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ウソツキ1stアルバム『スーパリアリズム』メンバー全員インタビュー③

2015/12/09

ウソツキ
 
interview
「ありきたりな毎日も、自分の思い込み一つでいくらでも素敵になる…そういうのをウソツキはやりたいなと」
 
■お話を伺っているとウソツキにとって“ウソ”っていう言葉は全くネガティブなものではないんですね

竹田「その通りです。僕はどうやら逆説的に生きていて、ウソっていう言葉はネガティブだけど、こういうウソならいいよねって。これは僕の価値観なんですけど、例えば普通のお肉を黒毛和牛だと言って出して来たとするじゃないですか?僕は黒毛和牛だと思い込んでそれを食べる。思い込むとウマくなるんですよね!そのウソは、僕はいいなぁと思っていて。事実が大事なわけではなくて、大切なのは過程であり結果で、それで幸せに感じる事が出来たのであればそれでいいなと。ありきたりな毎日も、自分の思い込み一つでいくらでも素敵になると思ってて、そういうのをウソツキはやりたいなと思っているというか。僕自身のテーマとしてあります」
 
■そういうテーマに向き合うきっかけって何かありましたか?なかなか最初からポジティブに方向転換するのって難しいじゃないですか?
 
竹田「僕、基本的に絶望しがちなんですよね。ネガティブがこじれてポジティブになってるというか…(笑) 一回絶望するんですよ。あぁダメだ、僕はもうダメだ、もういいですって。で、そうなった後に、あれ?!これってこうなった方が絶対いいよね?って最終的にポジティブに落ち着くようで、歌の書き方もそういうものが多いんです。最初に絶望したヤツがいて、最終的に解決までは行かないんだけど、考え方の糸口だけ見つけて終わるっていう。それはあまりに自分自身がネガティブだからかもしれないですね」
 
■この作品はそういう意味で言うと少しでも前向きになれるヒントみたいなものがたくさん散りばめられていて、これを聴いて考え方の方向転換ができたり、根拠はないけど元気出た!とか、あーなんか分かる分かるって、共感できた人っていうのは多いんじゃないのかなと。なので、『スーパーリアリズム』は不特定多数に向けて意識して書いてるのかな?と感じたんです…
 
竹田「ありがとうございます。そうですね、そうなんですよ。“金星人〜”“新木場〜”はたった一人にしか歌ってないんですけど…たった一人っていうのは例えば僕に悩みを打ち明けてくれた人がいたとして、その悩みをどうやったら解決できるかな?って考えた時に、その人にこの曲を聴いて欲しいという意味で聴かせたい人が一人いるっていう事なんですけど。もちろん基本的なスタンスは変わってないんですが、今回の作品でいうとRoll Roll Roll』っていう曲があって、唯一漠然としたところをボワッと歌ってるんですよね。もっと言うと唯一主人公が自分で、自分をアメーバーに見立てて歌ってるんです。更に言うと音楽をやってる自分=CDだと思って、CDの中にいる自分を呼んでくれって。どうして僕は音楽をやっているのかな?っていうのを考えた時に、この曲に書いたような事だなって書いた曲なんですよ。だけど昔はそれが出来なくて、聴いて欲しい人が一人いなきゃ出来なかったから…。今回のアルバムは意識的にそれをやろうと作ったんです。歌う事を意識し始めて作っていて、自分でもそれを感じていたので、そういう部分に気付いて頂けたのは僕の中ではやったぜ!って感じです」
 
■“あなたの日々に僕を居させて”なんてなかなか言えないですもんね。願いの歌というか…だから竹田さんの中で何かが変わったのかなと。そう言う意味で言うと『旗揚げ運動』もそうですよね?
 
竹田「そうですね。変な話ですけど…デビューして聴いてくれる人が増えて、この曲はライブハウスで生まれた曲かなと思ってるんです。色んなバンドがいて、ライブ中サビで拳をあげるバンドもいれば、あげないバンドもいる。僕らは後者の方で…それに対して劣等感があるわけではないんですけど、でも端から見てたら手をあげている方が盛り上がってるように見えるんですよね() そこに一つコンプレックスがあって、悩みというか…そこで手をあげさせてみようかな?!ってなったのがこの曲なんですよね」
 
■なるほど…() しかも四つ打ちダンスナンバーという…
 
竹田「そうなんですよね。あ、ダンスナンバーだって思いましたか?」
 
■所謂、一般的なダンスナンバーという解釈ではなかったです。ウソツキの四つ打ちはミラーボールがキラキラとは回ってないですね()…そこがまたウソツキらしいんですが
 
竹田「あぁ、ありがとうございます。その通りですね」
 
■しかもシャルウィーダンスって!(笑)
 
竹田「“踊れ!”って言う為に作ったのに“シャルウィーダンスっていう話です”ってマジかよ?!みたいなね(笑)
 
■『旗揚げ運動』の他にも、今回の作品には四つ打ちが多いじゃないですか?
 
