LONGMANインタビュー2
2018/10/29
■アルバム制作中はどんな想いがありました?
ひらいまん「曲を作ってもいつ出せるか分からない状況だったので、気持ち的に暗かった部分もありましたね。なので歌詞もちょっと暗めのところもあるんですけど、そこを悲しく歌ってしまうと僕らっぽくないし、そもそも歌は楽しいものであって欲しいと思っているので!悲しい歌詞でも楽しい曲調を心掛けてはいました」
ほりほり「ひらいさんの作る曲って、楽しかったりアップテンポやけどどこか切ないみたいなとこあるじゃないですか。それが今回も活きてるなって」
ひらいまん「ただ元気になるだけじゃなんか嫌で。元気じゃない人にも寄り添えるように在りたいっていうのは思ってますね」
さわ「うんうん。寄り添うって大事ですよね」
■そうですね。そのスタンスはこれまでと変わらず、今回はさらに進化してますよね! M1『OPENING』は明るく駆けていく感じがワクワクします!加速してからM2『WALKING』に繋がっていく勢いもあって!
ひらいまん「この『OPENING』があることでこれからアルバムが始まっていくんだ、みたいなワクワク感が出たら良いなと思ってます!作る時はだれないようにいつも20秒くらいを心掛けてますね」
■表題曲の『WALKING』は力強い歌声の中で、迷いもあって、それでも前に進もうとしいるLONGMANの姿が重なりました。
ひらいまん「『WALKING』は2年前に出来た曲で、歌詞の一箇所だけ、♪君の中の思いは 僕にどれだけ分かるの~・・・の部分は休止中に作ったんです。休止前と休止中の想いが混ざってることによって、今の復帰出来た状況にぴったりやなって思ってて。それで表題曲にしたところもあるんです」
さわ「私、ひらいさんがこの曲を持ってきた時に、2年前にこうなる事がわかってたんかなって思ってしまいました。こんなに合う!?って」
ほりほり「まぁ超人的なとこあるからね。天才たる所以やね!」
ひらいまん「めっちゃ褒めてくるやん(笑)元々悲しい時を想像して書いてたっていうのもあるかもしれないですね。ずっと歌に救われて生きてきた身として、救われる曲になるように歌詞を書いたので、休止中の僕らにマッチしたんですかね」
ほりほり「さわちゃんもこの曲に救われたって事?」
さわ「救われました・・・!!」
■救われるといえば、M3『WITH YOU』も疾走感の中に“一人じゃないんだよ”というあたたかさがあって。まさに寄り添ってくれる曲だなと感じました。あとサビではコーラスが入ってますね!これも新しく感じました!
ひらいまん「コーラスはインプットの作業が一番効いてきた部分かなと思います。今までハモりしか入れてなかったので、こういうコーラスは初めて入れて!他にも何曲かコーラス入れてるんです。LONGMANらしさは残しつつ新しい事はやっていきたいなと思っていて」
さわ「この曲は英語がめちゃくちゃ苦労しました!英語の先生に家庭教師してもらって練習したりして。Cメロがめちゃくちゃ高いとこまでキーが上がってくるのでそれが難しかったですね」
ひらいまん「僕も作りながらキー高いなと思ったんですけど、さわちゃんが歌えたから良かったなと(笑)」
■M4『I KNOW』はめちゃくちゃ格好良いですね!前作『SO YOUNG』収録の『Realize』から覗かせていたLONGMANのクールな部分がついに解禁になったというか。
ひらいまん「ありがとうございます!『Realize』が結構人気だったので、ああいうので長い曲を作りたいなと思って。4年前ぐらいに出来てた曲なんですけど、その時は完成しなかったんです。今回編曲をして良くなったので、やっと出せましたね」
さわ「これもコーラスが入ってますね。あとギターソロがめちゃくちゃ格好良いですよね!?」
■ギターソロ凄いですね!素人目線からですけど、重めの音から入って複雑なことを軽やかに弾いてるなぁと思いました。
ほりほり「しかも一発録りです!」
