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Shout it Out インタビュー2

2016/12/27

M2『これからのこと』は優しいバラードですが、逆境に対しての進化が現れていて。脱退したメンバーとこれからのShout it Outへの手紙のように感じました。

山内:これは9月の半ばぐらいに出来た曲で、メンバーの脱退が決まってから書き上げました。シングルの収録曲を作っていく時期に、今回の脱退発表をラジオでさせていただいて、その想いをHPに綴ったんですけど…そういうもので完結させてしまうのが凄く不自然な気がして。せっかく音楽をやっているので、こういう時こそ表現するのは音楽なんじゃないかと思いまして。このままうやむやにしたまま次に進むのは僕らとしても聴いてくれている人にとってもバンドがどうなっていくのか不安だったと思うですよ。なので俺たちは“まだやれます!”という意思表示として、やる気や決意をちゃんと待ってくれている人に提示出来ればと思って書いた曲ですね。

 

■突然の脱退という事実をこうやって曲にしてくれた事によってリスナー側もきちんと受け止める事が出来たんだと思います。ファンの方からはどんな反応が?

細川:リリースするまでどんな反応が返ってくるか分からないところもあったんですけど、ライヴで初披露した時にいつも来てくれているお客さんが泣きながら聴いてくれているのを見て。脱退という事を僕らと共に乗り越えようとしてくれている人がこんなに居るんだと再確認出来て。この曲を出せたのは大きな意味があるんじゃないかなと思ってます。

 

■決して悲しむ為とかではなく、タイトルの通り“これから”の未来に向かっている曲なのですね

山内:そうですね。ここで過去の楽しかった事だけを歌うのはあんまり必要ないかなと思って。この曲に関しては制作の段階でこういう曲にしようと書いた曲ではないので、本当に思ってる事を書いたら出来ましたね。ちゃんと前向きな言葉で完結させる事によって自分のケツを叩くというか。あの時ああいう曲を書いたんだから、自分の言葉を嘘にしない為にもちゃんとやれよという。未来の自分へのプレッシャーみたいなものも込めてます。

細川:『これからのこと』はこのタイミングだからこそ書ける事とかが色々あって。そこで敢えてサポートメンバーじゃなくて彰馬がギターソロを弾く事によって、僕と彰馬の二人でもやっていけるっていう意思表明になるし、バンドとしても一歩前進になるというのでプロデューサーである柳沢亮太さん(SUPER BEAVER)が提案をしてくださって。ギター(山内)、ベース(サポート細川雅弘)、ドラム(細川)の3ピースサウンドで作るっていうのが僕たちの中に無かった考えだったので。コーラスも他の曲は彰馬がやっているんですけどこの曲だけ僕がやっていたり。そういう風にプレイ面だけじゃなくてちゃんと意味のある楽曲にしようという考えを学びましたね。

 

■デビューシングルに続き今作も柳沢さんがプロデューサーとして携わられているんですよね。柳沢さんとはどういうきっかけがあったんですか?

山内SUPER BEAVERは僕が元々大好きなバンドでありまして。高校生の時に初めてサーキットイベントで観て、それまで全く知らなかったのに歌詞が凄く耳に入ってくるというか、理想のバンド像が目の前で体現されているような気がして!それからずっと憧れでライヴにも行っていたんです。それから僕らがメジャーデビューする時に、プロデューサーを立てようかという話になって、ダメ元でヤナギさん(柳沢)にお願いしたらまさかのまさかで引き受けていただいて!

細川:僕もSUPER BEAVERが大好きなのでいちファンとしての心もあって。そんな方と間近で音楽を作っているのに最初はむちゃくちゃ緊張しました。

 

■実際にどんな風に柳沢さんは作品作りに携わっていたのですか?

山内:今作前作ともに共通なんですけど、ヤナギさんは何度も一緒にスタジオに入ってくださって。一回書き上げた歌詞を手直ししている時にそれを相談したら夜でもすぐに駆けつけてくださったり…!プロデューサーというより、5人目のメンバーというか、それぐらいの距離感で来てくださったんです。僕らが相談した事には凄く近い距離で助言をくださっていたんですけど、ヤナギさんの方からここはこうしたら良いとかは無くて。その理由は、あくまで僕らの意志を尊重したいからだと。僕らが近い距離でやれていたと思うのは、完全にヤナギさんが同じ目線に合わせてくれていたからで…そういう愛みたいなものを感じながら。Shout it Outというバンドのパワーを底上げしていただいたような感じがしています。それから音源だけじゃなくライヴも変わったなと自分たちで思う節もありまして。僕らを導いてくださる先導者みたいな存在ですね。

細川:僕はレコーディングの時、クリックに100%合ってるのが良いと思っていたんですけど、ヤナギさんはバンドで録るからにはクリックとズレていてもバンドとして気持ち良かったらそっちを優先にすべきだみたいな事を言ってくださって。気持ちを音楽に投影する方だったので、そういうところが彰馬や僕の考えと共通する部分があって。Shout it Outらしさというか、引き出しを増やしてくれたというか。僕たちの強みを伸ばしてくれてるなと感じます。

 

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