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よくあるご質問

ジャパハリネット【3】

2018/11/02

JAPAHARINET ----interview③
 
 
■あとはその何ていうか暗闇を抜けた感というか、前向きっていうか、歌詞でいうと「この世はテーマパーク」とか「アイデンティティティ」とか、「ヘラ子とヘラ男」とか今までのかっしーだったら使う?的な所もたくさんあって
「あぁ、僕やメンバーは、かっしーのそういう部分を知ってるんよね〜。過去にもこういうテンションはあったけども、ただ、形に出来なかった。『ヘラ子とヘラ男の憂鬱』が僕の中では最たるもので、僕、こういう設定苦手やもん(笑)ヘラ子さんヘラ男さんっていうキャラクターは僕の中には絶対無い。でも気持ちは分かる。僕のそう思う漫画を読んだり、分かりやすい所で言うと、チャゲアスが大好きなんやけど、その飛鳥さんの中期くらいの感じ?が僕の中では近かったのでイメージを作りました。でもメロディとアレンジが助けてくれてますね。かっしーもこの原型を作るのは時間をかけていると思うし、中田くんはこの世界観(ロマンチストなので)がドンピシャなので中田くんのギターが助けてくれとるかな」

■シングルカットしてもいいくらいの仕上がりだよね
「そう、ほんまにそうしたかったくらいで。曲調自体は僕得意なんやけど、リリックに関してはなかなかに難しかったです」

■でもそういうチャレンジ感は全編を通して出てて…今までやらなかった方のJAPAHARINETがおりますね。それがやっとこの歳になって素直に出来るようになったというか。まぁ背負うものもそれぞれあるけど、楽に出来てる感じだよね
「素晴らしい!もうそれが悔いの一つやったと思います。なんで昔できんかったんやろうって」

■ね、もっとこんな曲いっぱいやって欲しいもん。でもこういう事が自然に作品に反映されるっていうのはメンバー4人が凄くいい状態で居られるんやろうなって
「そうやね、そうやと思います」

■あと歌詞も凄くシンプルになったというか…
「あー僕は研ぎ澄まされたんだと思いますね。作詞作曲(モノ作り)の成長スピードが尋常じゃない!僕は今回のアルバムに正直自分の曲も入れて歌いたかったけど、持って行っても入る余地はなかったし、持って行った時期も遅かったからアルバムの曲がある程度構築されたっていうのもあったけど。バランスも取れてたし。僕はバランスを取りながら曲を作るっていうのが今まで出来てなかったから、個人的には凄く悔しくて…。でも僕が感じたのは曲を作るっていう事がこんなにも伸びるんやって。そこを感じたので…あ、でもそれって確かにシンプルになったんかもしれんな。だから伝わるんか!」

■そう、それ!分かりやすいっていうね
「うん。多分やけどここまで露骨な表現をしてなかったと思うし、出来んかったと思うし…」

■それが素直になれたって事なのかなと…
「うん。僕は最初これ歌っていいんかな?とか、僕に歌わすん?みたいなところはあって…でもそれがシンプルに伝わっているのであれば本当に嬉しいし、もっと言うとライブでそれが伝わったらいいなって」

■前出してる『プライマルエイジ』や『PEOPLE×PEOPLE』では既に感謝の気持ちであったりとか、人と人の繋がりみたいな大きな部分を歌っていて、で、今回のアルバムでその想いの凝縮感=集大成みたいな所が伝えられたと思うんだよね。これを聴いたらもうジャパハリが伝えたい事分かったよ!的な…。上手く言えないけど(笑)
「いやいや、それは一個の狙いでもあるし、言葉がシンプルに伝わってくれてるのが嬉しいし、そいう所でいうと言葉がシンプルになっている分、音楽的には非常に難解になっています」

■なるほど…
「難解に聴こえないようにはしてるんですけど、コード進行は今まで100%使えなかったもの。多分ある程度コード表を見ながら演奏できる人が見ると、え?!次ココじゃないの?って何度見もすると思う。特に『月と太陽』なんかは、20年の賜物でしかないですね。僕が聴いてきた4人組のロックバンドの音楽では感じる事が少なかったかな」

■そういう曲作りにおいても新たな試みが入ってるっていう
「うん。音楽理論的にも成長してる。物凄く綿密に計算されたコード進行=基礎(土台)があるからこそ、上は乗っとくだけでいい。ぐらいまで基礎作りをしているような曲がおそらく余計言葉をダイレクトに響かせる。生々しい言葉を乗せてもバランスが取れるという」

