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ファンキー加藤 インタビュー②

2017/01/11

ファンキー加藤  ------interview②
 
■他にもメジャーデビュー10周年の節目の歌『走れ 走れ』や、初の主演映画“サブイボマスク”主題歌の『ブラザー』など名曲が続きますが、ざっくり今回のアルバムのアウトラインはあったんでしょうか?
「いやもう全然無かったです…。なんとなくリリースタイミングは聞いてたんですけど、アルバムのコンセプトとか全く考えて無くて。とにかく瞬間瞬間の歌いたい想いを一曲にして、それが揃えばちゃんとアルバムになるんじゃないのかなって…。先の事はまったく見てなかったですね。今日どころか目の前の数時間くらいの事しか考えず、あえて見ずって感じでした。だから本当に最後の最後までどんなアルバムになるかは分からなくて。『本当のこと』っていう曲があって、この曲がアルバムの一番最後に出来た曲なんですよね。元々別の曲がそこにはあったんですけど、何かまだ心の中がモヤっとするなって思って、上手く全部吐き出せて無い感じがするというか。もう一曲あれば今の伝えたい想いをアルバムに乗せる事が出来るなって思って。ただその時点でリリース一ヶ月前くらいで、本当に時間もギリギリだったんですけど、レコード会社のディレクターさんにお願いして1日で歌詞書いて、1日でメロディ乗っけて、1日でレコーディングするっていう…ディレクターさん真っ青になってましたけど(笑)結局リリースの3週間くらい前に全マスタリングを終えたっていう。一回風邪引いたらアルバム出せないぜ!みたいな状態でした(笑) それで『本当のこと』っていう楽曲が14曲目に入ってデコトラ完成だ!って。これがファンキー加藤の2ndアルバムです!って胸を張って皆に手渡す事ができる1枚になったなって思いましたね」

■こういうアルバムの完成の仕方って今までと比べてどうでしたか?
「1stの時はやりたい事が見えてたから…アルバム全体を見ながらバランス良くやってましたね。今回は本当に一個ずつ自分のペースでって感じで」

■それっていい意味でわがままに楽曲を制作できたというか…
「そうかもしれないですね。周りのスタッフさんが任せてくれたっていうのも大きいかもしれないです。“好きなように”って」

■さて、気になるデコトラの意味なんですが…これは?
「アルバムの制作進行上、ジャケット写真から撮らなきゃいけなくて。その時まだ僕の中ではタイトルを考えるほどアルバムの全体像が見えていなくて…そこで皆でミーティングしている時に、ファンキー加藤がデコトラに乗ったら面白いんじゃない?っていう意見が出て。HIP HOPのミュージシャンがオープンカーに乗ってる写真や映像ってよくあって、だとしたらファンキー加藤ってねじりハチマキでトラック乗ってるイメージじゃねぇか?みたいな(笑)最初笑い話だったんですけど、段々それがいいなぁと思って、実際本物のデコトラを用意して頂いて、“トラック野郎”の菅原文太さんのオマージュみたいな事をさせて頂いて、さてアルバムのタイトル考えようってなった時に、“デコトラ”いいじゃん!って。デコトラ=Decoration Tracks。運転するトラックじゃなくて楽曲のTrackにしましたね」

■なるほど…デコトラ写真ありきのDecoration Tracks!!面白いですね。でもここを上手く言葉遊びで完成させてくるあたり、さすが加藤さんです!アルバムにも韻を踏みまくった王道ラップの『Tokyo Distiny Land』があったり、ロックンロール全開の『急性ラブコール中毒Part.1』があったり、そういった遊び心はたくさん詰まっていて、尚かつそれを楽しんで歌ってる加藤さんの姿が浮かんで来ました
「ありがとうございます!僕は言葉遊び大好きなんですよね。それこそ10周年っていうこともあって、過去を振り返ったり、過去の自分と向き合う曲っていうのは自然と増えていったのかなと思います。『Tokyo Distiny Land』みたいにここまでラップで押す曲って久しぶりだったから本当にやってて楽しかったし。韻が揃ったのを見てガッツポーズしたりね(笑)ただラップって言う事に関して言えば、ちょっと錆び付いてましたね(笑) あと『急性ラブコール中毒Part.1』のようなロックンロールは中学時代に親戚の兄ちゃんからよく聴かせてもらったものだったり…てかこの曲そもそもPart.3から世に出してるんですけど(『中途半端なスター c/w』 Part.2『走れ走れ c/w』)、皆突っ込んでくれないんですよ!!もっと突っ込んで欲しいんですけどね、ファンの皆さんからも一番反応薄くて…その部分だけは今回ヘソ曲げてます(笑)」

