
『BAN BAN BAN』と小気味よいタイトルで、オフェンス力の高い3rdアルバムを完成させたキャプテンストライダム。
頭で考えるよりも、もっと根本的なところでバンドの持つライブ感に拘ったという抜けのよい作品。
高松DIMEでのライブを前に、キャンペーンで訪れたVo.&G.永友と、B.&Cho.梅田に話を聞いた。
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text&photo●aco nagata
取材協力●FM香川
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LIVE!2007/4/29(木)高松DIME
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●代表曲『マウンテン・ア・ゴーゴー』や『キミトベ』『風船ガム?代表される明快なポップサウンド。
キャプストど真ん中から一転し、突き抜けたロック感と初期衝動にも似たうねり…AL『BAN BAN BAN』は、明らかに今までとは違う心境の変化が。
「『風船ガム』を作ってたのが、丁度前回のアルバムを録り終えた後で。次にどういう作品を作るかっていうのが見えてなかったんですね。で、2バージョン作ったんですよ。
生ドラムを入れない打ち込みヴァージョンっていうのと、もう一つは3人でせーので音を出したバンドヴァージョンと。後者の方法で音を出した時に、自分の頭の中で考えていたものとは少し違う感じになって…。
計算通りにいかない面白さっていうか、ハプニングが起こる事で予想以上のものを作れるという面白みを感じまして、次の作品はライブ感みたいなところを、テーマにしようと」(永友)
曲がポンポン生まれるという状況ではなかったが、全員の集中力が高まってきた時に強火で一気に加熱したような作品になったと笑みを見せる彼ら。
しかし、昔から私の描くキャプストのイメージは【三ツ矢サイダー】。CM起用に本気でプレゼンしたいと思っていたほど。
「なるほど。キリンレモンじゃなくて、三ツ矢サイダーね!(笑)」(永友・梅田)
「でも今作は甘酸っぱいというよりは、酸っぱい要素が強い(笑)」(永友)
「うん。確かに、前のアルバムは歌詞だとか、世界観だとか、色とかを折り重ねて作っていくという感じだったんです。でも今回の作品は、もうちょっと肉体的なノリだったり、言葉を発して盛り上がれたりっていう体でぶつかってる感じ」(梅田)
同じものを作りたくない、新たな可能性に挑戦したいという思いが今回の作品、つまりリアルなライブ感を生み出した。
「もちろんそこには、前作『108DREAMS』を作れた事が大きいです。歌をちゃんと届けるっていう目標があって、それを1個クリアできたからこそ自信に繋がったと思うし」(永友)
また、"今までにやったことのない事をやろう!"と、セッションする中で生まれた歌詞も多かったとか。
「スタジオにいる時に、皆の前でアドリブ的に詞を書いて歌ったり。話をしていく中でその曲に対するイメージやヒント、方向性が固まってくるので、それを言葉にしていくという作業でしたね」(永友)
しかしながら『クリーンマン』『ペラペラ』『ケムリマン』といった独特の世界観は?
「僕自身の"性"みたいなものです(笑)壊れたものとか、見捨てられてるものに深い愛着を感じるという…。
そういう部分にもきちんとスポットライトを当てて行きたいんですよね」(永友)
POPさの中に潜むシュールさ=キャプストの本質?この不思議な世界を暴くには、ぜひ作品を聴いてみて。
さて、そんなアルバムを引っ提げ、ライブも近づく彼ら。
「ジャケットのパイ投げじゃないですけど、何が起こるか分からない的な狂乱振りにしたいと思います(笑)」(梅田)
「ライブの面白さってやっぱり計算どおりにいかない所だと思うんです。最初の設計図を上回る…そういうマインドで作ったアルバムなので、ライブもその時にしかできないものがきるように、自分達を高めていきたいですね」(永友)
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