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よくあるご質問

ORANGE RANGEインタビュー3

2018/11/30

M4Hopping』はWOWOW NBAバスケットボール 2018イメージソングということで、バスケのようにクールでリズミカルな楽曲ですね。

「タイトル通り軽快な感じですね。高校生ぐらいに作った『ファンクテューン』という曲があるんですけど、その流れというか。ファンクノリというか跳ねてるような曲を作るっていう一面があって。そういう時にYOHのプレイは大事で。その部分を伸ばしたくて作りましたね。イメージソングのお話が来て1週間ぐらいで作ったと思います」

 

■この曲のギターソロが凄く近くで鳴ってるというか、ラフだなと。アルバム全体はバラエティに富んでいるんですけど、ラフさというか親近感を感じる作品になっているのには何か理由が?

「製作自体がスタジオを借りてがっつり仕上げましょうという感じではなくて。割と早い段階からプリプロをやっていて、ボーカルは沖縄のリーダーの家でレコーディングしたんです。RECして直したいところがあったらまた録りに行って。そういう事をずっと繰り返していたので、製作が身近にある状態で。音を作る上で一番良い形だなと思いますね。ラフさや全体の雰囲気はモロにそれが滲み出たなと思います」

 

■沖縄で作られていたからだったんですね。そういう作り方はいつ頃からされているんですか?

「前作のEPの『UNITY』からがっつりこうなった感じですね。今の自分達に合ってると思います。たまに家に呼ばれたのに行ったら30分くらい放置されたりとかもありましたけど(笑)」

 

■(笑)!でもそれも付き合いが長いからこそですよね。さて、M5『楽園Paradise』はまさに楽園感漂うパーティーチューンですね!

「この曲に関してはリーダーのナイスプレイで!一番ライブで楽しみにしていた曲です。音サビでピークにいくんですけど、EDMではよくある構成をバンドで表現出来るようになったら今後強いだろうなと思っています。新しい道が開けたような曲で、もうMVPですね。メンバーにもライブスタッフさんにも、この曲が今回キーポイントになるからイメージ共有でって伝えました。今マジでこれが良い感じです」

 

■ライブがとても楽しみです!音サビの部分、後ろに沢山の声が入っていますね。キリキリマイのRYOさんの「悩殺 悩殺」が特に印象的でした!

「聞こえましたか(笑)自由に何でも良いからっていっぱい声を録ってて。それをリーダーがランダムにどんどん入れていくっていう。そういうのも久しぶりでしたね」

 

M6Happy Life』は切ないんですけどあたたみのある曲で。“きっと変わらないものが本当の幸せ”という歌詞にとても共感しました。最初に仰っていたように、『Family』と通ずるものがありますね。

「同じようなテーマでも、ちょっとポジティブな状態で表現しているのが『Family』で、『Happy Life』はネガティブなスタートラインで。でもちゃんと自分の大切なものを見つけるっていう。表現を変えればここまでの違いが表せるっていうのが大事だなと思いましたね」

 

M7『大きな夢の木』はアップテンポで仲間という存在の大切さを感じる楽曲ですね!

「これはYOHが作詞作曲で、元々は4年前ぐらいにあった曲なんです。YOHは結構、詞を自分で乗せるんですけど、その時は言葉を乗せ切れなかったらしくて一回止めていた曲で。2016年から回った47都道府県ツアーの時に全国の景色を見てやっと書けるようになったと再開して。曲の大きな意味は“優しく、みんなで”みたいなものがあるんですけど、最初はそういう音じゃなかった記憶がありますね。だいぶ最初から変わっていったと思います」

 

YOHさんの書いた楽曲だったんですね!ちなみにRYOさんパートの詞はどちらが書いたんですか?

「自分のパートは僕で、それ以外をYOHが書いてますね。書く時に“子供の運動会”をイメージしてと言われて。一人じゃないよっていうのがテーマで、そこに運動会もあったので悩みました(笑)でもちょうど詞を書いた時期が友達が落ち込んでいた時で。このテーマに合うなと思って、その人に向けて書きました。あとはYOHの書いた詞を見て、僕が今から友達に書く詞はハマるなって思って。それで一発でOKがもらえました」

 

M8『ワジワジ feat.ペチュニアロックス』ですが、怒りというテーマをユーモラスに、シュールに表現しているのがなんともORANGE RANGEらしいなと、聴いていて凄く面白かったです。

「これも苦労しました(笑)テーマがイライラ(=ワジワジ)した事を書いてくださいっていう。しかも、しょうもないイライラっていうので、一番悩みました」

 

■しょうもないイライラ、まさに絶妙なラインですね!ワジワジって沖縄の方は普段よく使う方言ですか?

