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よくあるご質問

ジャパハリネット【2】

2018/11/02

JAPAHARINET ----interview②
 
 
■そう、そもそもの再結成した理由っていうのをちゃんと聞けてなかったから、今更なんだけど聞いてもいいかな?
「うん。僕が東京から松山に拠点を移したのが2014年の春で…半年くらいソロでやってて。そしたらある時SNS上で、メンバー4人松山におるねと。こりゃあるね(笑)っていう投稿をちょこちょこ目にするようになって。ただ僕は再結成があるけん松山に拠点を戻した訳ではなくて。でもこういう話も出てるし、どう対応していくかも含めてまぁ一回皆で飯でも食おうという事になって。そこでは明確に再結成について話は詰めてはなかったんやけど、その後お世話になってるライブハウス(ダブリュー)のアニキや、一雄さんとも話す機会があって…。それぞれ気持ちはどうなんだ?!と。4人共やることに関しては意義なしというか、やりたい気持ちはあると。その後スナッチハンターっていう松山の後輩バンドがいて、結婚式にサプライズゲストとしてジャパハリ出てくださいよ!っていう話をもらって。僕は全然OKだったので他の3人にも聞いてみてよって言ったんです。そしたらもう3人からはOKもらってます!って(笑)そこでジャパハリネットとしてサプライズゲストライブをする、それは全然いいんやけど、解散してる状態のままでやるのってどうなんやろ?っていう話になって。実はその前にも過去2回4人でライブをやってるんですよ、それが僕ら凄く引っかかっていて。何か変やねと。3回やってしまうとそれはもう罪なんじゃないかと(これはメンバー全員満場一致)。それでサプライズライブの前に、かっしーのSNSメインで再結成しますっていう投稿をしましたね」

■そういう経緯があったんだね。ただ、解散の時って音楽性の違いとか色々理由があったでしょ?それが8年っていう歳月の中で消化されて、またやろうって4人全員が自然に思えたっていうのも凄いよね
「んー、言葉を選ばずに言うと、悔いが残る解散だった。ずっと引っかかってた。解散したくて始めたわけじゃないし、もっと言うと4人の一番強い意識(目標)があって、10年間は何があってもちゃんとやっていこうって。でも実質の活動8年(うちメジャー4年)で解散。それに付いては皆で相当話し合って出した結論だったんやけど、やっぱり皆そこに付いての引っ掛かりはずっと持ってて、それが“後悔”っていうものなのかもしれんのやけど、そこから動いてない時間が確かにあって。再会した時に、皆そこかしこにそういう気持ちを持っていたからこそ、じゃぁ音出すか…って自然になったんだと僕は思います。それと同時に、それぞれ思うことは皆あるだろうけど、二度と会えない関係性にしてなくて良かったなと思います。どっか何かを引きずってでも4人で顔を合わせる関係っていうのは壊さなかった」

■何だろ?けんじろ君からその答えが聞けて、私が一番スッキリしたかも(笑)だからこそ自然に音が出せたんだろうね…。久々に4人で音を出した時の感覚って覚えてる?
「あ〜ね。もうこれはヤバいなと思いました。結婚パーティに間に合わん!って(笑)」

■あ、そっちのヤバいだったのか(笑)
「あ?あれ?こんなんやったかなって。僕は皆よりも歌を歌ってたし、バンドもやってたからどちらかというと皆を引っ張っていかんと!って思ってたんですけど、全然引っ張れる要素ないなって(笑)あの日のスタジオは色んな意味で忘れんと思いますね。皆休憩中も喋ってなかったし。僕全っっ然歌えんかったもん。今でも歌えてないけど(笑)」

■ほぉ〜そういう状態だったんだね。それでもこの4人でやっていこうってなった時、何かしら明確な目標って新たにあった?
「うん、一回解散して再結成したんやったら、もう二度と解散はできんねぇって。一生続けられるようにやっていこうって。あと、今までは自分らの為にやってきて、もちろんこれからも自分らの為にやっていく中で、誰かの役に立つような活動をしていこうって。まずは自分らの住む松山、僕らの一番恩がある場所やから、愛媛の為になることなら積極的にやっていこうと。ギターの中ちゃんは福祉の仕事をしているから、福祉の活動も今まで出来なかった分やってこうって。それが少々偽善的に写ったとしても、やっていこうや!って。年齢的にも抵抗なく出来るけん、世の為人の為ってちゃんと言えるようにやっていこうって」

■なるほど…。何かその話を聞けて、更に今回の作品に対して私は思い入れが強くなったかも。で、かなり前置きが長くなってしまったんやけど、アルバム聴かせて頂きました。もうね、素直にスッと入ってきた。で、いい意味で肩の力が抜けて、皆アホになれるようになったんだなって。あぁ良かったなって。色んな支え棒も無くなって、今の4人の音楽が素直に鳴ってた。そんなアルバムだったもんで泣きそうになりましたわ(ええ歳になって涙腺弱め)!
「いやぁ〜僕アコさんのその言葉、今回のキャンペーンで一番嬉しいかも。僕の中にもスッと入ってきた(笑)いやぁ〜嬉しいし、素晴らしい!」

■でね、解散前に出した『夢色ロジック』っていうアルバムは“夢”っていうテーマを持たせた作品だったと思うんだけど、今回の『RE:JAPAHARINET』は何か作品に共通するテーマってあった?
「今回は新曲披露や曲のアレンジの合間に、かっしーがこんな意図で曲を作ったっていうのをわりと素直に話してくれたんですよ。で印象に残ったのはモロJAPAHARINETらしいっていうアルバムよりかは、今の4人の感じをアルバムにしたいと。その中で自然と今のジャパハリっていうのが見え隠れするはずやけん、そういう方がいいんじゃないかと。どちらかというと、今まで出来なかった(やらなかった)曲を優先してやりたいと。過去のらしさよりも今の僕ら4人の姿っていうのが今回のテーマに一番近いと思います」

■なるほど。それは本当に聴いていて伝わるし、今までやらなかった曲っていうのも分かる
「僕は比較的今回の中に入ってる曲は、今まで歌った事無いタイプの曲が多かったので、そこに向かう冒険の旅でもありましたね」

■でも何だろ?けんじろ君の歌になってたのが凄いなって
「あぁ〜それはねー、過去最高にレコーディングの時間かけましたから(笑)僕の歌に…(笑)時間かければ何とかなる時代になってるのもいかんのですが、めちゃんこかかりました。これは素直に言うとかないと!殆どの曲を録り直しているので、もろもろ後ろ倒しになって時間がかかってしまいました(笑)」

■それは凄く意外…(笑)技術的な事を無視して言うと、私は全編通して凄くキャッチーで一回聴いたら一緒に歌えそうって感じだったんだけど
「確かにキャッチーな曲もあるけど、僕物凄く反復した…(笑)僕は繰り返さないと出来んタイプやけん、とりあえずどれだけ繰り返せるかの勝負で、これからツアーまで時間の勝負やなって(笑)」

■えー!またそれも意外!でもそれだけ歌い込んで録った作品でもあると…
「まぁそうなんやけど、ライブになるともっと歌い込まんと、自分の歌にはならんですね。僕はそういう才能がないので、歌い込んで薄いラップみたいなのをどんどん重ねていくイメージ。ラップも重ねたら向こうが見えなくなるみたいに、そうやって自分の色にしていく。そうやらんと自分の色にはならんよっていう最たるレコーディングでした」

■でも、だからこそこのアルバムの方向性みたいなものも分かりやすいものになってるのかもしれないね
「時間かかってますからね…」
 

 


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