■あとは『流転の荒野』には過去曲の『流転の咲く丘』っていうフレーズが出て来て、解散時の最後の曲といっても過言ではない『流転の咲く丘』から今の曲『流転の荒野』に繋がっているっていうのがもう意味深過ぎて…
「実は『流転の咲く丘』の直前に『流転の荒野』をアレンジしてたんですよ。コレに関しては今回のアルバム作りのきっかけにもなっとると思うんやけど。ほぼ完成した状態なのにレコーディングしなかった曲は過去に『流転の荒野』だけだと思う。曲としてはアレンジも含めて完成状態に持っていったけど、メンバー皆なんかしっくりこないっていう引っ掛かりがあって…で、前のアルバムを出す際には全く別の曲として『流転の咲く丘』を作って入れ込んだんですよね。確かそういう事だったと記憶してるんやけど、で、皆の中でも10年続けられなかった悔いと同じくらい『流転の荒野』が頭の中にずっと鳴ってたんです。で、再結成したから久々に『流転』やりたいねってかっしーが言って。それをまた新たに取り組んで…」

■でも歌詞は圧倒的に変わってる気がする。だってここに書かれてるものは今のJAPAHARINETやし、それぞれの道が繋がってるってところにも時が進んでるというか
「そうやね。その時の歌詞からは物凄く変わりました」

■でもそんな事があるんだね。時を経て曲が生まれ変わって、この作品に入るっていう。凄く素敵なエピソード!
「うん。なんか僕ららしいなって思いますよね。でもそこ気付いてくれたのアコさんだけですよ!(笑)他には伏線というと変やけど『夢色ロジック』があったからこそ今回のアルバムのこういう要素があるっていう。僕らの中ではありますね」

■あとは『帰り道2018』!
「コレね、僕ら四人ともずっとアレンジに対してしっくり来てなかったんですよ。ライブでやってても違和感があったし。唯一の鹿島けんじろ名義で(ほぼかっしーなんですけど)。作ったことのないやり方で仕上げとるから素晴らしくしっくり来てない曲なんす。でもライブでやると人気が高いんですよね。そのギャップが凄く大きくて、僕らとしてはこの辺の違和感は望んでないので今のテンションでやると『帰り道』どうですか?!て」

■BPMがゆっくりになって、Cメロなくなって、アコギ!っていう(笑)
「そう。Cメロはあったら長いけん取りました(笑)あとはその部分がなくても成立する存在感が他にもあるんじゃないかと」

■大人に聴いて欲しい『帰り道』になったというか全編通して大人にこそ聴いて欲しい作品になってるよね
「うん、ほんとに!大人にこそ聴いて欲しいです」

■そんなアルバムのタイトルが『RE:JAPAHARINET』(アールイージャパハリネット)
「色々話し合ってる中でRE:っていう言葉が出て来て、“リバース”“リピート”“リスタート”“リサイクル”とか。最初はなんか変やなって言ってたんやけど、そもそも僕らバンド名が変やから、いいんちゃうって?で、『リ』でも良かったんですけどあえて『アールイー』って読む感じにしました。20周年とか再結成とかそういう意味も含める感じですかね」

■RE:には〜についてとか〜に関してっていう意味もあるから、個人的には本当に“今のジャパハリネットについて”の作品になったなと。一曲目の『シンガとロング』からけんじろ君吠えてるしね
「いやぁ〜嬉しい。けど、そこ突っ込みますか?(笑)僕が好き勝手やってるだけなんですけど」

■さてさて、長くなったけどもこの作品を携えてのライブが続いておりますね、これを読んでくれている皆さんへ最後にメッセージを!
「冒険に近いチャレンジとして、冒険と王道っていうのが今回の作品では僕の中にあって、ジャパハリネットっぽくないね!っていうのをいっぱいやってます。それが今まで聴いてくれていた人には、やっぱり変わらんねって言ってもらえると凄く嬉しい。再結成後初めての全国流通後のツアー、再結成後初めて行く会場も多い。なるべく今まで行けんかった所まで最大限にやろうっていうのがテーマなので、ようやく行ける街の人にも今の僕らを届けられたらと。四国の人たちには四国でしかできないジャパハリネットを届けたいし、何か面白く、生活に根ざした音楽活動をやって行けるようにしたいです。ぜひとも、身近な四国の人に応援して欲しい!!宜しくお願いします」
 
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