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トータス松本(ウルフルズ)インタビュー【3】

2017/03/31

トータス松本(ウルフルズ)----interview③
 
5/24リリースのNEWアルバムですね!どんな感じに仕上がってるか少しだけでも教えて頂けませんか?!
「ふふふ。どんな感じやと思う?!」

■え?!『ONE MIND』と『ボンツビ』のええとこ取りですかね?
「ははは。なるほどね。『ONE MIND』って俺の中では優等生で『バンザイ』のアルバムに近いなって思ってて。ウルフルズのビギナー盤っていうかね。で『バンザイ』から一個戻ると『すっとばす』になるわけなんよね。で『ONE MIND』から一個進むと『ボンツビワイワイ』でしょ。これと『すっとばす』が似てるなって思うわけ。という事は次は一枚目に戻るって感じになるから…一枚目みたいな作品になったら正解やなって。駄作を作ったらええんやなって(笑)1stって誰でも漏れなく駄作やねん、でも名盤やねん。全員名盤。それは何でかって言うと俺は25歳でデビューしたけど、25歳までの凝縮が1stアルバムなんよね。でも2ndになるとそこからの1年程度の凝縮でしかないねんな。非常に大変なんやけどそこで大体…『ダイハード』と『ダイハード2』みたいな結果になるねんな」

----- 一同爆笑-----

「ウルフルズの場合は幸い1枚目と2枚目の間が空いてるし、そこにプロデューサーが入ったりして、色んな変革が起きたから面白いもんが出来上がってるんやけど…。で、これから出すアルバムが今まで培ってきたものが全部出た感じになって尚かつ重ねて行くんじゃなくて、退行して行く感じになったら正解なんかなぁって。ウルフルズがよりウルフルズになって行くみたいな感じになったら面白いなぁって俺は思ってて、メンバーには話したけど…どうやろ?」

■そこはちょっと期待していてもいいんでしょうか?!
「次のアルバムはいいと思うんやけどねぇ!!俺は凄く好きやけどね〜。どうやろ?」

■曲作りに関しては今までと変化した部分ってあるんでしょうか?
「再始動してすぐの時は、とりあえず僕が作ったデモ(ドラム・ベース・ギター全て打ち込んだもの)をメンバーに聴かせて一先ずこれをコピーしてきて欲しいなって渡すねんけど…全然そうしてきてくれなくて…もちろんそこから自由にアレンジしてもらうのは全然ええねんけど、先ずはそのままやってくれや!って事もあったりね(笑)今はそういうのも経て、ざっくりこういう感じで作ったらから後は好きにやってっていう感じやね。活動休止までのメンバーの力量っていう所までしか記憶にないから、それが皆個々に活動していく中で当然変わってて、そこを僕が信頼しきれてなかったんやろね?でも今はもう全然任せて大丈夫って思ってるから…信頼してなかったわけでもないんやけど、自分自身のやりたい事が多過ぎて…ちょっとヤイヤイ言い過ぎたなって反省してる(笑)」

■そうやって変わっていくものなんですね…
「変わる変わる!この4人やと結局何をやってもやれるっていうか、何をやってもウルフルズになるっていうか。そこが凄い得なバンドやとも思うし。例えばいきなり音頭やったりとか、あんまりやれへんけどサンバとか、沖縄音楽やったとしてもそっちに行ったか?!っていう風にはなれへんていうね。音楽に対する情熱が深ければ、そこはあまり気になれへんし、その時に面白いなって思うものをやっていきたいと思うけどね。昔はソウルやブルースなんかの憧れをウルフルズの音楽にエッセンスとして入れてて、そういう思いが強かった時代もあったけど、今は一切そういう事をしなくてもそうなるっていうか。何か味みたいなもんがあり過ぎて、そこに囚われると変になってしまって、ウルフルズらしさに縛られてしまうとあかんのちゃうかなって」」

