MYSTERY NIGHT TOUR 2024 稲川淳二の怪談ナイト 〜怪談喜寿〜
稲川淳二 interview
1993年以来、立ち止まることなく継続してきた夏の風物詩、32年目の夏を迎える稲川怪談。77歳の喜寿を迎える今年のテーマは“怪談らしい怪談”ということで、ライブ感を重視した新しい仕上がりに!!
text●aco nagata
★STAGE★
7/27 (土) 高松国分寺ホール
9/14 (土) 松山市総合コミュニティセンター ・キャメリアホール
10/18 (金) 高知市文化プラザ・かるぽーと
●夏と言えばこのお方、老若男女全世代が認める怪談界のパイオニア・稲川淳二。30年にわたりオンリーワンかつナンバーワンであり続けながらも、更なる境地を目指し進化し続ける姿に多くのファンが魅了され、また来年もと会場へと足を運ぶ。今年は7/13(土)宇都宮市文化会館を皮切りに11/10(日)那覇桜坂劇場まで全国37箇所50公演を走り続けるという稲川さん(なんと昨年より1公演増!)。8月には77歳・喜寿を迎えるのだがその気力と体力には毎回頭が下がる。
「昨年の公演では人の尊厳や魂を訴えるような公演にしたいなぁと思っていたんですが、今年はもう絶対的にライブ感です!昔おじいちゃんやおばあちゃんの家で聞かせてもらったような話。怖いんだけどなんだか懐かしい、怖いんだけど居心地がいい…そんなライブ感=怪談の持つ魅力や楽しみ方を伝えられたらいいなぁと思っています」
怪談の持つイメージは絶対的に怖いという人が多いのだが、実は楽しいものだと稲川さん。その楽しむ怖さを今回は皆さんに味わって欲しいのだとか。気になる内容は来場してのお楽しみにしておくとして、昨年の“事件です!?”に続き、今年の公演のキーワードとなるようなものは既に何かあるのだろうか?
「少しだけお話すると、遠い話だけど何か近くにある夏の思い出。ある女性の記憶の中にある女子高生時代の懐かしいけど怖い思い出。大事な時間を友達と過ごしたその思い出が話していく中でずーーーーっと現代に蘇ってくる。記憶って時間が経っても新鮮なんです。寂しさや怖さや辛さや残酷さ、でもそこには人の想いがあってどの話にも重みがある。人って亡くなってもその人が終わるわけじゃなくて、その人を思い出して話すこと。それは決して色褪せないんですよね。それと今回は結構笑いもあります!話しがず〜っとつながっていくような感覚?話が終わってあれこれ言ってる間に気がつくと次の怪談に入っていたり…またあれこれと言ってる間に次の怪談へと、ある人は今日4つ話を聞いたと思えばある人は3つだったねぇ〜という感じで、今年77歳になる怪談爺さん・稲川淳二ぃが皆さんとそんな時間を共有したい。そう思っています!」
遠いけど近い、過去から現代に時間が流れていく中で起こっていく様々な出来事が、聞く側の捉え方によって変わっていく怪談。今までにないアプローチがとても新鮮で実際に聞くと自分には何話に感じるのだろうとワクワクする。そして既にもう夏の会場の扉を開けたかのような稲川さん独特の語り口調についつい聞き入ってしまう。そうだった…この感覚がやはり稲川さんの魅力なのだ。
「私は四国というところはとても自分に合うんですね。磁場がいいんですよ。だから今年も皆さんにお会い出来るのを楽しみにしていますよ。本当に怪談らしい怪談!楽しいんですよ!そんな怪談を皆さんにご紹介したいと思ってます。大きな声では言いませんが、去年も評判良かったんですが、去年の86倍楽しい!はい」
お約束の昨年の〇〇倍が出たところで、今年も皆様のご来場をお待ちしております!