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倭−YAMATO インタビュー【2】

2018/05/01

倭−YAMATO ----interview②
 
 
 
■驚愕の事実ですね!
小川「おぉぉぉ〜!これはラッキーだなと。その事の凄さよりも、もう一生懸命チケット売らなくていい!って(笑)で、その翌年からヨーロッパツアーがスタートするんですね。2001年からアメリカツアーをやるようになって、現在年間200公演くらい世界中でやっています。今からだったら2020年くらいまでのツアーは全部決まっている状態なんですが。ラッキーですよね(笑)」
 
■改めて凄い状況ですよね。世界中で認められているという。グループのメンバーは随時増えているんでしょうか?
小川「そうですね。出入りもかなりありますけどね。もちろん音楽作ったり、コンサート作ったりっていう計画も常に考えていきますけど、要は考えてない所で僕らは膨らんできた所の方が多いので…。皆履歴書送って来てくれたり写真送って来てくれたりするんですけど、とにかく選ばない。自分で選んだ時点で、なんかこの辺の事しか出来ないような気がするので。来るものは拒まない」

■基本的にはやる気さえあれば誰でも加入できるという…
小川「そうですね。年齢的にしんどいで!っていうラインはありますけど。やってみて一緒に暮らせて、練習したらすぐにどこの国でも連れて行くし、すぐ演奏させるし。やってみないと分からい事の方が多いですから」

■なるほど…やはり共同生活=コミュニケーション能力という部分は大きいんでしょうか?
小川「ツアーに行ったらずっと一緒に居てないとあかんので、要は人間関係なんですよね。そこで壊れる事も多いので。普段から一緒に居てやっていけたらどこでも生きていける。それさえちゃんと出来てたらコンサートはお客さんが作ってくれる所がありますから。たまにね、揉めることもあるし…」
加藤「そ、そうですね(笑)」
小川「太鼓が好きっていうのはもちろんなんですけど、この集団に居られるかどうかっていう部分をウチは大事にしてますね。やはりモノ作りにおいて、皆が一つの音に集中するっていう事が重要ですよね」

■先ほどコンサートを作ったり、曲を作ったりというお話もありましたが、そもそもどんな風にして和太鼓のステージを作るんでしょうか?
小川「実は和太鼓ってもの凄くバリエーションがあって、色んな事が出来るんですよね。表現する懐が深いというか。逆に言うとメロディもない、歌詞もないのに、そういう楽器以上の表現が出来るんです。太鼓ってダイレクトに何千年・何万年も前からある人の魂に響いてしまうっていう所があるというか。=その人の持ってるモノになる力があるんですよね。同じ曲を叩いても聴いてる人次第でどんどん物語が変わっていくし、心臓の音に響くので元気にしかならない。ワクワクする。倭はそこを使って人が元気になるパフォーマンスを作る。あとは時間が限られているステージの中でどういう物語を作るか。それがどんな風に言葉になるかっていう所を作り上げるイメージですかね。聴いてる人が泣いたり笑ったりしながら徐々に感情が高ぶって、最後には生きてて良かったなという舞台を作ります。もしかしたら僕らはそういう部分が長けているのかもしれないです。それを象徴するのが公演のタイトルで、2年に一回作るんですけど、今回は『挑戦者』。それぞれ皆さんどんな時もチャレンジャーだと思うので、僕らはそれを舞台で表現していく。=僕らも挑戦者なんですよね」

■そんな倭の魅力ってあえて言葉にすると何なんでしょうか?!
小川「僕はグループの中に居てるのでなかなか客観的に見るのは難しいですけど、世界的にこれだけ受け入れられている状況を見ると、和太鼓そのものに思ってもみなかった魅力があるという事だと思います。それは特に日本の方は(失礼な言い方になるかもしれませんが)知らないんですよね。和太鼓=木に皮貼ってドンドンいわす祭りのやつやろ?って。ステレオタイプにそういうものしか思い浮かべられないんですよね。自分もそうでしたし。ただ、和太鼓って頭の中で想像しているものとは全く違うんですよね。倭は伝統的な和太鼓としての根幹はもちろんあるんですけど、作ってる外回りっていうのはロックパフォーマンスだったりするんですよね。作る曲も伝統的であってはならないくらいの意識もしてますし、バンドのステージと何ら変わりはないというか。例えばヨーロッパツアーには毎年行ってますけど半年くらいのロング公演なんですよね。ロシアなんかに行くと6000人キャパの小屋が完売してしまう。そのチケットが200ドルくらいするという所に僕ら居るんです。それは客観的に見た時になかなか凄いんじゃないかと。和太鼓って世界レベルで言うとチケットをきちんと買って、買えない時もあるくらいのもの。でも日本では近所の祭りで見るものっていう。そこはなんとか少し興味を持って頂きたいですよね。もちろん僕らはそれ以上のものを見せられると思うので。和太鼓という世界に通用する楽器を、日本人として凄いカッコイイものにしていきたいと思いますね」

■もう和太鼓っていう呼び方を変えた方がいいかもしれないとすら思ってしまいますよね…
小川「(笑)そうですね。僕らも考えた事あります。太鼓ドラミングとか、色々言い方変えたりもしたんですけど、結局一緒だったんですよね。それよりは和太鼓そのものの概念を変えていけるように努力しないとあかんなと思いますね。伝統とされていますけど、和太鼓のポテンシャルはもっともっと高いと思うので」

■海外でこれだけ受け入れらているという事実を日本の皆さんにも知って頂きたいですよね!
小川「ヨーロッパへ行くと、日本で言う所の国立劇場みたいな所で2週間ロングランみたいな事をしているわけです。観光客が劇場を見学するだけでも入場料がかかるような場所で。で、公演の前には記者会見があって、凄い人が集まって下さるんですよね。空港行ったらカメラが並んでて、倭到着しました!みたいなね。でも関空着いたら誰もおらん!(笑)ほんまそんな感じです。それで僕らを褒めて欲しいわけではなくて、そのくらいのもんなんやっていうのを少し理解して頂けるといいですね。世界でどれだけ評価されても、やっぱり日本の人たちに一番理解して欲しいし、受け入れて頂きたいなと!とは言え、実際公演を見てもらってこそだと思うので、ぜひステージを見に来て頂けたらと思います。絶対元気になりますから!」
 
 
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