■難しいですよね…ウルフルズって何なんでしょう?
「うーーん。何なんやろねぇ。俺がどんな歌を歌うかとか、どんなメロディでどんなコード進行で、どんな格好で歌うかとかそんなんじゃなくて、ウルフルズっていうもんが持ってるエモーションがあればいいんやろね?そこだけは25年変わらずに来てると思うんですよ。だからエモーションが変わらないバンド!そういう事なんちゃうかな。いやぁ、それって凄い大事よー!(しみじみ)明らかにエモーションないバンドもおるからね。逆に俺からしたらなんで歌ってんの?って思うよね(笑)」

■さて、そんなウルフルズのトリビュートアルバム『Best of Girl Friends』がリリースされましたが、もうめちゃくちゃ良かったです!!
「せやろ?これほんまにええよね!」

■女性ばかりのトリビュートという事ですが、提案はトータスさんがされたと
「たまたまYouTubeの動画で《〜を歌ってみた!》みたいなやつあるやん?どんな風に歌ってんのかな?って見たらうわぁ〜これアカンやつや〜!とかいっぱいあるやん?(笑)俺そういうの見るのが凄い好きで。そんな中に女の子が歌ってるやつが引っかかってきて…バンザイとか歌ってんねんけど、めっちゃええやん!ってなって。第一人称の僕っていう部分を女の子が歌う方が何か凄い合ってるんよね、女々しさとか上手く出てて。俺の歌って女々しい歌やったんや!って。いい意味で。そこで化学変化が起こってて、ずっと見てるうちに俺の歌って男が歌うより女の子が歌う方が生きてる〜!って思って。で、25周年のトリビュートの話が来た時に、男が歌うともう寒い事になるから女の子でいこうって(笑)」

■アーティストの選出とか選曲はどうだったんでしょうか?
「そこはディレクターと相談しつつ、ベテランから若手までオファーさせてもらって、こちらからこれを歌って下さいってお願いした曲もあるし、コレが歌いたいって言ってくれたものもあるしって感じかな」

■実際聴いてみていかがでしたか?
「上がって来た曲から順番に聴いていってんけど、なんかもう、うるうるきてもうてね…なんやこれーーー!って。単純に嬉しいっていうのもあるし、“めっちゃええー!”っていうのもあるしで…たまらんなぁってなりました」

■分かります!本当に皆さんそれぞれの良さが出ていて、選曲もマッチしてて、これ以上のものはないなって…
「ねぇ!一人一人お礼のメール書きたいくらい。面識無い人もおるからね…。第二弾ももはや聴きたいくらい!」

■本当にそう思います。そしてやっぱり原曲が聴きたくなるっていう部分で、2度美味しい作品になっていると思います!!昔の曲も今聴くと全く違う風に聴こえてきたりして…ウルフルズの曲って改めて愛に溢れているなって思いました
「嬉しいなぁ。なるほどね、2度美味しいっていうのはそうかもしれへんね。ただ…やっぱり歌ってくれた皆さんが素晴らしいですよ。原曲は古くさい部分も出て来てるから…」

■いや、そんな事ないです!!ぜひともこの作品を聴いて皆さんに原曲も聴いて欲しいなって。今感じるウルフルズ、ヤバいですから!(笑)そして、鋭意制作中のアルバムがリリースされた後は既にツアーが発表になっています。四国は7/16のサンポートホール高松です
「ベタやけどお陰さまで25年もやってこれて、僕らもお客さんもお互い年齢を重ねていい感じになってると思うんですよね。まだまだ年寄りではないから、攻めて行きたいと思うよね。50歳くらいって過度期やと思うんよね。もう50歳かもしれへんけど、まだ50歳やとも思えるし。僕は全然今までと変わらずにやって行きたいと思ってるから、メンバー共々。お客さんもへこたれずに付いて来て下さい!開演時間が早いのがいいんですよね。僕なんかもう15時くらいからやりたいですよ。一番元気な時間(笑)セットリストは新旧の曲の割合が難しいけど、ベスト中のベスト版で挑みたいと思っておりますので!絶対に行かなアカンやつですね。行かんと後悔するヤツですわ(笑)ぜひお越し下さい!!」
 
 
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