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四星球インタビュー【3】

2017/02/01

四星球 ----interview③
【ベース&リーダー:U太】【シンガー&作詞:北島康雄】【ギター&小道具:まさやん】【ドラム&ポセイドン:モリス】
 

 
■四星球が四星球で居られる理由って何なんでしょうね?
北島「四国っていう土地は凄くデカいと思いますね。あと、世代も。丁度可愛がってくれる人も多かったり、あとは上の世代と下の世代を繋げるのに僕らの笑いが丁度いいみたいなとこですかね。そこに上手くハマったというか」
U太「対象意識みたいなとこはあって、“何やねんコイツ”っていう対象っていうか。それは結成の時には先輩だったり…勝ち負けではないんでしょうけど、俺らの方が面白いしって。そういう噛み付く先みたいなのがずっとあって、デッカく言うと日本の音楽シーンみたいになってきますけど、そういうのがずっとあって、それを気にして意識するから、その間を狙っていくバンドになったんだと思うし、スキマ産業的な?被らないようにするとか、徳島でやってる時ってそういう気持ちが強かったと思うので、その辺りからずっと今でも意識はしている気がしてます」

■最初っからそういう部分はあったんですね
U太「もうクセづいてるっていうか。結果論かもしれないですけど」
北島「あと、勇気ね!(笑) 最近気付いたんですけど、やりたい事を出そうとする時って、やりたくない事を言われた時の方が多いんですよね。やりたくない事を言われた時に、実はこういう事をやりたいって出す事が多いから、結果、周りの人に助けられてる事が多いんかなと…」

■それはやりたい事が無いっていうのとは違いますよね?
北島「ですね。自分の中でこれはまだどうなんだろう?で止まってるんですよ。判子を押せてないっていうか。でも周りに何か言われる事で、これだったら自分の持ってるモノの方が面白いなって言えるから出せるんだと思うんです。それは15年間ずっと思ってますね」

■それって凄く特殊な感覚ですよね??
北島「遠慮しぃなんですよね、僕ら全員。でも何か他から提案は欲しいんですよね、きっと」
U太「プレゼンが下手なんですよ。だから面接行ったら全員落ちますね(笑)」
モリス「判断基準が自分らの中でも分からなくなってるっていうのもあるとは思いますね(笑)」
北島「だから2017年はクオリティーを上げていく年かなって。今までアイディアも、色んな事も沢山やって来て。横田さんと出会って一番思ったのは今まで僕ら色んな事を使い捨てにしてたなって。ライヴもそうやし。面白い事をその時の瞬発力でパンとやって、はい次!みたいなとこあったんですけど。横田さんは一個出したものをどれだけ使えるかやろうっていうタイプやったから、クオリティーを上げるっていう事をこれからはやっていかんとあかんのかなって。それすらも昔はNOって言ってたんだと思いますけどね(笑)」

■それはまた新しい四星球の扉を開ける事になりそうですよね
まさやん「皆でここ目指して飛ぼうぜ!って言って、全然違う所に着地してしまっても、あ、ココもおもろいやん!ココも!ココも!ってそんなんができる気がしますね」
北島「そもそも目指しとった部分が面白いかどうかも分からんですけどね(笑) 一番の目指す所は、これは面白いんですよって自信を持って言える事ですかね。うちらがやってる事は面白いんですよって。ブランドじゃないんですけど」

■そしていよいよ1/25に『メジャーデビューというボケ』がリリースとなりますが。メジャー一発目はどんな作品にしようと?
北島「最初話をしていた時に、フェスっていうテーマが出て来て。お客さんって予習や復習に何のCDを聴くのか?って。でも良くライヴでやってる曲が色んなアルバムにバラつき過ぎていると。で、この一枚を聴けばいいってやつを作りたいよねっていう提案をもらって…。その中でまず横田さんがこんな感じじゃないのかなっていう選曲をくれて、そこから4人でフェスっていうテーマで、揉んだっていう感じですかね」

■四星球らしい、これでもか!っと楽しめる作品になっていますね。個人的に内容はグレイテストヒッツですが、聴けば聴く程、もうぴかぴかのニューアルバムにしか聴こえてきませんね!
北島「嬉しいですね。そう言って頂いて」
まさやん「ヴォーカルは全て録り直してますから」
モリス「楽器隊も含めてライヴ定番曲は新録してます。(『Mr. Cosmo』『ギンヤンマ』『我ら吉野川同盟だよね?』『クラーク博士と僕』『オモローネバーノウズ』)」

■新曲も2曲収録されています。『ボーナストラック』『四星球十五年史〜上巻〜』
北島「ガッチガチの15年やって来ましたっていう曲を作るのはモロやなぁって。『出世作』でもそういうのはやったし…15年経ったらこんな曲も作れますよっていう力の抜けた感じも出したかったですね。『ボーナストラック』はタイトル先行で、この曲でMV撮ったら面白いなっていう感じで…だったらラブソングがいいかなぁと。『ボーナストラック』って本来ならアルバムの最後に入るもので、また次に繋がるというか。15年やって来てメジャーデビューっていうのもボーナスみたいなもんやなって」

