
8.13(Sat) @大塚製薬(株)徳島ワジキ工場 野外ステージ phot&text●Yutaka
Sato
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今年で16回目を迎えた恒例イベント「EXCITING SUMMER IN WAJIKI」。徳島県那賀町(旧・鷲敷町)の大塚製薬徳島ワジキ工場には、歴代最高の集客を記録した昨年に負けず劣らず多くのファンが詰め掛けた。生い茂る緑に囲まれた広大な芝生広場、そして空には燦々と輝く太陽が。まさに野外ライブには絶好の日和の中でステージは幕を開けた。 開演時刻を50分前に控えた11時40分、3人の男がステージに登る。「おはようございます!」元気のいい挨拶とともにオープニングアクトとして登場したのはピアノトリオ・風味堂だ。疾走感溢れるイントロがスタートすると、後方でくつろいでいたオーディエンスがどんどん前へ詰め掛けてくる。力強いピアノ・ロックがのんびりムードだった会場のボルテージを一気に上げた。もうすぐ始まる本編に期待せずにはいられない! そして午後0時30分、本編がスタート。まずトップバッターは、アコースティックギターだけを抱えて登場したサスケ。先ほどの風味堂の熱いアクトとはうってかわって、優しい歌声と美しいハーモニーがどんどん会場を包んでいく。息の合った2人のコンビネーションに合わせるかのように、オーディエンスからは自然と温かい手拍子が生まれていた。サスケ初の四国ライブということで楽しみにしていたと言うが、きっと大宮駅前の路上で歌っていた時と同じように気負いなく、自然体のステージを見せてくれた。 続いての登場はアンダーグラフ。まずヒット曲『ツバサ』のイントロのギターがかき鳴らされただけで、会場からは「オオーッ!!」という歓声が。彼らのサウンドはCDのそれよりもずっとエッジが立っていて硬派な印象を受ける。と思えば、MCでは親しみやすい関西弁のトークが炸裂したり。そして最も印象的だったのは、演奏中幾度となく両手を大きく広げるVo.真戸原の姿だった。それはまるで自身の「翼」を広げるかのように。今年ブレイクを果たしたアンダーグラフ、今後さらなる飛躍が楽しみなバンドである。 ステージを引き継いだCHARCOAL FILTERは、今回でWAJIKI3回目という常連。Vo.大塚は徳島ヴォルティスのユニフォーム着用という用意周到ぶりだ。TVCMにも起用された『はじけよう』『Brand-New Myself』といったキラーチューンを連発すれば、オーディエンスは口ずさみながら大きく手を振る。そしてステージ上を飛び跳ね、所狭しと駆け回るメンバーたち。とりわけ大塚は少年時代からWAJIKIを見てきたというだけあって、今日はきっと童心に返って純粋にライブを楽しんでいたことだろう。 そろそろ今年のWAJIKIも終盤にさしかかるが、気を抜いているヒマはない! D-51はステージに上がるや「オーイ元気かー!!」などとオーディエンスを煽る煽る。さすが沖縄育ち、暑さには馴れているのか溌剌としたステージングだ。ゴキゲンなレゲエナンバー『ハイビスカス』で徳島の森を南の島へと変え、テンションが最高潮に達したところでついに大ヒットチューン『NO MORE CRY』を放つ! そして「NO MORE CRY〜」という掛け合いがD-51 vs オーディエンスで何度も何度も繰り返され、客席は熱狂のるつぼと化した。 その興奮がまだ冷めやらぬまま、いよいよ大トリを務めるスキマスイッチが登場。アグレッシブにギターを鳴らしながら歌うVo.大橋と、雄々しく鍵盤を叩く大きな頭のKey.常田。アップテンポな『view』『君の話』に続き、珠玉のバラード『奏』をしっとりと歌い上げれば会場全体が聴き惚れる。なんて綺麗なメロディラインなのだろう、その歌声は熱く火照った心を優しく撫ぜ、涙腺を刺激する。…今回のWAJIKIは総勢6組ものアーティストが出演し、それぞれがバラエティに富んだステージを見せてくれた。時に拳を突き上げ、共に歌い、そして笑った。今日一日の素敵な思い出を回想しながら、最後に『ふれて未来を』をここにいる全員で合唱。カラフルな団扇が数えきれないほどの束になって、芝生の上で揺れていた。きっと忘れることはないであろう、それは美しい風景だった。 |