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CHAI インタビュー3

2017/11/17

■そういう変換の仕方があるのかって、何回も言いますが本当に勇気が出ました!では続きまして。M4『ほれちゃった』は可愛らしいラブソングかと思って聴いていたら、なんと餃子に対する愛を歌っているという!

ユウキ「ちょっとひねりたかったから、そういう反応は嬉しい~!CHAIは今までラブソングは歌ってなくて。まだ違うよねって」

マナ「うん。いつか歌えるかもしれんけど、今は歌えなくて。理由は無いんだけど、なんか等身大でありたいのが強すぎて…私に言われても響かないだろうなって今は思うから。でも餃子は、あまりにも好き過ぎて!マナカナは小さい頃から本当に餃子が好きなの。今はね、王将の“よく焼き”が美味しいよ!」

ユウキ「王将のよく焼きはCHAIの中で今流行り!『ほれちゃった』は餃子へのラブソングだね」

 

 

■餃子への愛が溢れんばかりに詰まっているんですね。王将行かなければです!(笑)そして同じく食べ物がテーマのM5『フライド』では揚げ物についての歌詞をエレクトロなサウンドに乗せていますね。歌詞は英語かと思っていたところが日本語の部分もあって驚きました。

マナ「発音はちょっとだけ曖昧にした!(笑)あんまりハッキリ歌い過ぎると曲調に合わなくて、何回か歌い直したなぁ」

ユウキ「洋楽インプットで全部作ってるから、歌詞乗せる前のリズムが英語なんだよね。だから日本語を当てるのが難しくて。サウンドが機械音メインですごくカッコよく出来たから、歌詞は面白いっていうCHAIっぽさが欲しくて食欲を埋め込んでみた!揚げたら大体美味しいよねっていう内容(笑)私たちは食べるの我慢できないタイプだから、皆食べまくろうよ~って!」

 

■ダイエットとかあれこれ考えずに、これぐらい素直に食欲に向き合えたら幸せですよね!さて、M6『あのコはキティ』ですが、これは小悪魔系女子の歌ですかね…?

マナ「そうそう!そういう子居たよね~って話!」

ユウキ「女だからそういう子って気になっちゃうし、自分が出来ないから羨ましさもちょっとあるけど、でもそういうのは嫌だなとか…色々複雑に思う事あるじゃん。って事を入れてみた!」

マナ「音はメキシコのイメージなの!あったかくて、サボテンがありそうなイメージ」

 

■軽快な感じですよね!そしてM7『ぎゃらんぶー』ですが、これはCHAIの初期からある曲ですね。毛についてここまで歌い切るとは…!

マナ「毛って生えたいとこに生えんよね~。でもそれが毛だなって(笑)大事にしてねって歌!」

ユウキ「濃い曲だから圧が強いって自分たちでも思ってる(笑)毛の悩みって男も女もあるよね~」

 

■ライヴではこの曲に合わせて“ブーイングタイム”がありますよね。

ユウキ「うん!皆やってくれる。やらない人には“やれよ!”っていじるのが楽しくて。やるかやらないか迷ってる人が可愛くて、ちょっと調子こいちゃう(笑)」

 

■(笑) M8『かわいいひと』はマナさんが作詞作曲ですね。小さい子がピアノを楽しく弾いて歌っているようなイメージが浮かびました!カセットテープのようなアナログな音もまた良くて。

マナ「“少女でいたい”っていうのがずっと私の中のテーマなんだけど、そういう子になりたいって思ってるのが表れてるかな。伝えたい事は歌詞のまんま!ちょっとブスなぐらいが良いよって。でも決めつけるのは良くないし、正解も無いしって!この曲はね、全体でいうと箸休めのきゅうり。アルバムの曲を全部メインにしたかったけど、全部だとちょっと苦しいし抜きたいなって」

ユウキ「全部メインだとやっぱり濃すぎて疲れるから…(笑)きゅうりとして入れると、この曲も映えるし他の曲も引き立つから、ちょうど良いバランスになったなと思う」

 

■この曲が間にある事ホッとできますよね。その次のM9『ウォーキング・スター』は一言でもう、カッコイイ。

ユウキ「これはアフリカをイメージしたの!でっかい太陽と、キリンとゾウとライオンと、みたいな。アメリカに行けたから、地球ってでかいわ!と思って。だからアフリカも想像出来た!」

 

■全体的にレコードのような掠れた感じもあって。あとイントロとアウトロのギターもめちゃくちゃ良いです!