ひらいまん「ありがとうございます(笑)40回ぐらい録る覚悟で臨んだんですけど、奇跡が起きて一発で録れました!」
■あとひらいさんの「comes」の発音が個人的に好きです。
ほりほり「あれは印象にも残るし、絶対残した方が面白いと思って!マネージャーさんも良いよって言ってたしね」
ひらいまん「レコーディング中からずっと気になってたんですよ(笑)マイナスな方で。でも良いって言ってもらえてよかったです」
■M5『FEEL GOOD』はアルバムの中でもほぼ日本語だけの歌詞で、内容も3人の気持ちが一番現れてるのかなと思ったのですが。
ひらいまん「まさに休止期間真っ最中に作った曲で。歌詞の一行目の♪この歌が届く頃 僕たちはどんな風かな~・・・のあたりはまんま僕らですね。休止中に作ってた曲はこういうのが多いですね。復帰を夢見てたのが出てるかなと。でも聴く人には都合よく解釈して欲しいので、普遍的な言葉を使うようにはしました」
さわ「2行目の歌詞もそのまま私たちの事ですね」
ひらいまん「実はイントロからのフレーズをずっと温めてて、10年ぐらい前からずっとあったんですよ。でも形にならなくて」
さわ「あ、たまにスタジオでそのフレーズ弾いてたね!」
■今回ようやく形に出来たんですね!リズムが弾んでいるから歌詞を乗せてもほっこりする仕上がりになっていますね。
ひらいまん「ほっこりするのは多分ドラムのおかげですね!」
ほりほり「シャッフルビートっていうんですけど、3連符の中抜きというかスキップみたいなリズム感なんです。これがLONGMANではやったことが無くて、慣れるまでは結構難しくて。プリプロの時にこれどうしようってなったんですけど、シャッフルの仕組みから全部教えてもらってやっと出来ました。なのでこの曲は一番思い入れがありますね!」
■ほりほりのドラムが効いてるおかげだったんですね!あとさわちゃんのツイッターにギターと歌だけの動画を載せていましたけど、あれだけ聴くとこんなに切ないギターだったんだなと。
ひらいまん「そうなんです。CDには基本的に2つギターの音が入ってるんですけど、あれはコード以外の方のギターですね!ああいうところで切なさを出しました」
さわ「あれだけだったら凄い切ない曲だったもんね」
ひらいまん「そこにシャッフルが入るから明るくなるんですよね」
■M6『THIS MOMENT』は遊び心があって、イントロのベースソロから始まり思わず踊りだしたくなるような楽しい曲ですね!
さわ「作る時から楽しかったです!これは特にベースを練習しましたね。たまには弾けるところも見てもらえたらって思います(笑)」
ほりほり「ベースの動く量が他の曲の倍以上あるもんね」
ひらいまん「ベースを今回活かしたくて。『Cashier girl』ぶりのベースソロやね!この曲は最初全然楽しい感じにならなくて。なので色々掛け声を入れたり、ベースのフレーズを丸々変えたりしましたね。プリプロの時は音がもっと低かったんですけどレコーディングでは高く明るくして!なんとかなって良かったです」
■そしてアルバムの最後を飾るのがM7『IT IS TIME』ですね。切ない曲なんですけど、サビでパッと光が差すというか歩き出す感じがして・・・!ラストに入れたこの曲にはどういう想いがありますか?
ひらいまん「歌詞的にはこれが一番後ろ向きで。辛かった想いを吐き出したところはあるんですよね。歌詞がだんだん前向きになっている曲順なんですけど、最後にこの曲で一旦あの頃を回想するというか。ちょっと切なくなって終わるのが好きなので、この曲の切ない部分が一番活きるかなと思って最後の曲にしました」
ほりほり「あとサビのドラムが連打なんですけど、それをずっとやりたいなと思ってて。この曲をひらいさんが持って来た時に、ついにこれは出来るんじゃないかなと思ってやってみたらそのまま採用されました!」
ひらいまん「やるやん!って思いました(笑)サビにかけてクレッシェンドもしてるし、この連打が歩き出した感を出してるんじゃないですかね。昔だったら8ビートにしてたと思うので、今やからこそ出来た事だと思います」