竹田「理由は何個かあって、『金星人に恋をした。』を出した時に、ウソツキってミディアムナンバーがいいねって言ってくれたんですね。もちろんいい意味で言って下さったのも分かるんですけど、僕の場合いや早い曲も書けるし!ってなっちゃうんですよ。ネガティブというか分かりやすく逆を捉えるというか…。で、次の『新木場発、銀河鉄道は行く。』っていうアルバムがBPM的にめちゃくちゃ早くなるんですね。でも早い曲を書いてもウソツキらしさは損なわないっていうのを意識して、言葉だったり、情景が浮かんだりっていう僕ららしさを表現したんです。そしたら今度はバンド感が増して凄く良かったですよ、でも今流行の四つ打ちは無いよねって言われたんですよ。その方は四つ打ちが無くていいっていう意味で言って下さったんですけど、僕はやっぱり四つ打ちもできますよ!ってなるから…。その時はまだ自分がそこまで意固地になっているとは気付いてなくて…ただこのアルバム作ってみたら結構四つ打ち多いじゃないですか?!() だから無意識の中で僕はそういう事をやっている人間っぽいです。ただ同じ四つ打ちでも、さっき仰ってくれた“ミラーボールが回らない”っていうのは凄く嬉しくて。四つ打ちでリフがギャンギャン鳴るとどうしても同じ景色しか見えなくて…ウソツキは四つ打ちにしてもらしさを出せるって思ってトライした部分もあります。もう一個音楽的な理由としては、ウソツキには頭を抱える程悩ましいライバルがいまして() それが【ケイティ・ペリー】と【テイラー・スウィフト】と【マルーン5】なんですよ。この3バンドには歌詞とかメロディじゃなく、サウンド面で負けたくないっていうのがあって。サウンドのボトムとか、アタックとか、音像とか。そこを目指しているので、それが四つ打ちが増えたという理由の一つかもしれません」

■まさかそう言った理由だとは…想像もしなかったです!しかもライバルは日本国外にいたという…() サウンド面で言うと竹田さんの書く曲って本当にグッドミュージックで、起伏があって、起承転結みたいなのがあって…それって凄い武器だと思うんです。他のメンバーの皆さんは竹田さんの作る曲をどんな風に捉えてますか?
 
吉田「竹田君て言いたいテーマがあって曲を作るんですよ。そこに合わせてメロディも歌詞もほぼ同時くらいに出て来るみたいで。だからテーマさえ決まればいくらでも曲が作れるんだと思うんですよ」
 
竹田「あぁ、吉田君はよく知ってますね() メロと歌詞はいくらでもできるんですよね。あとはテーマがあればブルースとかと同じでフリースタイルみたいな感じも出来ます。でもまぁそんな簡単ではないよ()」
 
藤井「竹田さんは、物心つく前?生後間もない頃から童謡を聴かされていたというのを聞いたことがあって。もしかしたらこの耳馴染みのいいメロディはそういうところから来ているのかなと思いました」
 
■一番長く一緒にいる林山さんは?

林山「最初楽曲を聴かせてもらった時に、耳馴染みは当たり前のようにいいなって感じたんですけど、それって裏を返せば普通でありきたりっていう風にもなり兼ねないじゃないですか?そんな中でも確実にフックがあって、安心して聴いてる中で、一気にこっちの感情を揺さぶって来るっていうか、何でそんな事言うの?ってところが凄く好きで。基本的に捻くれてるから、日常生活でもそれって言う必要あるの?みたいな事を結構言うんですよ() でも歌の中でもそれをやると、面白い事言うねって、でもそれ分かるよって。自分はそんな事考えた事も無かったけど、言われてみたらそうだなって。深い部分で共感出来るっていうのが独特なのかなと。で、そこに安定感のあるいいメロディがあるから…また一周回ってうたものなのにクセがあって不思議だなって思います」
 
 

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