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ウソツキ1stアルバム『スーパリアリズム』メンバー全員インタビュー④

2015/12/09

ウソツキ
 
 
interview
「CDという部分でも勝負できた作品になった」

■楽曲の中にもネガティブなのにポジティブになったり、地球人が宇宙人になったり、王道ロックなのに不思議な展開があったり、かと思えば分かりやすいリフが響いたりと、とにかく二転三転して行く掴み所のない感じが引き込まれるポイントなのかなと

林山「僕らの曲って最初は“ああ、いい曲だな”ってサラっと聴いてて、聴き込むと更に奥があるというか。…分かりやすいんだけど…でも分からないみたいな」
 
吉田「ああ、こういう感じね!って楽曲を聴かれちゃうと凄く悔しいですね。もう一つあるんだよって。僕ら側まで来てもらう事が必要なんですけど、今回の『旗揚げ運動』は特にそれが出来てると思うんですよ」
 
林山「今までは分かる人は分かるっていう感じだったんだけど、今回は自ら聴き手にそれを分からせる事が少し出来て来たのかなと…」
 
吉田「そうだね。この曲は最終的なテーマとしては、ただ右手を上げて、左手を上げてって曲じゃないじゃないですか?だからそこまで連れて来れた曲になったんじゃないかなと」

■だからリード曲に?

吉田「そうですね。今までのリードトラックとは立ち位置が違うんですけど。とても重要な曲です」
 
■オープニングを飾る『ミライドライバー』も凄くドライブ感があって、今のウソツキの象徴みたいな楽曲だなと…この曲は王道の中にもピリッとスパイシーな部分があって…「まずはウインカーで意思表示して…」というここの下りが非常によいアクセントになってますね

吉田「これは僕の特にお気に入りの部分なんですよね! 王道のポップスとは明らかに違うぞって部分をあからさまに出せたんじゃないかなと思っている所で」
 
竹田「“新たな王道を作る”っていうのを僕らは掲げていて。王道なのに新しいってこれも矛盾してるし逆説的なんですけど、だけど“誰かが走った道だって新しいことはいくつもある”っていうのはそういう事なのかなって」
 
■ありきたりな毎日も自分の思い込み一つでいくらでも素敵になる…っていう竹田さんのテーマにまたかかってくるワケですね…
 
竹田「そう、繋がってるんですよね」
 
■しかも、この曲は遊び心もたくさん散りばめられていて、印象的なギターリフから始まり(私は車両が行き交うエンジン音に聞こえた)、ドラムのハイハットがウインカーの音に聞こえたり、ベースがブーンというエンジン音を表現していたりと、2回・3回と聴き込んで楽しめる作品になっているのかなと
 
林山「そーの通りでございます!」
 
竹田「ここまで聴き込んで下さると凄く嬉しいですね。ありがとうございます。この曲だけじゃなくて、もちろん他の曲にもそういった音の拘りっていうのは随所にあって」
 
林山「ドラムだと『Roll Roll Roll』は、四小節くらいを録ってあとは機械で繋げてるだけなんですよね。ベースも機械で繰り返してて…」
 
竹田「機械でやってるからボトムのサウンドは変化しないんですけど、その中で物語が動くように作りたくて…テンションで誤摩化してないというか。やっぱり人ってコードをバーンて積んでシンバルシャーンって叩いて倍音ゴーッってやったらやっぱり感動するんですよね」
 
林山「そう、でもこの曲は凄くシンプルに作ってるのに一切手抜き感がないという…」
 
竹田「ホーンもないしね、その中でハモとメロが動いてあと吉田君のギターがあるだけで段々と感動できる曲で。そういう編曲に出来たって事は一つ凄く自信になりました」
 
林山「ウソツキって、ハイハットをあまりサビで開かないんですよ。このアルバムもそうなんですけど、『Roll Roll Roll』に至ってはシンバル一回も叩かないし…」
 
吉田「普通はクラッシュシンバルをダーンって行くんだけど、行かないんだよね」
 
林山「何か…行かない方がいいんじゃない?っていう() レコーディング中は疑心暗鬼みたいな所もあったんですけど、終わって聴いてみた時に凄く感動的だったし…。『転校生はエイリアン』もあまり抑揚付けて叩いてないんですけど、テーマが重い分、ドラムがそれに感情的に着いて行っちゃうと、聴いてる人の印象もワンパターンになっちゃうのかなと…。だからこそクールに力を抜いて叩いたんですけど、後から聴いてみると高揚しているように聴こえるんですよね。俺、こんな叩き方してないのになって。もちろんギターとかベースの兼ね合いもあるんでしょうけど、そこは今回初めて気付かされた部分ですね」
 
■『金星人〜』『新木場〜』に関しては本作で再ミックスをされてますが、これもサウンド的な部分でブラッシュアップする為に?
 
竹田「そうですね。今回の作品で僕ら初めて打ち込みを入れていて…。生で出せない音を打ち込みで出してるんですが、例えばドラムのバスドラの下に打ち込みが入っていて、普通じゃ出せない音像みたいなのを作ってるんです。ピコピコする感じではなく、日の目を見ない所でボトムを支えている打ち込みが入っていて…」
 
■それは誰かにウソツキは打ち込みないよね?って言われたからではないですよね?(笑)
 
竹田「それは違いますね!単純にケイティ・ペリーとテイラー・スウィフトとマルーン5に勝つためです!(笑)
 
一同爆笑
 
林山「真っ向勝負を挑んだ結果ですね()」
 
竹田「今の僕らに足りないものは何だ?って考えた時に、バスドラの重さだって思ったんです」
 
林山「惜敗です…()」
 
竹田「まだまだ闘って行こ!僕は言葉にするといつか叶うって思っているので、敢えて言うんですけど、グラミ
 ー賞が獲りたくて…だからいつか勝たなきゃいけないバンドなんです。言ったら今までも叶って来たので、これで叶うのかなぁ?()」
 
吉田「もう言っちまったからな…()」
 
■楽しみにしてますよ、日本人初!
そうだ、今回アートワークを担当されたチョーヒカルさんとのコラボも外せませんね!
 
竹田「ウソツキってバンド名なんで、トリックアートとコラボしたら面白いんじゃないかなと思って、昔色々調べた事があったんですけど、その時にチョーヒカルさんの存在は知ってて、今回『スーパーリアリズム』ってタイトルが決まって、これって画法じゃないですか?だから真っ先にチョーヒカルさんが思い浮かんだんです。で、お願いをしてみたら、ぜひやってみたいですっていう事で。出してくれた作品の中で四角いCDっていうのが面白いなと思って…今回歌詞カードの中の絵も全部四角いものになってるっていう。だから『Roll Roll Roll』の“o”の字も四角いんですよ」
 
吉田「歌詞カードの中のね」
 
■ほんとだ!!クゥ〜気付かなかった!悔しい!
 
竹田「抜かったかー!()」
 
■そう言う意味で本当に全てが作品として成り立った一枚ですね
 
竹田「そうですね。CDという部分でも勝負できた作品になったのかなと思ってます」
 
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