■なるほど…しかも最後はハミングで終わるっていう(笑)色んな意味で肩すかし感満載というか…。『四星球十五年史〜上巻〜』も、あの『15の夜』を上手くフィーチャーした部分もあったりして、名曲なのに途中で終わるんですよね
北島「そうですね(笑)。本来はこれで終わる予定だったんですよ(笑)でも横田さんから上巻って付けたらいいんじゃない?っていう提案をもらって、上巻→中巻→下巻→組曲っていう流れもいいんじゃないかって。ただ、中巻っていうのを作るかどうかはまだ考え中ですけど」
U太「どの案件にしても、横田さんと康雄のジャブの打ち合いみたいな感じなんですよ、間で見てたら。でもちょっとずつお互いの意見が違っても、お互いが、あぁこの方向で来たか…て納得してる感じが面白くて。だからこの感じがここからどうなるのかな?って。凄く楽しみですね」
北島「毎回いい課題をくれるっていうか。モンバスもそうなんですけど、制約をくれた方が面白い事って出来て、それを広げていく事が好きなバンドなので(笑)『コミックバンド』とかも横田さんに歌詞変えましょうって言われたんですけど、結局伏線になってないところを変えたらウマくハマったりして」
U太「やりたい事がある人が増えた感じですね。僕らってやりたい事っていうよりは、これはやりたくないっていう考え方だったから」

■前の話にも繋がって来ますね
U太「そうなんです。ウマい事ええボールを放り込んでくれる飼育員さんが来たからいい感じになってますね」
北島「昔だったらやらなあかんの?って思ってた事も、今なら試してみようかって出来たなと」

■他にも『ギンヤンマ』には新しい部分が加わっていたり『妖怪泣き笑い』には“妖怪いぶし銀”とか“妖怪しつこい豚”が新たに出て来たり、改めて楽しめるエッセンスも多いですよね
北島「そうですね(笑)『ギンヤンマ』はそもそもライヴではその部分を童謡にして歌っていたりしていて…。じゃぁ言葉足してみようか?ってことで今考えている事を入れましたね」
モリス「今回ヴォーカルを録り直せた分、遊び心も入れれたんですけど、“妖怪しつこい豚”は僕です。僕、100通りの声出せるんですよ(笑)」
まさやん「凄いですよね(笑)」

■『モリス教授with T』のタエコさんは実母?
モリス「そうです」

■お母さん意識高い!他にもネタとしてはフューちゃん(筆者も大好き)も出て来ますし、『メジャーデビューできなかった曲たちの逆襲』があったりと盛りだくさんな内容ですが、改めてこの作品が完成して如何ですか?
北島「バラードが一曲もないのにバランスが取れた作品が完成した事は大きいですね。僕らがパンクバンドならまだしも、エンターテインメント謳ってるんで…。あとメジャーっていうのを意識してコントしたっていう事もデカいですかね。映像として成り立たないものにしたかったというか…『メジャーデビューできなかった曲たちの逆襲』なんかは、タイムスリップしてるし、その場で演奏始めるし、曲が歌ってるっていう空想じゃないと出来ない事を音源化できたのは、一つコミックバンドとしての前進なのかなと思います」
U太「アルバム一枚として聴いた時に、時代とは完全に逆走していそうなこの作品の中で、何か新しい発見をしてもらえたら嬉しいですけどね」
モリス「これ聴いてぜひライヴに来て欲しいですよね。で、ライヴでこの曲の中から一曲もやらなかったって事になったら僕丸坊主にしますんで!!(笑)」
U太「丸坊主が求められてるかどうかは分からんけどね(笑)」
まさやん「10年近く前にレコーディングした曲をもう一回するとは思わなかったので、楽しかったです。『吉野川〜』とかは、このメロディに対してコードこっちの方がええんちゃう?っていう今更気付く事もあったり(笑)『Cosmo』のこのフレーズ、ココ半音下げた方がいいんじゃないですか?って横田さんに言われて、ああそうか!確かに!みたいなね(笑)コントも長かったから演技している感じが凄くて…あぁ僕こういうの好きなんやって思いました。新しい発見です」
U太「“コミックバンド舐めるなよ!”っていう一枚やと思いますね、結果的に」
北島「じゃないとこんなアルバムタイトル付けないしね(笑)」

■普通イラっとしますよね?…メジャーデビューがボケって(笑)
-----一同大きく頷く
U太「こっちメジャーで働いとんやぞ!ってね」
北島「これ5年目のやつが言うたらね…」
モリス「言うたらアカンやつですよね」

■さて、改めて15周年ですよ、どうですか?
まさやん「15周年って言ってしまったら何でも成り立つというか。何でも出来るって言うのはありますよね」
U太「何でこんな続いとんやろな?ってこの間思いました。続けるつもりはあったんか?って言われたら分からんし…。で、何で続けられたんか?って考えた時に僕は“諦め”っていう言葉が浮かんだというか。あとは色々いらんもん捨てて来たなって。それでも続けられるバンドって凄いですよね」
北島「この15年休まなかったのがデカいかもしれないですね。一回休んだらよしやろうってなるのが今度いつか分からんですもんね。休む勇気すら無かったですね…。あとお客さんに対しても、全部を見ておいて欲しいっていう欲求が強いんかもしれんですね。休んだらその期間何やってるのか見えないじゃないですか?お客さんと一緒に活動してる感が強いバンドやから、特に怖いんだと思いますよね。カッコいい言い方すると止まらんかったっていう。ドラムが抜けた時は止まるタイミングやったんかもしれないですけど、それでも皆が助けてくれて…。周りからも応援してもらえてたのかなと」
まさやん「僕ら自身が飽きなかったっていうのがデカいんちゃいますかね」

■今後はツアーも続き、SANUKI ROCK COLOSSEUMもありますが…今年も目紛しい一年になりそうですね…
北島「サヌキロックは過去一番友達が多い年になるんじゃないかと思いますし、ツアーも含めて凄く楽しみですね」
まさやん「また段ボールと向き合う日々が続くかと思いますので…頑張ります!(笑)」


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