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●5/17に『HOTEL
NEW SAFARI』をリリースしたばかりのTRIBECKER。架空のホテル・ニューサファリを舞台に、描き出したのは大人の恋の物語。「完全に後付なんですけど、曲が完成して並べてみた時に、わりと恋愛をテーマにしたものが多くて…タイトルはタクロー(G.)が、こういった人間模様を象徴しているものって何だろうって考えた時に、ホテルかなぁって。あと“サファリ”は、イメージ的に冒険旅行みないな感じがあって、恋の冒険旅行ってところからホテルニューサファリへ」(青木) カチッとしたロック色を前面に出した前作『O.K.WOMAN』と聴き比べるとよく分かるのだが、今回の作品はメロウでジャジー、かと思えばロックでスピーディ!と実に明朗で柔軟な仕上がり。「確かにそうですね。前作がロック色を強く出した作品だったので、あえて今回はPOPにと…ただ、どちらも僕らの中に根付いている楽曲であり、僕ららしい作品なんです。というのも今作の1曲目『迷路』なんかは結成当初からある曲ですし…だから1枚目と2枚目を合わせてTRIBECKER!とういう感じなんです」(青木)
2枚合わせて1枚のフルアルバムにも取れる実にクオリティ高き作品。それは同時に彼らのスキルやアイデンティティーの高さを象徴すると同時に、TRIBECKERらしさというのも確固たるものにした。「漠然と考えている事なんですけど、“POPとROCKとJAZZ”この3つの色をどういうバランスで混ぜるか?!が僕らのテーマなんですよ」(青木) 「自分達らしさを出したら自然とそうなるというかね。メンバー7人皆が個性強いんですよ。…セッションを重ねていくうちに、自然と仕上がってくる楽曲が本当に僕達らしさに繋がっているんだと」(片岡) 「ただ、皆あんまり器用ではないんですよね。こういうアレンジはウチのバンドはできない!とかありますし(笑)、だったらロック足してみようかとか、コードにJAZZのエッセンスを入れてみようか?って」(青木)
楽曲作りも基本的にはセッションで。リーダーの青木と鍵盤の足立で作った土台を、メンバー全員で練り上げる。「凄く楽しみなんですよ。次にどんな可能性を含んだ楽曲を持って来るんだろうって、あ!そう来たかみたいなね(笑) そういったバンドの中での面白みもあって」(片岡) 詞も大半を青木が手掛けているのだが、そのキーワードを生み出すのはVo.片岡のイメージ作りからだとか。「まず景色を思い浮かべるんですよね。そうすると客観視した感じのストーリーが映像となって出てくるんですよ。スミト(片岡)からイメージをもらって、そこから膨らませていく感じで」(青木) 「僕はリーダーからもらった曲から色々と連想していくわけなんですよ。例えば美しいメロディーだったら桜とか、そこから自分の中で物語を乗せてって。…ただ自分だけじゃ上手く作品にできない部分もあったりするので、そこはリーダーに助けてもらったりして。メロディーを生かすも殺すも歌詞だと思うし、もちろん歌詞を生かすも殺すもメロディーだと考えているので…その両方を大事に作品を完成させているつもりです」(片岡)
だからだろうか?一度聴いただけでも脳裏に焼きつくような印象的な詞、その世界観を最大限に生かすサウンドの相乗効果により断片的ではあるが私の頭の中には映像が広がった。まさに巨大なスクリーンに映し出されるホテルニューサファリでの人間模様。実にアーティスティックな光景だ!そんな風にTRIBECKERの作品にググッと引き込まれたのにはもう一つ理由がある。前作も含め、歌詞の中には殆どと言っていいほど英詞が出てこない事。むしろあえて避けているかの如く。「単純に英語が分からないだけなんですけどね(笑)
辻褄が合わなくなってくるし、僕らからしたら今の英語の使い方自体がナンセンスっていう。元々本場のスウィングロックっていうジャンルに憧れてて…でもあれってやっぱりネイティブな英語で、アメリカ人だからできるワケで…日本人の今まで持ってる文化じゃできないっていうか。そういうのを考えながら試行錯誤しているうちに、日本語できちんとメロディーに乗せて伝えていくっていう今のスタイルができたんですよね。日本人にしかできないものもいっぱいあるな〜って」(青木) なるほど、バンドの方向性や、サウンドコンセプトがしっかりしているのは、自分たちの着地点や方向性がしっかりと見据えられているから。音から伝わる彼らのポテンシャルの高さには久々に鳥肌が立った。そんなクールかつアダルトな雰囲気を漂わせる彼らだが、詞の世界はとてもピュアだったり…「(笑)あれ?そうですか?でも僕より澄人の方がもっとピュアですよ!3曲目の『HONEY
POP』って曲はもう殆どスミトの詞なんですけど、ド直球って感じしません?(笑) そう言えばこの間飲みに行ってた時に『月と太陽の星座占い』みたいなのを見てたんですけど、コイツのとこ、超ピュアって書いてありましたよ!ピュアで心の壁が固いんですって!(笑)」 「あぁ〜。(一同納得)」 「…それで誕生日聞いてたんや!てか俺、辱められてるやん!!!!(笑)」
★NEW
MINI AL
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