2002年始動、ドラムが紅一点のフォーピースバンド。昨年はASIAN KUNGU-FU GENERATIONの全国ツアーに日本のバンドとして唯一ゲスト参加するなど、新人としては独自の存在感を放っている彼ら。ライブと共に着実な進化をみせる中、先行シングルの全く入っていない(笑)NEWアルバムをリリース。新曲7曲、自信漲る力作です!
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text&photo●aco nagara
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●プロフィールを見る限り、とにかく彼らはよくライブをやっている。
しかもライブに定評のある有名バンドとの対バンや、大きなイベントへのゲスト出演、その舞台は実にプラスになるものばかり。
さぞかしモチベーションも上がっているのでは?と問いかけると
「去年という一年は本当にプレッシャーにさらされていた年!」と意外な答え。
CDのリリースをきっかけに環境が激変、有名なバンドとの対バンも、それがいい形で作用することもあれば悪い方に作用することもあったのだと言う。
「精神的なバランスを取るのが大変でした。なので、今年に入ってからはもっとこうバンド自体伸び伸びとやりたいなという気持ちが出てきて。常に自分を追い詰めたりする環境も必要なんですが、できるだけらしくありたいなと」(大隈知宇/B.)
 そんな気持ちに忠実に、メンバー4人が集り制作されたのが今回7/26にリリースされたばかりのアルバム『ATHLETIC IN THE FOG』。「伸び伸びやるということは=自分と向き合う事、そういう意味で地に足がついた感じはしますね。それは今回のアルバムを作り終えて余計感じたことでもありました」(大隈)
 「UNDER THE COUNTER (以下UTC)のエゴがでかくなってきたというか。やりたいことが今回のアルバムではどんどんできましたね。今までは他者とは誰かを意識するみたいなところがあって、もちろん今でもそういう部分はあるんですけど、人がどう思おうが、自分らが根本的にこれカッコイイよね!っていう感性みたいなものを素直に表現できたんじゃないかなって」(関谷謙太郎/Vo.&G.) 
  「前作のシングル2枚で、考えて作るという事に重点を置いてたんですが、もちろん結果的には納得のいく作品にはなってて。その後にじゃあ曲作ってみようかってなった時に、セッションをしてみて4人の中から素直に出てくるものをやっていきたいっていうモードに全員がなってたっていうのがデカイです」(吉村洋平/G.)
 4人のベクトルが自然と同じ方向へと向かった結果、結成当初からの色んな経験をひっくるめてより純度の高くなった楽曲たちは、ポップでありキャッチーであり、UTCのカッコ良さを最大限に引き出す作品となった。また前奏やアレンジなどサウンドの細部にもこだわるなど、一皮むけたUTCをみせてくれる。「お気づきかどうか分かりませんが、1曲目のコーラスはDr.の祐湖さんが…最初はもっと腹から声出せよ!っていう感じだったんですけど、そのうち味占めちゃったよね(笑)」(関谷)
 「そんなことないです!(怒) でも気持ちよくは歌えたと思います (笑)」(山脇祐湖/Dr.) 
自分達のやりたいことを素直に。まさにこの気持ちよさが今回の作品を支えているのかもしれない。そして忘れてはならないUTCの独特の世界観を作り上げているのは関谷君の詞。今作も、私のツボを突きまくりの曖昧さ(笑)。意味がなさそうで意味がある。答えがあるようで答えがない…このはがゆいほどの微妙さ!そう、メビウスの輪に入っちゃうみたいに。
「ウチは微妙が生き切ったバンドとして有名ですから!あ、まだ有名になってないですけど (笑) ロックが持つどっか夢見ちゃってる?っていう面と、凄く目を背けたくなるような現実を正面から暴いていこうっていう。その二面性があるから、僕はロックが好きだし、詞もそういった世界観が共存してるん
だと思いますね。メビウスの輪、いいっすねぇ(笑) 最高じゃないですか?」(関谷)

★NEW AL
『ATHLETIC IN THE FOG』
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