Hello Dear Deadman Tour
6/28(水)松山サロンキティ
6/30(金)高松オリーブホール

interview●aco nagata


盤として名高い1stアルバム『TITLE』から1年、ストレイテナー流のメインストリームを詰め込んだ珠玉の作品が完成した。3/8にリリースされる2nd アルバム『Dear Deadman』…メロディーの渦が、駆け巡るグルーヴの波が、新しいストレイテナーの機軸となり、より強靭なサウンドとして進化を遂げた一枚。2006年、ギターロック界のムーブメントを握るであろうフロントマン・ホリエアツシに話を聞いた。


「今まで自分たちが積み重ねてきたものが確実に自信になっていて、バンドとしての軸がより太く強くなってきていると思いますね!」

●昨年11月のThe Novemberist TOUR…高松DIMEでの熱いパフォーマンスが記憶に新しいストレイテナー。地方公演をファイナルに選ぶという型破りなセッティングにもチケットは数分で完売。群雄割拠のギターロック界において、彼らの注目度がいかに高いのか…実力と人気を兼ね揃えた3ピースバンドであることを証明したライブでもあったと思う。「スケジュールの都合なども色々あったんですが、ファイナルが逆に東京じゃなくてよかったですよ(笑) 高松は前から行きたいと思ってたところだったので、いいライブを見せることもできましたし…。次に繋げて行けるものになったなと」充実した2005年を終え、2006年最初を飾ったのは先行シングル『Melodic Storm』。タイトルを象徴するかのように美しいメロディに溢れた作品は、来るアルバムへの期待感も更に大きなものにした…そして、ここに完成した2nd AL『Dear Deadman』!!お世辞抜きにして、本当に素晴らしい作品になったと思う。音楽の玉手箱みたいに、様々なテイストの楽曲がストレイテナー流に制作・アレンジされていて、実に斬新!「嬉しい限りです。ありがとうございます。曲が一曲一曲出来上がっていってる時は、このアルバムどうなるんだろうね?っていうのはよくバンドで話してて、とっちらかってくちゃくちゃなアルバムにはならないだろうか?(笑)って。実はなりゆきまかせな部分が結構あったんですよね(笑)…でも出来上がってみたら、曲の繋がりとか、アルバム全体の流れとか、奇跡的な成功でした。M1.の『The Novemberrist』からクロスフェードするM2.『Melodic Storm』のアレンジは、レコーディングしながら自然と生まれたものだし、3人でジャムりながら出来てくるものも沢山ありましたから…」 特にコンセプトを立てる事はなく、“ただ音を楽しんでいる作品”だとホリエ氏は言う。確かに前作の『TITLE』と聴き比べると、一曲一曲に遊び心があったり、曲調や曲の構成なんかもガラリと変わった。これだけ表現する楽曲の幅が広がっても、それでもなおストレイテナーらしさを色濃く感じるのは、先行シングルにもなった『Melodic Storm』の完成が大きいのかもしれない。「この曲はメロディーがシンプルな分、アレンジでストレイテナーにしかないものを心がけたので、その辺からアルバムの音作りも広がって行きましたね。あれだけ王道でPOPな曲を作れた事で、肩の力が抜けたというか…後は何やってもいいや!っていうね(笑)」ストレイテナーというバンドの持つPOPさや、タフさを全て投影し、昇華させたこの作品により、バンドとしての触れ幅や自由度は、確実に広がりを見せた。その揺ぎ無い自信や、サウンドの潔さは、今回のアルバムを聴いていただければ存分に伝わることだろう。「今までは楽曲が○○っぽいとかっていうのはバレちゃいけないっていうか(例えば今回のM4.だったらレディオ・ヘッドっぽいとか、M9.だったらアンダーワールドっぽいとかね(笑)) マイナスのイメージで捉えていたんだけど、何だろ?これもやったもん勝ちというか…今まで自分たちが積み重ねてきたものが確実に自信になっていて、バンドとしての軸が太く強くなってきているから、自分たちがやりたいと思うものはトライしていこう!と思えるようになりましたね」 なるほど、このアグレッシヴさが、今回のアルバムの、そしてストレイテナーの真骨頂なのだ。彼らが彼らであり続ける限り、このグッドミュージック・グッドメロディーは無敵。どんな楽曲を鳴らしても、“ストレイテナーらしさ”は輝きを放つのだろう。また、今回のアルバムはストレイテナーの世界観が開かれたと同時に、とてもライブ感の強い作品でもある。「楽曲の展開がライブをイメージしていたり、3人の掛け合いなんかも“PLAY”することをイメージしていたりするんですよ…。それは何故かと言うと、今までストレイテナーが、積み重ねてきた“ライブ”が大きく影響しているんですよね。本当にその空間でしかないミラクル…そんなライブ感を音源でも表現したい、だからこそそれを補う為のアイデアや音作りが必要になってきたんだと思うんですよね…」 収録されている最後の曲『Farewell Dear Deadman』を聴きながら、ライブの風景を想像してみる…一瞬のうちに全身の鳥肌が立った。何故なら、怖いくらいにその映像は楽曲にピタッとハマってしまったのだから…。次のツアーも見据えたトータル的な作業で、プロデューサーとしても、高い才能を見せ付けたホリエ氏。音源、ライブが自然にループしてくように、彼らのやってきた事や、感じてきた事も全てが緩やかに繋がって意味を成す。『Dear Deadman』はそんな風にも感じ取る事ができる作品だ。アルバムを通して、なんとなくそこにいる、ホリエ自身が思い描くDeadmanは、きっと発展的な未来を見つめているんだろう。うん、今年のストレイテナーは何か大きな事をやってくれるに違いない!そんな確信を持たずにはいられないほど、素晴らしく、誇り高き作品になったと思うのだ。


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