想いを込める…この楽曲の良さがミゾオチの最大の武器なのだ。そんな彼らの想いを込め、5/25には1st AL「Under Throw」がリリースとなった。リリース前から話題となり、関係者の間でも高い評価を得ている本作、プロデューサーには福本和洋氏(F→C Large Selection)を迎え、実に骨太なギターロックを掻き鳴らしている。「曲自体は元々あったもので今までの集大成的セレクト、名刺代わりの一枚という感じです。但し、全曲アレンジを練り直して、物凄くストイックに制作しました。以前とはガラッと変わった曲もあります」(和田) 「プリプロの段階で相当楽曲を煮詰める事ができたんで、中でも『夜ふけの音』とかは構成が変わったりして…全体的に楽曲も聴きやすくなりました」(安倍) 「聴きやすくなったっていう事は=伝えやすくもなったと思うし。ライブにも反映できるかなと」(太田) 「テクニックも一気に上がったし!」(安倍) ひたすら練習とアレンジの練り直し、あの期間があったからこそこの作品が生まれ、同時に今後のミゾオチにとって無くてはならない時間になったと語るメンバー。そんな作品を引っ提げ現在はツアー中、8/28にはMONSTER baSHへの出演も決定した。「去年は2日通しでチケット買って見に行きました!物凄く感動して…それが今年は自分らが出ようとは…」(和田)  「丁度ツアーの折り返し地点なので、ツアーで成長していって、一つの目標としてMONSTER baSHっていうのはあります。アガらないで、ちゃんと見せれるように頑張りたいですね。去年はサンボマスターさんとか、フラワーカンパニーズさんとか、メインステージからサブステージにお客さんが流れ込んでくるくらい素晴らしいパフォーマンスだったので、今年はそれを自分たちが実現できるように、頑張りたいです!」(太田) 「まだ実感が湧かないですけど、観ている人達全員に伝わるように歌うだけです。以上です」(高橋) とにかく常にマイペース!威風堂々とした姿からは大器の片鱗すら伺える。新たな逸材がギターロック界に名乗りを挙げた。
[↑写真左から、和田剛明(G.&Cho)、安部栄佑(Ba.&Cho.)、太田将人(Dr.&Cho.)、高橋俊介(Vo.&G.)]

★NEW AL「アンダースロウ」
NOW ON SALE!

MONSTER baSH 2005 出演決定!!
●8/28(日)国営讃岐まんのう公園・芝生広場