「メジャー級なやつです。ムカつくことをワジワジするって言ったりしますね」

 

■そしてM9Theme of KOZA』ですが、皆さんの地元のコザについて書かれた楽曲ということで。

「そうですね。詳しく言えば地元はコザの隣なんですけど、でも歩ける距離なのでコザで良いと思います。この曲はサビの詞を自分で書いていたから先に取り組んだんですけど、シンセの音が家中に響き渡るわけです。もう地獄ですよ(笑)」

 

■(笑)!でもこのシンセが不思議な世界観で、イントロからモンスターが出てくるような。音と歌詞からディープな街なんだなととても興味が沸きました。踏み込むにはちょっと勇気が必要なのかなとも思いますが、歌詞にある通り“チャンプルー”な文化だと知る事も出来て!

「リーダーらしいですけどね(笑)不協和音なシンセで、でもそれがコザって街に合ってて。なんかこう、行き切れない感じで、でも深くて暗くて。そういう街なんです」

 

M10KONNICHIWA東京』は可愛い曲で、日本のイメージが音に凝縮されているというか。“僕らは心配なんです”というフレーズなど、歌詞の内容にまた考えさせられました。

「これはリーダーの作詞作曲ですね。曲自体も僕は最後の部分に声を入れただけなんです。ORANGE RANGEとして完全に新しい試みの曲ですね。なんかこの曲振られないなぁってずっと思ってたんですけど、そういう事かと。ライブでは僕はピアニカを吹いてるんですよ。それも8月のライブの2週間前ぐらいに突然言われて、ピアニカ購入されて、マジで?って(笑)吹いた事もなかったのでずっと独学でやってます」

 

■なんと!それもライブの見所ですね。最後のM11Girl/Boy Song feat.ソイソース』はゆったりとした楽曲でほんわか終わっていくかと思いきや・・・最後がまた独特で!

「これは『KONNICHIWA東京』の流れで、完全にリーダーワールドですね。元々は“助け合い”っていうテーマがあって、YAMATOとリーダーで仕上げてましたね。大体アルバムの最後の曲はこういう世界観が多くて。それを最初からイメージして作ってたと思います」

 

■今回『ELEVEN PIECE』と『Family』を聴いて改めて、ORANGE RANGEの楽曲の多彩さや幅広さを実感しましたし、こういう事を成し得るのがORANGE RANGEの凄みだなと。リスナーを楽しませるような進化をずっとされていて、とてもワクワクしました!

「絶対のパラメータみたいなものをちょっとずつ大きくして、気付いたら大きく図太くなったら良いなって。そういう風に考えてやっていますね。ざっくりですけど。今やっている事を続けていれば、どこかが尖るんじゃなくて全体的に大きくなってバンドが強くなれるんじゃないかなと思っています」

 

■では最後に、12/14高知・12/15香川公演を前にメッセージをお願いします!

「もし初めて来る方がちょっとでも気になったら安心して来て欲しいなと思います。そういうライブをいつも心懸けているので。今まで応援してくれている方は、この新しい曲たちと今までやってきた事の融合を引き続き楽しんで欲しいなと思います。あと生徒さんたちとのコラボを楽しみにしてます。観音寺第一高校は凄く良い学校だっていう噂を聞きつけたので!自分達もピシッとしていきたいと思います」

 


PROFILE

NAOTO(Gt.) / YOH(Ba.) / HIROKI(Vox.) / YAMATO(Vox.) / RYO(Vox.)から成る沖縄出身・在住の5人組ロックバンド。ジャンルにとらわれない自由かつ高い音楽性と、卓越したポピュラリティが話題となり、数々の名曲を送り出し続けている。20167月に結成15周年を記念したコラボベストアルバム『縁盤』をリリースし、同年9月~翌年2月にかけて初の47都道府県ツアーを開催。201711月にEPUNITY』をリリースし、全24公演のホールツアーを完遂。そして今年829日に約3年ぶり通算11枚目のオリジナルフルアルバム『ELEVEN PIECE』を日本と台湾で同時リリース。アルバムを携えた全国ツアーが1025日よりスタートしている。

オフィシャルサイト https://orangerange.com/


 

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