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sympathy インタビュー2

2017/03/07

■目標がくっきりしたと…!その決意も持った上での今回のメジャーデビューアルバムですが、制作はどのような感じで?

柴田「作詞作曲は私と田口(Gt.)が軸になって作るんですけど、ある程度曲が固まってからアレンジャーのakkinさんにアレンジをお願いして今回のアルバムが出来上がったんです。私たちだけじゃ表現し切れなかった、少し背伸びしたような音楽が閉じ込められたんじゃないかなって思います」

 

akkinさんとの制作は初めてですか?

柴田「元々は弾き語りver.の『泣いちゃった』が収録されている前作のアルバム(『トランス状態』)が出来た時に、今回の4ver.にアレンジしてもらっていて。あと『深海』もですね。そこでとても良い仕上がりになっていたので、今回メジャーデビューアルバムという事で再びakkinさんにお願いしようとなりました」

 

■予想外の仕上がりになった曲はありますか?

柴田M2『ドロップキック・ミッドタウン』は儚い感じになるかと思いきや、ずば抜けた疾走感に最初は驚いて…!私たちの音楽って煙がかっているというか、ひねくれていたり素直じゃないところがあったんですけど、この曲はピンク色で突き抜けて明るい曲で。こういう王道ガールズポップみたいなのは私たちだけでは作れなかったねって。音の広げ方とか、こういう事までやっちゃっていいんだっていうところまで勉強になりました。ただこういう作品を今後は自分達だけで作れるようになりたいなって…負けず嫌いを発揮しちゃいます(笑)」

 

■歌詞が直接的ではない表現が多いのはなぜですか?その分想像を膨らませる事が出来たり、メロディと言葉が絶妙にハマっていて中毒性があるのがまたニクイ!(笑)

柴田「語感を割と気にして作っているんです。ありふれた言葉よりも、秘めた想いの方が自分達の気持ちを強く乗せていってくれる気がするんです。せっかく歌だし、普通に言える言葉じゃもったいないかなって思います」

 

■門舛さんはどんな時に歌詞を思いつくんですか?

門舛「考えようと思って考える時もあるんですけど、ふとんでゴロゴロしながら自分に言い聞かせるように書いてみたり…本とかツイッターから良いなと思った言葉をメモしたり。柴田が言葉を探してる時にそれを送って、好きなの使っていいよっていう時もあります(笑)」

 

■今作はトラックにも“海”というワードが沢山使われていますね。これは意図的に?

柴田「なんとなく雰囲気や息づかいが聴こえるような人間らしいアルバムにしたいねっていう風に選曲をしていたんです。それで気が付いたらタイトルに海が多くて!」

 

■偶然にも重なったワードなんですね。高知県出身だと海は身近な存在なのかなと!

柴田「そうですね。実家から歩いて30分くらいの所に海があって、よく散歩するんですよ。さざ波聞きに行ったり、星見に行ったりとか…他の県の人はあんまりしないのかな?」

 

■同じ四国民として凄くわかります(笑) そんな海の音のようにリスナーの耳、心に残りますように…そしてバンドの進化と日々の息づかいを閉じ込めて作られたというこのアルバムですが、1曲目の『泣いちゃった』からまさにその息づかいを感じました

門舛「柴田のブレスから始まるのが印象的ですよね。今回は息づかいをって事だったので、1曲目はこれだなって」

柴田「メジャーデビューアルバムなので1曲目で“お!”ってなって聴いて欲しいなと。sympathyってこういうバンドなんだよと一番表せるのはこの曲だと思います」

 

■『泣いちゃった』は歌詞がツイッターの下書きに溜まっていた人に見せられなかった呟きから出来たとの事ですが

柴田「そうなんです。下書きの言葉を繋ぎ合わせて物語を作るうちに、自分の事を言っているみたいになってきて。歌詞に出てくる“駐輪場”って、高校生の時の私にとって一番意味のある場所だったんです。でも大人になると駐輪場なんてあんまり使わないし駐車場の方が多くなってきて…そういう風に、大学生になって気付く事とか、消えない焦燥感とか、時の残酷さや優しさをこの曲に託しました」

 

■ツイッターといえば、M5SNS』にもハッとさせられました。いつの間にか日常に浸透しているSNSの存在について改めて考えさせられて。歌詞中の“愛せる”という言葉にもドキッとしましたが

柴田SNSって便利なツールですけど、それに振り回されてしまうというか…自虐的でもあるんです。こっちはありのままで居る準備は出来てるのに、相手からはSNSのフィルタを通すので直接の私は見てもらえてないなという気持ちを込めていて。だから“愛せる”も一方通行というか。愛するって気持ちよりは、愛せるって言葉にこういう気持ちを乗せた感じですね。皆にもっと目の前の物を見て欲しいなという思いで書きました」

 

SNSって皆さんが学生の頃には既に身近にありました?スマホが流行ってSNSの利用が当たり前になった頃と、ちょうど重なるのかなと

柴田「ツイッターはいつの間にかありましたね。インスタグラムとか最初、何!?みたいな…(笑)全然分からなかったのに今は馴染んでいるのがゾッとするというか。SNSって隣に居るような気分にさせてくれるけど凄い空っぽな気がして寂しくなっちゃうんですよね。それでも見てしまう自分が嫌になるけど、振り回されたくはないなって思っています」

 

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