先行シングル『OVERCOME』では10-FEET流の応援ソングを投下、全国を感動の渦に巻き込んだ彼ら。その勢いはとどまるところを知らず、早くも8/16には4thアルバム『TWISTER』がリリース!数々の夏フェスを網羅し、8/26(土)には四国最大のロックフェスMONSTER baSHへの出演も決定。来年10年、どないすん年!に向け、そのモチベーションは最高潮!!キャンペーンで訪れたVo.&G.TAKUMAに話を聞いた。
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text&photo●aco nagata
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「うまいこと幸せになろう!クソ真面目にならずに!肩に力を入れずに!そんな気持ちを込めた作品です」

 

 

 

 



●2006年に入って10-FEETのバンドとしての活動は実にクリエイティブであった。
TOYOTA BIG AIRにライブアクトとして異例の連続出演、7thシングル『ライオン』、LIVE DVDのリリース、そしてDragon AshのKjやつじあやの、湘南乃風、MINMI、kawasaki electro academy、tickとのコラボレーションアルバム『6-feat』のリリース、そして8thシングル『OVERCOME』の完成。
もちろんそのどれもが彼ららしく、実にオフェンス力の強いものであったと思うのだが、中でも6組のアーティストと共鳴し合い完成させた『6-feat』は、彼らを語る上で非常に重要な作品になったと思う。これだけフィールドの違うアーティストが会し、それでも一つの作品として、【10-FEET】として成立してしまう…日本中探してもこんなトリッキーな事を成功させてしまうバンドは他に見当たらない。
 「はははは…確かにそうかも(笑)。ただ、僕の中で皆それぞれスタイルは違ってても、やってる事とか、言ってる事は同じなんですよね。同じヴァイブスをいっぱい感じた仲間っていう。だから凄く自然やったし、楽しかったし、嬉しかったですよ。オファーを受けてくれたのが嘘みたいやし、スケジュールが合ったのも奇跡的やったし!」
 新進気鋭のアーティスト達とのコラボレーション、10-FEETとして改めて得たものも多かったのではないだろうか?
「んー。得て何かをしようっていうのはなくて、元々インスパイアされてた人達やから。ただ、音楽に取り組む姿勢とかっていうのには学ぶべき所が沢山ありました。今回4枚目のアルバムを作ったんですけど、作り方が前と比べて変わったから、そういうのにも影響してるかもしれないですよ…」 
他ジャンルのキレ者6人にリミックスをしてもらって思った事、それは“揺るぎの無い10-FEETらしさに気付けたこと”だとTAKUMAは言う。
「自分達の芯にあるものを皆の良さでコーティングしてもらってできた作品。凄く揺るぎの無いいい音楽であったりとか、音楽性っていうのを10-FEETは持ってるのかなぁ??って思わせてくれた。笑い話なんやけど6-featを聴いてレコード会社の人達がこう言ったんですよ“あぁ10-FEETって曲よかったんだねー”って。そういう風に自分達も客観的にあ、いいんやって思えたっていうか…」
 『6-feat』をリリースして見えてきたもの、それが今回のアルバム『TWISTER』にも大きく作用した。「僕らは僕らの良さをもっと追求していこうぜ!って言うノリで、アルバム作業に入れたんですよ。で、凄くロックな曲をやりたくて、『JUST A FALSE! JUST A HOLE!』ができたんです。その時、凄く肩の力を抜いて曲を作れたっていうのがあって、今まで僕らは肩に力を入れて楽曲を作っていた事が多かったので…(僕、結構何でも完璧に作りたい人なんですよ・笑)やってて新鮮でしたね。ただ力入れようが入れなかろうが、10-FEETの曲は10-FEETなわけで、あえて肩の力を抜いた作業を心がけてみました。それが僕にとっては勇気のいる作業でありチャレンジではあったんですけど」
 縦横無尽で迷いが無い…今回の作品を端的に表すとしたらこうだ。メロディーの渦が、リズムの一つ一つが、もっと演りたい!もっと演りたい!と暴れまくっている。
「良くも悪くもどっちらかっているアルバムだとも思うんだけど、それをどう取られるか?今までずっとやってきた事以外の事はやらないと分からないし、やらないと分からない事って沢山あるから、俺らはもっともっと大きくなっていきたいし、思い切った作品、思い切った曲、思いきった曲順で作品を作っていったらこうなりました。僕らにとては攻撃の姿勢」
 タイトルにある『TWISTER』からもイメージできるように、10-FEETらしさが凝縮されてゴーゴー言っちゃってるパワフルな作品。そしてリリックにはもちろん彼らの真骨頂でもある強いメッセージ性が真空パックされている。
「最近世の中見てて、皆疲れてるなって思うし、生きる意味に対する執着心が強いわりに生きる意味が見つからなかったり、自分に存在価値を感じなかったり、負ける自分に罪悪感を感じて自殺しちゃったり…。“皆、生きる意味なんて探してもないかもしれんで!!”これは残酷な意味ではなくて、無いんやったら作ったらええやんけ!無いんやったらこじつけたらええやんけ!それでもええし、生きる意味がある場合もあるし。俺は最近生きてて、生きる意味って言うのはその辺にあるんじゃないかと思ってたんけやど、“嘘、作らなあかんの?!ショック!”ってなってるとこがあって。ただあまりにもどこかにある、どこかにあるって思ってたらあったとしても巡り合えない場合もあるし、なんかそれが理由で不幸にならないで欲しいし、意味が無くても幸せにはなれると思うから。俺らは絶対に幸せになる為に生まれてきてると思うし、幸せっていうのは、笑って死ねるかどうか。そのためにはもっとタフに生きていく事が必要なんじゃないかって。幸せはきっとどこにでも散らばってる。小さなものかもしれないけど、それをどう感じる事ができるか?皆、使命感みたいなものを持ちたがり過ぎて、そこに振り回され過ぎていると思うから、うまいこと幸せになろう!クソ真面目にならずに!肩に力を入れずに!そんな気持ちを込めた作品。そんなことしかいつも僕は歌ってないから…。ていうかコレ“しゃべり場”みたいになってきてるけど大丈夫 ?!(笑)」

★NEW AL
『TWISTER』
8/16 ON SALE!