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NakamuraEmi インタビュー!3

2018/05/01

M6『星なんて言わず』は、歳を重ねるにつれて対面する事が増えていく“別れ”について書かれていて。悲しみだけじゃない、優しい希望の光が差すこの曲を聴くと涙が溢れて止まらなくなります。

「アルバムの中で裏で一番大事な曲なんです。この曲は、ギターを持って歌っていたら“さよなら さよなら”というサビの部分が一番に出てきて。・・・なんか、あまり今までなかった現象なんです。メロディが先に出る事って本当に無かったので、こういう事を歌いたいんだなって思ってから、ちゃんと曲にしようと。自分の別れもそうだし、残す側と残される側の思いを色々感じて。自分もいつか家族と別れる時がやってくるから、その時に前を向けるようにと書いた曲です」

 

■“ついてかないわよ ついてかないでしょ”からの部分はもう胸にこみ上げるものがあって・・・。歌い方など苦労したところはありますか?

「練習でもそこで泣いてちゃって進まなくて。この曲に関しては少し違う所に居ないと上手く歌えなかったりしますね。“星になったの?”の部分は、そのまんま思った通りに歌っています。私はテクニックは無いので、その言葉をどう気持ちを込めて一個一個歌うかというのがすごくあって。あとこの曲はカワムラさんがワルツの曲調に変えたんですけど、ワルツって人間の鼓動に近いそうで。生きている感じを出したいという事でこのアレンジになりました。ワルツという技術的な難しさもあったんですけど、でもやっぱり悲しいけどちゃんと“前を向く”という声にする為に、心を込めて歌いました」

 

■一言ひとことにEmiさんの気持ちを感じます。この曲も、鳥の鳴き声や自然の音が聴こえてきますね。

「伊豆スタジオで合宿レコーディングをデビュー前からしているんですけど、そこで可愛がっていたワンちゃんが昨年亡くなってしまって、そこのお母さんも凹んでしまっていて。久しぶりに会いに行って歌を録ったんですけど、そのワンちゃんが眠っているお庭の近くにマイクを立てて5分間音を録って。その時に木が揺れて風が吹いたり、鳥が来てちゅんちゅん鳴いたんです・・・!静かな所で録れた奇跡の音がそのまま入っているので、私にとってもすごく思い入れが強いです」

 

M7『教室』は学生にも、会社や組織に属している大人にも刺さる楽曲ですね。会社員の私自身も、ハッと目を覚ませられた感覚がありました。

「これはラジオに出させていただいた時に、中高生と接する機会があったり、学生の皆さんに一言どうぞと言われた時にすごく責任を感じて。若い方に言える大人としてのヒントは何かな?って考えた時に曲にしようと思ったんです。他の曲は基本自分の為に書いているんですけど、この曲だけは初めてちゃんと“学生の皆さんに”とか“会社で頑張る方々に”聴いてもらいたいと覚悟を決めて書いたんです」

 

■これまでも『女子達』、『Rebirth』、『晴人』など昔のEmiさんの経験を伺える曲がありますが、『教室』は“誰か”に届ける覚悟を持って作られたんですね。

「子供が大人に悩みを打ち明けて解決する方法を見つけるという当たり前の流れを、大人が示せてない事もいっぱいあるのかなと思っていて。悩んで自殺や犯罪に行きついてしまう前に、広い世界を少しでも見つけてそれを選択肢に入れてもらえたらいいなと。私も中学で悩んだ事があって、そして大人になってもまだ問題がある。でもやっぱりあの時色々頑張って良かったなって今思えます。それはちゃんと自分も経験を踏めたからこそ責任を持って言えるというか。今大人になって、あぁこんなに色んな大人が居るんだって思ったり、世界ってちょっと他へ行ったら法律も当たり前も変わるし。世界は広いんだなって今やっとわかるので。今悩んでいる方へそのまんまでも良いし、挑戦してみたら良いよっていう風に伝われば良いなって思っています。誰かに曲を書くというのは自分に責任があるんだなという事を改めて感じた曲です」

 

■アルバムの最後を飾るのはM8『モチベーション』ですね。この曲は『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.3』に収録されていますが、今回はそれをリアレンジされたという事で!

「はい!昨年はライヴのアンコールで歌う事が多くて、あの曲なんですか?と言ってくださる事が沢山あって。古い曲なんですけど、“コミュニケーション”という部分で改めて今回のアルバムにリンクしていたりだとか、とにかくこの曲を入れたかったというか。これだけライヴで歌わせてもらって、私もみんなが“明日からのお仕事も笑顔で頑張れますように”と思いを込めて歌える曲なので。皆さんにちゃんと伝えられたら良いなと思って、リアレンジして入れました!」

 

■管楽器も入った演奏はパワフルで、ギターとサックスの掛け合いの部分は特に臨場感があって。目を閉じるとまるでライヴを観ているようでした!

「今回はホーン隊を絶対入れたいねという事で、カワムラさんにアレンジしてもらって。サックス、トロンボーン、トランペットとそれぞれ別のバンドで活動している方々とその場で何度もセッションしながら録りました!あとはカワムラさんのギターと、カルメラの辻本美博さんのサックスソロはその場でどうなるかわからない状況でセッションしながら録った音なので、生々しさがあって大好きなアレンジになりましたね」

 

■そしてリリースツアーがいよいよ5/2()から始まりますね!四国ではまず、ギターのカワムラヒロシさんと5/13()高知X-pt.にて《2人編成》のライヴとなります。

CDは色んな音が入っているので、それをカワムラさんがギター1本で表現してくれます。言葉の聞こえ方や入り方もまた違ったり、ギターの面白さも尚更伝わると思うので。すごく楽しみな編成ですね!」

 

■さらに6/23()は高松DIMEにて《バンド編成》でのライヴもあります!

「香川にバンドで来させていただける事になりました。こんなチャンス中々無いと思うので・・・!前回の高松TOONICEでは2人編成でやらせていただいて、その時もお客さんがすごくあたたかくて。今度は違う景色を香川の方に見せられるように頑張りたいと思います!」

 

■バンド編成が見られるのは福岡・東京・大阪・愛知と香川だけなので貴重なライヴになりそうですね!それでは最後にメッセージをお願いします!

「香川には“中村絵美”の名前で活動している時からライヴしに来ていて、その時から応援してくださっている方とか、これから出会う方に、毎日頑張れる要素を私の曲で少しでも提供出来たら嬉しいなと思っています。これからも四国の方に出会って曲を書いていきたいなと思っているので、よろしくお願いします!」

 

 


PROFILE 2016120日、『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』にてメジャーデビュー。20173月に2nd AlbumNIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』を、そして5TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」のオープニングテーマ『Don't』が収録された主題歌シングルをリリース。今年321日、3rd AlbumNIPPONNO ONNAWO URAU Vol.5』をリリース、5月から全国22か所を巡る全国ツアーを開催予定。その小柄な体からは想像できないほどパワフルに吐き出されるリリックとメロディーは、老若男女問わず心の奥底に突き刺さる。

■オフィシャルホームページ

http://www.office-augusta.com/nakamuraemi/


 

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