■『少年の声』なんかは昔の加藤さんの声と現代のリスナーの声がリンクした曲で…日常に寄り添う応援ソングっていう意味では今も昔も全くブレてないですよね
「そうですね。結局僕の歌なんですけど一番の喜びはその人の歌になる事で。凄く難しいんですけど、ちゃんと自分の想いも乗せつつ余白を持たせる(=皆の想いを乗せる)というか…あまりこちらに寄り過ぎないようにはしてますね。それはもうファンモン時代から全然ブレてない事なんで、やっぱりこれが一番好きなスタイルなんですよ」

■グッドミュージックである事だったり、歌詞の一言一句がしっかり聴き取れる事だったり、そこもブレてないですもんね
「うん、キャッチーである事、そして難しくない事。そこは意識してますね。ミックスの段階でどんな曲調だったとしてもきちんとJ-POPにしていくっていうのはスタッフも含めて意識できてると思います」

■最後に出来たという『本当のこと』は他の曲よりもほんのり少しだけ前に向かえている感じがして、未来への何かを見つけたような気がしました
「うーーん。そうですね、見つけてはないんですけど…手は伸ばしましたね。それまでは縮こまってて何も出来なかったんですけど、ただ、沢山の方々の支えがあったので、手は伸ばせたかな?まだどこに伸ばせたかも分かってないくらいなんですけどね(笑) 何かを掴めるんじゃないかっていう希望は抱けましたね」

■なるほど、その言葉を聞いて安心しました(笑)今現時点での全力投球が出来たって感じですか?
「そうですね。だからね、本当に楽曲制作っていう部分で言うと燃え尽きちゃいましたね(笑) ちょっと暫く曲は作れないっていうか、自信がまだないですね。このアルバム以上の何かを作れるだけの。そのくらいこの2枚目は吐き出しました!」

■ファンモン時代も含めてこの感覚ってどうです?
「うーーーん、もちろんファンモン時代もこういう感覚はあったんですけど、より強いかな?今の方が。怒られちゃいましたけどね、スタッフさんに。お前まだソロ2枚目じゃねーか!って。燃え尽きたなんて言ってんじゃねーよって(笑) ただ今アイディアも、伝えたい想いっていうのもまだ見つかってないんですよね。だから今回のツアーでまたインプットしていきたいなっていう想いが強いです」

■アウトプットが完全に出来た状態でツアーにのぞむと!
「まさに、そうですね!」

■現在ツアーは9本目が終了してますが、改めて手応えはどうですか?
「実際ライヴもやって、こうやってキャンペーンさせて頂いたりもして、正直もっともっと沢山の人に聴いて欲しいっていう気持ちが強くなってるかな?お客さんの反応で言うとアルバムの中の好きな曲が皆バラバラで…これは凄くいい事だと思うんですよね。全然偏ってないから面白いですよ。そしてツアーはデビュー10年っていうところの集大成であり、僕の10年分の感謝の想いを抱きながらのツアーなので、ファンモン時代の楽曲から1stアルバム2ndアルバムとバランス良くセットリストに加えて、どんな年代のファンの方でもきっと喜んでもらえるライヴになっているので、一人でも多くの人に来て欲しいですね」

■増々ライヴが楽しみです!
「僕は香川が大好きなので、マイク1本持って帰って来ます!楽しみにしていて下さい」

 
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