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オカダユータ インタビュー2

2017/04/06

■再スタートの年はとにかく自分を知ってもらえるようにと!1年目は怖さみたいなものは無かったのですか?

1年目はやっぱり、このままで自分は歌って飯食っていけんのか?ってびびってたんですよね。だから作家として色んな事務所にデモテープを送って楽曲提供の足掛かりを作っていた時期で。20132014年はどうにかして生き残ろうと思ってましたね。この頃はストリートライヴで徐々にお客さんが増えていっていて、ワッと一気に増えた感じでもなく、自信も無かったですね。ええ歳してストリートライヴをしてると、一生懸命歌い終わって片付けをしてる時に、“俺何してんねやろ…”ってなるんですよ(笑)でも歌のメッセージが“頑張っていこう”って自分にも言い聞かせていたものなので、それに共感してくれるお客さんが一人、二人増えるとそこに勇気を貰ってもうちょっとやってみようって…!その繰り返しでずっとやってたと思います。ストリートミュージシャンのお客さんって、熱烈な方が多いんです。離れていく事がなくて、ずっと応援してくれてるというか。今もストリートライヴ時代のお客さんがずっと来てくれていて。そういう時に今もずっと後押ししてくれる人達に出会えたんでしょうね」

 

■ストリートライヴ時代の人との出会いが、今のオカダさんに繋がっているのですね

「大阪駅ってね、色んな人が往来していて。僕は決まった位置で歌ってるんですけど、サラリーマンのおっちゃんおばちゃんや学生服の子たち、遠くから卒業旅行とかで来てる中学生の子が来て、話たりするんです。そしたら皆んな結構つまづいてる人が多くてね。仕事や就活が上手くいってないとか色んな話を聞いてたら、皆んながそうなんやなぁって。『君をさがしに』はその時出来た曲なんですけど、大阪駅で歌ってて良かったなぁって思いますね」

 

■『君をさがしに』は2015年にシングルとしてリリースしていますが、最新シングル『シリウス』にも再録したものが3曲目に収められていますね。とても大切にされている楽曲なのだなと聴いていて感じます

「この曲を作った時はストリートで出会った人達を応援する気持ちで書いて、そういう気持ちでずっと歌い続けてたんです。でもふと気づいたのが、どう考えてもこれは自分の歌なんですよ。面白いもので、皆さんの背中を押したいって作った曲が自分の歌になってた。これはもう一回録りたいなと再録しました!」

 

■オカダさん自身の歌が夢を持つ人、日常を頑張る人の共感を生んでまたリスナーの背中を押すという。不思議と巡り巡って今ここにあるべき歌なんですね

「不思議ですよね。最近ね、この曲を歌ってる時にたまたまお客さんと目が合って、その人泣いてたんです。いつもライヴに来てくれる時はむっちゃ元気なお客さんなんですけど、ポロポロ泣いてる姿を見て、上手く言えないんですけど…すっごい嬉しくてね。自分の音楽が役に立っとるって思ったんです…!これは元気になって欲しいと思ったんですよね」

 

■タイトル曲のM1『シリウス』は“お母さん”の歌ですね。親元離れて暮らす者としては、ジーンと沁みました…!この曲を作られたきっかけは?

「一番最初にオリジナル曲を作った時に親父の歌を作ったんですけど、母親がそれを聴いてちょっと拗ねてたんです(笑)それがどこかで残ってて、母親の歌を書こうと思っても嘘っぽいのは書きたくないし、長い間書けなかったんですよ。それで去年、そろそろ書きたいなと自分の中でも納得して出来た曲です。お客さんの中に娘さんが居らっしゃる方が居るんですけど。その方自身のお母さんが病気になってしまって、もう一回この曲を子供目線で聴いた時に、母親って大事やなと改めて思ったんですと言ってくれた事があって。僕は息子目線で歌うんですけど、手渡した先にそういうのがあるんだなぁと思って!」

 

■どんなお母さんでも、そのまたお母さんが居て。子供目線と母親目線でまた違った聴こえ方がするんですね。因みにオカダさんのお母さまはこの曲、聴かれているんですか?

「あんまりそういう話をしなくて…そもそも照れくさくて言えへんからこの曲を作ったので(笑)でも、一番最初にラジオでこの曲かけていただいた時に母親から電話がかかってきたんですよ。無言電話かと思いきや、よく聴いてみたらラジオの声がするんです。どうやらラジオでオンエアーされてたのを中継してくれてたみたいで。それで、『以上です』って切られました(笑)だから聴いてくれてるんやと思いますね」

 

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