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よくあるご質問

DIR EN GREY Toshiyaインタビュー3

2016/07/16

■そしてリリース二つ目は28thSG『詩踏み』。 根源に“痛み”が内包されている、新章の幕開けとなる今作。激しさの中にも切なさを感じる部分もあって・・・

「うん。そういう部分は意識してますね。最初に皆で話をした時、『詩踏み』はアップテンポな曲にしようってなって。長く物事を重ねてくるとどうしてもマンネリ化だったり、そういう恐れがあるので、ここでアップテンポな曲を」

 

■ツアーで披露した時のファンの方々の反応はいかがでしたか?

「うちのファンの方って、ちゃんと聴いてくれる人が多いんですよ。最初はまず曲の全体像を聴いて、掴み始めてノリ出すって方が多いので。どんな曲が来ても、ちゃんと聴いてくれる人達だなって思ってます。結局僕らは自分達の作った物を叩きつけるしかないので。それを受け取るのはやっぱり観て聴いてくれた人の自由だと思う」

 

■新しい試みはありましたか?

「『詩踏み』はシンコペーションがほぼメインの曲で。それこそデビュー当時はよく使っていた手法なんです。もう一回、今の自分達がやるとこうなるんだと考えながらやってましたね。制作は3月からすぐ始めて、難産でしたね。うちはパッと出来る事がまず無いんですよ」

 

■今更ですが・・・楽曲作りは普段どのようにされるのですか?

「選曲会というのがあるんですけど。皆で持ち寄った楽曲に番号だけふって、自分の良いなと思えるものに○をするっていう。多数決ですね。単純に、やりたいかやりたくないか。歌詞に関しては、作詞の京(Vo.)も楽曲のイメージを膨らませて書いてきてるので、僕らもそれに対して歌声を自分なりに解釈してますね」

 

C/W『空谷の跫音 feat. SUGIZO』は、昨年のLUNA SEA主催フェスでヴァイオリン共演したSUGIZOさん(LUNA SEA/X JAPAN)と再びコラボして収録されたのですね

「その時一緒にやらせていただいたのが凄く評判も良かったですし、自分たちも気持ち良かったので是非お願いしたいなと思いまして。出来ることなら音源として残したいなと。弦が入ると雰囲気も変わりますよね」

 

2002年から海外公演も何度も成功させ、昨年はヨーロッパ・北米・アジアなどでツアーを行い海外からの支持も熱い皆さんですが、日本との違いは?

「一番の違いって、正直無いんですよね。どこの国に行っても求めてくれる声は変わらないので。違うのは人種や年齢、性別とかそんなことでしか表現出来なくて。結局は、自分達も観てくれる方もお互い求める物は何も変わらないなと思ってるんですよね。唯一違うのは、「行けるか○○―!!」って煽る地域名が変わるぐらい(笑)自分達の楽曲を目一杯格好つけて自信持ってどうだ!とやるだけなのでやる事は変わらないです」

 

■バンドの根源にある“痛み”や“孤独”は国籍関係なく人間誰しもあるものですよね。そこをフォーカスするようになったきっかけとは?

 「きっかけは・・・多分、右向け右が出来なかったんですよね。敢えてというより、皆と同じ事が出来なかった。うん。そういう人達を集めた。で、一緒に何かをやろうと思った時に・・・“敢えてそんな事言わなくていいんじゃないの?”とか、蓋をしてしまいたいものに真偽があったりするんじゃないのって。普通の事が出来なかったので、だから自分たちにとっての“普通”が、覆い隠すものを曝け出してしまいたいという欲求に変わっていったというか。人間なんて隠しておきたい事の一つや二つあると思うんですけど・・・自ら曝け出す必要はないけど、そういう人達が集まる場所があってもいいんじゃないのかな?と思っています」

 

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