マナ「ありがとう!私はメロディと歌詞だけで、アレンジとかコードをつけたりとかはほとんどカナが仕切ってやるから、この曲はカナの想像が上手く出たなってすごい思った!ギターのフレーズとか超良いよね!リズムはユナがメインで、ドラムも全部ユナが考えてる!」

 

■作曲は主にマナさん、主な歌詞やジャケ写などアート面はユウキさん、アレンジや演奏に関する事はカナさん、男前なリズム隊はユナさんが支えてるってところで、CHAI4人それぞれが支え合って出来てるのですね~!ではいよいよ最後のM11『フラットガール』ですが。

マナ「この曲は貧乳で胸の小さい人の歌なんだけど、足りないぐらいが良いというか。私たちが実際に言われたかった言葉だし、私たちも実際にそう。そうやって出来た曲で、歌詞にある“I’m not perfect You’re not perfect”って部分はアルバムのテーマにもなってる!」

ユウキ「完璧じゃない4人が集まったから出来た曲だよね」

マナ「うん。完璧じゃない方が良かったりするから、それに気付いて欲しいなって思って作ったの」

 

■この歌詞がアルバムの最後にある事で、ナチュラルにアルバムが終結するといいますか、優しくコンプレックスを受け入れて、また新しい自分になれる気がしますね。

ユウキ「この曲が本当にまとめというか、一番伝えたかった事で。つまりこういう事なんだよって気付いてくれたら、絶対何か変わると思うから」

 

■『PINK』 をリリースして、今の気持ちはどうですか?

マナ「なんだろう。なりたい私になれてきた!って思ってる。このアルバムはCHAIの名刺だね」

ユウキ「『PINK』には今のCHAIの好きが全部詰まってる。アメリカに行って世界を感じて出来たものだから、本当にいっぱいの人に聴いて欲しい~!」

 

■そしてこのアルバムを携えた全国ツアーが始まりますね!12/8(金)の高松公演ももうすぐです!

ユウキ「ライヴは作り込んでるし、エンターテインメントをより意識してるから、楽しみにして欲しいなって思ってる!笑わせたいし、泣いてほしいし、色んな感情がむき出しになると思うから…ね!来て欲しい~!」

マナ「初めての香川だから、まずライヴに来て欲しい!それだけだなぁ。楽しみしかない!」

 

■この『PINK』というアルバムは“かわいい”に対する概念を変えてくれるし、新しく目指すべきものが聴いた人それぞれに見えてくる1枚だなと思いました!そんなCHAIのお二人が今目指す女性像ってどんなものでしょう?

ユウキ「自分の事もちゃんと認めて、相手の事も認めて褒められる、余裕のある人になりたいなぁ。そういう人が最終的にコンプレックスを武器にできたんだなって思うから!」

マナ「ありのまま!アナ雪!(笑)いくつになっても欲深く、やりたい事やって、食べたいもの食べて、我慢しない。もう自由である事が一番大事!」

 

■今日お話ししていて、お二人とも自分の中の芯とかCHAIとしてやりたい事を明確に持っているんだなって、羨ましくなりました。では最後に。バンドとしては今後どうなっていきたいですか?

ユウキ「グラミー賞を取って、かわいいの価値観を変えて、アジア代表になりたい。CHAIがそうなったら、絶対それ見て元気になる人いっぱい居ると思うから!だからアジア代表になりたい!」

 


PROFILE 双子のマナ(Vo./Key.)・カナ(Gt./Cho.)、ユウキ(Ba./Cho.)とユナ(Dr./Cho.)のリズム隊で編成された4人組オンナバンド。2016年夏、1st EP『ほったらかしリーズ』が世界同時配信され、ノンプロモーションなのにSpotify UKチャートTOP50に『ぎゃらんぶー』が突如ランクイン!2017年はSXSW出演&初の全米8都市ツアーを行い、4月にリリースした2nd EP『ほめごろシリーズ』で知名度をさらに拡大。10/251st FULL ALBUMPINK』をリリースした。そのずるい音楽センスとライブパフォーマンスは、2017年の衝撃値ナンバーワン!

●CHAIオフィシャルホームページ http://chai-band.com/

 

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