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NAOTO (ORANGE RANGE)インタビュー2

2017/01/10

M3『キズナ』は来生たかおさんとのコラボですが、ピアノ伴奏が原曲とまた違うイメージで新鮮でした。YAMATOさんのパートも歌詞が違っていましたが

「これは実は、当時シングルとして出した時に、4曲目にこのバージョンが入っていたんです。YAMATOも気に入っていて、ライヴで歌う事も多かったので、この機会に録ろうかという事で。原曲はオーケストラも入って壮大な感じなんですけど、このアレンジに関しては来生さんのピアノをフィーチャーしたかったというのもあるし、5年前ぐらいからアコースティックでライヴをやる機会が多くて。編成もコンパクトにしたりと、そういう影響が出ていると思います」

 

M6『ウトゥルサヌ』は高橋幸宏さんとリュウキュウノツカイさんとのコラボですが、きっかけは?

「高橋幸宏さんだけ、今回コラボさせていただく中で唯一知り合いじゃなかったんです。ただ僕が本当にファンで、『ウトゥルサヌ』もYMOの曲がきっかけで作った曲でもあったので。元々のつながりは無いんですけど、想いを手紙に書いて伝えて。それをOKしてくれたんですけど、実際にスタジオに入ると緊張のあまり何も言えないという(笑)憧れの人がその場でドラムを叩いて、立ち会っているということに感動しました。僕も凄いお気に入りの1曲になりました」

 

■転機になったのはどの楽曲ですか?

「やっぱりM11『花』ですね。今ツアーをやっているんですけど、色んな世代が観に来てくれて凄い景色だなと感じるんです。若い子だけでなく5060代の親御さん世代や5歳ぐらいの子供とか色んな世代の方が居て。この『花』という曲が無かったらここまで世代も広くなかっただろうなって思います」

 

■このアルバムが出来上がった瞬間にどんな事を感じましたか?

「『キズナ』とかもそうですけど、昔って意図的に沖縄感を出していこうみないなことがたまにあって。今回は一切そういう事を考えてなかったんですけど、出来上がって聴いてみた一発目の印象は沖縄の雰囲気が出てるなって。そこは自分でも意図してなかったので不思議でしたね」

 

■意図せず沖縄の雰囲気が出たと。それは具体的にどういう部分ですか?

「テンションですね。曲の旋律とかじゃなくて、ゆったりしてる沖縄の空気というか。勢いのある曲だけどあんまりガツガツせずリラックスしているし、ゆっくりな曲はさらにゆっくりになっているし」

 

■なるほど。アルバムを聴いていてよりボーカルの声が近くに感じられたのですが、音作りではどんなこだわりがありましたか?

「年々、音はスッキリさせていますね。近年はなるべく抜いていこうって。だから一個一個のボーカルが分かりやすいのかもしれないですね。と言っても僕らはあまのじゃく気質なところもあるので、来年は音が多かったりするかもしれない(笑)本当にそればっかりは自分でも分からないです」

 

■アルバムの最後を締めくくるM15『ここにいるよ』は新曲ですね。シライシ紗トリさんとも7年ぶりにタッグを組まれていますが

「ベストですけど、過去の曲を出すだけじゃなくて、現在進行形の今一番新しい曲を入れたいなって。これからも僕たちは歌っていきますよという意思表示というか。これでひとつの区切りじゃなくて現在進行形ですよって意味も込めて新曲を入れたいというのは最初からありましたね。シライシさんには、僕らの7年間の成果を見てもらいたかったというか。前までは前のめりになっていたりしたんですけど、どっしり構えて演奏してるねと言われて。まぁ喋ってたら、相変わらずバカだねとは言われました(笑)」

 

■曲中の「特別な想いを胸に」というフレーズに、これまでの15年とこれからのいろんな想いが詰まっているのだなと感じました。歌詞はどんな風に出来上がっていったのですか?

「歌詞の大枠はYAMATOが書いて、僕とシライシさんが入って直して、そこからボールのHIROKIRYOが参加してって感じで作っていきました。それこそ音をなるべく少なく、歌詞が伝わるように作った曲で。“今のORANGE RANGE”が分かりやすいんじゃないかなと思いますね。ライヴでもやっているんですけど、この間YAMATOが歌う前に泣いてました。あ、泣いてると思って!」

 

■演奏しているメンバーの皆さんも、リスナーもグッとくるものがありますね。これまで共に歩んできたメンバーの関係性もずっと変わらずですか?

「変わらないと思いますね。ステージから降りると本当に小学生ノリというか(笑)ずっと同じ事で笑っていたり。思い出の出し合いとか、ずっとそういう話をしてますね。あとは女性の前では言えない小学生レベルの話を…(笑)」

 

■(笑)。音楽の話は普段されないのですか?

「特にないですね。僕とYAMATOは日頃からこの音楽聴いた?とかは話すんですけど、皆との共通の話題はお笑いや映画とか。曲を作る時じゃないと音楽の話はしないですね。作る時にあんまり話し込む事もないですしね」

 

■長年のフィーリングみたいなものがあるんですかね?

「そうだと思いますね。これも学生時代から変わらないところです。作る曲に皆も文句言わないですね。YOHもこれ弾いてと言えば、分かったと一生懸命練習して次の日には弾いてくれます。それがあるからあんまり話もしないというか、喧嘩もないし。お互いの信頼があるからかもしれないですね」

 

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