SUPER BEAVER インタビュー3
2018/06/01
■今回のアルバムの中ではM11『なかま』はバンドとしてのメッセージが強い曲ですね。
柳沢:そもそも僕らが思っている、どういう関係性の人たちを仲間と思っているか、僕らのスタンスみたいなものを曲にしたかったんです。
■「心配しないでよ 面白いことをしよう」という歌詞をおまじないのように、最初と最後に置いたのは?
柳沢:みんなそれぞれ辿り着くその間に大変なことがあるものもわかっているし、僕らのバンドという事に置き換えてみても何かに辿り着くまでに大変さもあるということはわかっているつもりで。でも一番最後に辿り着きたいのは“嬉しいな”とか“楽しいな”とか“飯がうまいな”とかささやかな喜びだったり、幸せだと思うんです。だから今苦境にいる“なかま”に声をかけるとすれば、こういう言葉だし、そういうスタンスのバンドでありたいなと思うんですよね。
■そんな想いをアルバムタイトル『歓声前夜』にも込めたと。
柳沢:今話していて改めて思ったんですけど、曲の中に“幸せ”というワードが多かったりするのも、SUPER BEAVERが好きっていうだけで繋がっている人たちと分かち合わせてもらってきたからこそ感じられる気持ちなんですよね。自分達も武道館を発表した時、武道館のステージに立った時、そんな“幸せ”な瞬間をこれからもっと味わえるかもしれないという期待からこのタイトルに辿り着いたんです。だから聴いてくれた人にとって一つ嬉しいことが増えたり、もしかしたら明日が最高に嬉しい瞬間になるんじゃないかという予感のきっかけに、このアルバムがなってくれたらいいなと思います。
■そして、最大規模の会場での初のワンマンツアー「SUPER BEAVER『歓声前夜』Release Tour 2018 ~初めての、ラクダ運転~」が決定しています。ワンマンでの初ツアーというのが不思議なくらいですが、四国は9/17の高松festhalle公演です。
渋谷:基本的に対バンライヴが好きなんです(笑)でも各地でワンマンをして欲しいという声もちらほらといただくようになって、じゃあツアーとして今回やってみようかなってなっただけで。もちろんチケット代をいただいて来ていただく以上はそれだけのものを最大限にしようとは思いますが、場所だったり規模感だったりで僕たちのやることは基本的には変わらないので、ただSUPER BEAVERとしてのライヴをやるだけです。よく『◯◯のライヴにいくから、勉強中』とかSNSで見ることがあるじゃないですか。あれって実は個人的にはあんまり好きじゃなくて。もちろんちょっと聴いてみようかなっていうのは嬉しいんですけど“勉強”っていうのがね(笑)音楽でしょ?聴いたまま?感じたままが正解でしょ?と思うので、ノーガードで来てそのままの気持ちで観て欲しいですね。
■その前に、8/18にはMONSTER baSHの出演があります!
渋谷:3年目になりました。どれだけフェスに出させていただいても自分たちにとっては超贅沢なご褒美だと思っているので、そこに甘えず自分たちらしいライヴをしたいです。これだけフェスがあると、ラインナップも似てくるし、違いっていうとその場所の地域性や土地が持っている力、空気感、それと作る人の想いなんです。それを加味した上でもモンバスは大好きなフェスなので、心ゆくまで今年も楽しみたいですね。
■渋谷さんは、DUKEの会報誌『DOMO』にて半年間(2017年11月号~18年4月号)のコラム連載もしていただきました。「一人徒然と見てみれば」というタイトルで、お一人様を極める、という内容でしたが。
渋谷:写真も寂しそうなぼっち写真を選んでました(笑)他の方のを読ませていただいて、自分でしか出来ない事をと思って選んだテーマだったのですが、まぁ文字数との戦いでしたね。膨らませすぎると納まらないし、ちょっと膨らませないと埋まらないし。色々書かせていただいていますが、一番難しかったです(笑)
柳沢:Barの回とか、ある意味実況中継みたいなもんでしょ?
渋谷:Barに一人で行く人の心理を知ろうと行ってみたりしてね。自分を見直すきっかけにもなったので、チャンスがあればまたやらせてください!(笑)
■それでは最後に、四国の方達にメッセージをお願いします!
上杉:引き続きいい曲作って、いいライヴでたくさん来れるように頑張ります!まだまだ面白いことをやれたらと思うので、これからも四国の皆さんとは密にやっていきたいです。
柳沢:母が徳島の出身なので、バンドを組む前から馴染みのある場所ではあったのですが、バンドでは時間がかかってしまいましたね。でも今年は徳島でも初ライヴが出来たし、いよいよ四国と濃密に関わらせていただいていると言っても良いのかなと思えるようになったので、これからも、何度でも、ライヴ会場で会いましょう!
渋谷:凄く人情味がある土地だと思っていて、いつもなんかあたたかい気持ちになれるので、来たいなと思うというか、来てしまうんです(笑)スタンスは変えられないので僕たちらしく貫けるものは貫いて、ずっと楽しくいられる関係でいたいですね。何度でも会いに来るので、会いに来てほしいなと。
藤原:どんどん来るたびに構っていただける人が増えていて!ツアーでしか中々来れなかったりするので、今回みたいに学祭とか呼んでもらえたら嬉しいし、公私ともにもっともっと仲良くなりたいですね。
柳沢:個人的にお遍路とか?
渋谷:四国88箇所巡って、それをDOMOで連載させてもらえば?
藤原:あぁーそれは、何度かに分けてもいいやつですか?
渋谷:甘えちゃダメだよ。ちゃんと歩きで続けてコツコツ巡るの。
柳沢:そのついでに雑誌で四国のカフェ巡りをさせてもらうとか?
藤原:可愛いカフェでおっさんがお茶して、誰が読むんだよ!そんな連載!
(笑)!これからも四国で、ライヴをはじめ各方面でのご活躍を楽しみにしています!
Profile メンバーは渋谷龍太(Vo)、柳沢亮太(Gt)、上杉研太(Ba)、藤原”30才”広明(Dr)。2005年に東京で結成され、2009年にメジャーデビューするも2011年にはレーベル・事務所から独立。翌年には自主レーベル「I×L×P Records」設立したのち、2014年には現在のレーベル[NOiD]からフルアルバムをリリースし人気が再燃。心にまっすぐに届く楽曲で数々のタイアップの獲得や、熱量の高いライヴで動員を伸ばし続け、先日は日本武道館公演も果たす。
●オフィシャルホームページ http://super-beaver.com